女が女になるのはいったいいつからなのか。

2~3歳になる頃にはもう、女である片鱗を見せ始めるのではないか。

 

噂話や仲間はずれは、幼稚園に通い出す頃にはもう始まっている。

 

A子ちゃんってB男くんの事が好きなんだってー。

え、でもB男くんはC美ちゃんと付き合ってたんじゃん。

酷いよね、友達の彼氏好きになるとか。

そう言えばA子ちゃんって男の子の前だとすぐぶりっ子するしね。

もう、A子ちゃんと仲良くするのやめよっか?

 

早い子はもう男に媚びを売り始める。恐らく最初のターゲットは父親や祖父だろう。

それから先生や同級生に売り始める。

 

パパぁ♡E子ちゃんね、欲しいものがあるんだけどぉ♡

おじいちゃーん、D美ちゃんね、おじいちゃんの事が一番好き♡

先生ぇ、私ぃ、すっごくお腹が痛くてー、今日の体育休んでいいですかぁ?

F雄先輩ってぇ、凄くお仕事出来るんですねぇ♡今度飲み連れてってくださいよぉ♡

 

そういった習性は、小学生、中学生、高校生、大学生、社会人、母親、祖母、

いくつになってもずっと絶え間なく続いていくのだ。

 

当たり前に聞こえるだろうが、

女は生まれた時から死ぬまで、「女」を辞める事は出来ないのだ。

 

それは、虐げられて来た過去から学んだ事で、

「女」の遺伝子に組み込まれているのだろうか。

 

 

何が、恐ろしいのかと言うと、

この世の中で生きていく限り、本当に、女は「女」であり続けるしか道はないのだ。

勿論、例外はあるが、9割方、仕方がない事なのだ。

 

 

例えば、ステレオタイプな「女」でいたくない女が居たとする。

小学校、中学校、高校と彼女は一匹狼タイプであり続けた。

「女」の集団の中で過ごす事に抵抗したからだ。

結果、彼女は「変わった子」扱いを受けて仲間はずれにされたり、いじめられたりした。

大学では比較的自由に過ごす事が出来たが、合コンにも参加しない彼女はあらぬ噂の的となった。

社会人になった彼女はまたもや「女」集団の洗礼を受ける。

一緒にランチを食べない彼女は大学の時と同じく噂の的となり、

噂には尾ひれがつき、いつしか彼女を疎ましく思う「誰か」から彼女の悪口が漏れ始める。

「女」集団の団結力は時に恐ろしく、それが男女関係なく同僚や上司を巻き込んでいく。

そうなると、仮に彼女にどれだけ能力があろうと評価されなくなる。

彼女が結婚をして、ようやく自由になれると思ったとたん、子供が生まれ、

次はママ友の洗礼を受ける。

いつものように彼女は噂の的となったり、連絡網がきちんと回ってこない事さえあったりする。

状況が最悪であれば、それは彼女の子供にさえ影響をもたらす。

いつしか彼女は、自分が自分であり続ける事に疲れ、

子供の為にも、あれ程嫌悪していた「女」集団の世界に戻ることとなる。

 

 

これは、ただの一例に過ぎないし、起こり得る可能性を過剰に詰め込んだものだが、

一匹狼タイプの女性は「本当に独りでいられる」術を見つけないとなかなか呪縛から逃れる事は出来ないだろう。

 

 

結果として、否が応でも、それが偽りの姿であったとしても、

女は生まれてから死ぬまで「女」であり続けるしか道はないのだと思う。