2025年11月3日のびよびよ | ゲームを積む男

2025年11月3日のびよびよ

今日は初代プレイステーション向け「ビヨンド ザ ビヨンド 〜遥かなるカナーンへ〜」の発売日でした、1995年11月3日が発売日だったので今日で発売30周年ですね。



ビヨンドザビヨンドはプレイステーション発売1周年記念としてリリースされたRPG。

開発はキャメロットと言う会社で本作がデビュー作となる会社だったんだけどそのスタッフや会社の所在地はセガの出資を受けてシャイニングシリーズの開発を行っていた「株式会社ソニック」とほぼ同一なので実質的にセガハード以外のソフトを開発するために別会社として立ち上げた会社かな。

そんなRPGの開発経験が多いキャメロットが開発してドラクエ四コマ漫画で漫画家デビューして人気作家になっていた柴田亜美さんがキャラクターデザインを手掛けて数多くのゲーム音楽を手掛けた桜庭統さんがサウンドを手掛けていた本作はイメージとしては大作として作られていたかな。

主人公はマリオン国と言う王国の騎士団長の息子として魔族と協力して世界征服を企むバンドール国と戦っていくストーリー。

本作の特徴は2Dドット絵と3Dグラフィックの背景を組み合わせたグラフィックで特に戦闘シーンでは3D背景を生かした迫力あるカメラワークによって派手な演出で見応えがあったのが特徴だったかな。

戦闘システムとしては「アクティブプレイングシステム」と称した独自のシステムを採用しており戦闘コマンドを入力するのと合わせて◯ボタンを連打することでその威力などがパワーアップしていくと言う要素が目玉だったかな、おそらくはボタンを押すだけの戦闘にひたすら介入する余地を与えたかったんじゃないかと。

ただ、その連打を要求するシステムが実際にプレイするとキツくて連射パッドを利用すると逆に威力が落ちるなど楽に遊べない作りはエンカウント率の高さも相まって戦闘が苦行と言うRPGとしては致命的な印象を与えてしまったのがあったみたい。

またせっかくの柴田亜美さんのキャラクターデザインがゲームではあまり生かされておらず、特にイベントシーンなどの顔グラフィックでは似つかない顔になっていたりとかゲーム中で挟まれる3Dグラフィックのイベントシーンもちょっとアレな感じだったりと開発と噛み合ってない部分もあったかな。

前述通り初代プレステの1周年記念と言う名目のタイトルだった事もあり大々的なキャンペーンが行われた結果購入したプレイヤーは多かったみたいだけどゲームとしてのきつさから途中で投げてしまった人も多かったと言うのもあったみたい。

ちなみにキャメロットとほぼ同一会社である株式会社ソニックの開発としてビヨビヨの3ヶ月ほど前にセガサターン向けに「シャイニング・ウィイズダム」と言うアクションRPGを開発していたんだけどそちらも連打をゲームシステムの根幹に組み込んでいたんだよね、そちらは連射コントローラーが使えたり一定以上連打するとボタン押しっぱなしでも維持するなど連打しすぎないようにする工夫があったのにほぼ同時開発のビヨビヨに生かされなかったのは中々に謎。

本作の後に株式会社ソニックとキャメロットは統合されてキャメロットに一本化されるんだけど小規模な会社としてRPGを2作並行するのは厳しかったと言う反省から並行して開発するタイトルはスポーツゲームにすると言う考えになりそこから生まれた「みんなのGOLF」はプレイステーションを代表するシリーズの一つにまで成長していた他に「マリオゴルフ」や「マリオテニス」などを生み出していくことになるんだよね。

一方でシャイニングシリーズはその後に数作セガサターンで数タイトル展開した後にマリオゴルフ64をきっかけにキャメロットが任天堂向けを主体とシフトした事もありシリーズがストップ、その後セガが別のメーカーと協業でシリーズを復活させることになったんだよねぇ。

ビヨンドザビヨンドはその評価の低さもあって復刻やアーカイブ化はされておらず今遊ぼうとするには実機とソフトが必要かな。

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初代「ドラゴンクエスト」から「II」までに起こった劇的な進化を考察。わずか8か月の短期間でシリーズの基礎が固まった

先月末にHD-2Dリメイク版が発売された事を記念して「ドラゴンクエスト」と「ドラゴンクエストII」の原作となるファミコン版を振り返る記事。

初代「ドラゴンクエスト」は1986年5月にファミコン向けに発売された作品で、今でこそ人気であるコンピューターRPGと言うジャンルを一般向けに遊びやすく作った作品だったんだよね。

当時は週刊少年ジャンプの投稿コーナーやゲーム記事のライターを務めていた一方で自身でゲームの開発も行っていた堀井雄二さんがパソコン向けで人気が出ていたRPGと言うジャンルをファミコン向けに遊びやすく解釈して構築した作品と言えるかな、キャラクターデザインが鳥山明さんだったのはそうした繋がりから、すぎやまこういちさんは当時のエニックスのゲームのアンケートハガキを出した事がきっかけらしいね。

初代のドラゴンクエストはまだほとんどの人が遊んだことのなかったRPGと言うジャンルを受け入れてもらうための工夫が色々とされており、特に有名なのはゲーム冒頭で王様と謁見した時にその部屋の出口が扉で塞がれており謁見室に置かれた宝箱を入手しながらゲームの遊び方を学んでいく部分とかがあったかな。

ちなみに堀井さんが週刊少年ジャンプのライターをしていた事を活かしてジャンプにて特集記事を何度も掲載したのもその一環だったかな、その繋がりで長い間ドラクエの最新情報は週刊少年ジャンプで先行して発表される流れがあったりしたからね。

そんな初代ドラクエから8ヶ月後となる1987年2月に発売されたのが「ドラゴンクエストII」。

主人公一人だった初代から主人公となるローレシアの王子の他に2人のメンバーを含めた3人パーティとなりそれぞれに役割を果たしながら同じく複数となった敵と戦っていくのが大きな変化点なんだけどそれだけじゃなくそれ以外にも世界が大きく広がりダンジョンの種類や幅が広がったり海を船で冒険したりとそれを感じさせる要素もあったりしたよね。

それ以外にもゲームシステムとしても初代から大きく改善されており初代でやりづらかった部分が見直されているのも特徴だったかな。

その一方で初代から8ヶ月と言う短い開発期間で作りきったことでバランス調整が足りない部分が多かったみたいで、特に「ロンダルキアへの洞窟」の難易度の高さは今でも語り草になっていたりしたかな。

今のゲームとは性能が大きく違って開発に必要な期間も全然短いとは言え1年未満でRPGを2本仕上げたのは今考えるとすごい話なんだよなぁ。

HD-2D版に関してはそれぞれのタイトルの開発期間はもっと長いだろうけどそれを考えながら今風に作り変えられた良作を遊んでみると面白いかもなぁ。

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セガサターン白のゲームパッド風デザインのBluetoothゲームパッド「Elves 2 Pro」が11月6日発売

セガサターンのコントローラーと言えば今でも根強いファンがいるコントローラーとして知られているんだよね。

そんなセガサターンコントローラー「風」に作られた普通のゲームパッドが出ているみたい。

オリジナルのセガサターンコントローラーは特に格闘ゲームなどで使いやすい方向ボタンに前面に6つのボタンが配置されていたのが特徴だったけどこのコントローラーは今の一般的なゲームコントローラーと同じような配置で前面6ボタンではなく4ボタン。

その代わりに方向ボタンに関してはセガサターンと同じような構造になっているかな、セガサターンコントローラーの方向ボタンって実は小さなスティックのような構造になっていて格闘ゲームのような複雑なコマンド入力がやりやすいと言うメリットがあったんだよね。

Switch/Switch 2に対応しているからそれらで格闘ゲームを遊びたいって人には方向ボタンの完成度次第ではあるけどちょうど良さそうじゃないかしら。

あと、任天堂の非公式コントローラーではSwitch 2をコントローラーからスリープ解除出来ないものが多いんだけどこのコントローラーはそれに対応しているのもポイントかな。

見た目はセガサターン風だけどボタン配置自体は一般的なコントローラーと同じで2つのアナログスティックも搭載されているからProコントローラーの代わりに使うってのも悪くないかもねぇ、流石にNFCとかHD振動はないけどね。

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Switch2&Switch本体に対応「筐体型アーケードコントローラ アケつく」が2026年1月中旬発売

SwitchもしくはSwitch 2本体を装着させることでアーケードのアップライト筐体風で遊ぶことが出来ると言うキット品が様々な非ライセンスゲーム製品を手掛けるコロンバスサークルから出るみたい。

何処かで最近見た記憶があったと思ったらこの商品が発表される数日前にクラウドファンディングにて発表された同様の商品とそっくり、レバーやボタンの配置や背面のゲームカードを収納する部分も同じで外装部分だけが違うのでおそらくベースとなっている商品は同じかな。

クラウドファンディング版はなぞのキャラクターがプリントされていてアメリカの往年のゲームセンター的な雰囲気があるけどコロンバスサークル版は昭和レトロなゲームセンター筐体な雰囲気になっているのが大きな違いかな。

ただコロンバスサークル版の方がシンプルなので自分で外装を作ってカスタマイズしたいって人にはそちらのほうが良いかもなぁ、価格もクラウドファンディング版が早割で1万5千円ほど(現時点)に対してコロンバスサークル版は1万円弱だから価格も割安だしね。

しかしクラウドファンディングで出資を募って応募が集まった数日後に別メーカーから同等の商品がより安価で出るってのは日本のクラウドファンディングの良くない部分だなぁ、おそらく中国メーカーの同一商品の輸入なんだろうけどさぁ。