自分で精神薬を飲む怖さ | 夜のひかり

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12年前、産後うつ→双極性障害の発覚。閉鎖病棟へ3度の入院歴あり。現在も子育てをしながら闘病中です。
同様の病気の方とつながりたいことからブログを始めました。

主治医から退院を打診され


モヤモヤしていた私


当たり前だけど閉鎖病棟に住むことなんて出来ないし

(その病院には急性期病棟と緩和病棟?みたいなのがあって、急性期は3ヶ月しかいられない)


閉鎖病棟に住むことが私の希望じゃないし


当然家に帰りたい


でも

「元気になって」

家に帰りたい


「元気になって」

というのは

ちゃんと治って

もう二度と「アレ」が来ないこと


絶対に間違って死なないこと



そうなって帰りたい



でも

今の私はそうじゃない



なのに退院して大丈夫なの…?



当時の主治医は

双極性障害が真に完治はしない病気だと言いきらなかった

まだ診断から日が浅かったし

私の不安定さを考慮したのだと思う



だから私は

治るものだ

と思っていた

自分が病気だとは認めていたけど

治ると思っていた



退院にあたってまず心配だったのは薬


閉鎖病棟だと

服薬のとき

看護師が傍について

確実に飲み込んだかまでチェックされる


なので絶対に飲まざるを得ないのだ



でも自分だと

基本的には「超絶飲みたくないもの」なので

飲める気がしなかった


勝手に減らしたり

やめてしまったり


絶対にするだろうなぁ


だって今も減らしたいもん


なんか

無くても大丈夫な気もするもん

(病状悪化時は早く早く効く薬!とか思っていたのに)


でも

きっとそうじゃないんだろうなぁ


飲まなかったらまたアレ来るのかな


間違って死んじゃわないかな



モヤモヤ

ぐるぐる


していた



10年経った今となっては

服薬がいかに大事かを思い知り

服薬をきちんとすることで

自分で「あ、これもうちょっと減らしてもいけるんじゃないかな?」とか気付くようになり(特に睡眠薬)主治医に相談し

ちょっと減らしてみる替わりに次回診察は早めに取ろうか

などとしているが



最初はやはり

「精神薬を飲み続けること」は「恐怖」

でしかなかった


薬を飲んでいることは

自分が普通じゃない

ことの証明な気がして


要するに「病識」がゆらゆらしていたのだろうなと思う



閉鎖病棟内には

服薬の練習をしている人もいる



自分でがっさり薬を持っていて

看護師は飲みましたか?と聞くだけ

自宅に帰ったとき朝昼晩寝る前その他頓服まで管理してくれる人がいなくて、怪しい人の場合は

そうやって練習する人もいるらしかった



私はその練習が入らなかったので

飲めるものと理解されてるんだろうな…


先生、でも私も飲みたくないんだよ



と思っていた