2025年10月19日のポップ | ゲームを積む男

2025年10月19日のポップ

今日はドリームキャスト向け「ナップルテール Arsia in Daydream」の発売日でした、2000年10月19日が発売日だったので今日で発売25周年ですね。



「ナップルテール Arsia in Daydream」女性向けを意識して開発されたオリジナルのアクションRPG、メーカーの公式には「ラブリーポップ・アクションRPG」と銘打たれており女性主人公で絵本のような世界観や印象的なサウンドに高すぎない難易度設定がされているのが特徴かな。

主人公はポーチ・アリシアと言う少女で年に一度の夏至祭を楽しもうとしていた彼女が死者を導くガイドの一人である「ストレイナップ」と言う存在と出会いそのミスにより現実世界と深き眠りの世界ディープドリーム(死後の世界のようなもの?)の間にある「うたた寝の国」とされるナップルワールドへと連れてこられる事から元の世界に戻るためにナップルワールドを冒険すると言う物語。

本作の世界観と組み合わさった特徴として「パフェット」と言うアイテムがあって、それはストーリー中に依頼主に渡したりする役割の他にポーチがそれを使って様々なアクションを行うためにも使われたりと様々な役割をもっているみたい。

またナップルワールドのなかは春夏秋冬の四季に加えて過去や未来も組み合わさった世界となっており、その中にはふしぎの国のアリスやマザーグースなどの童話や絵本などをモチーフとした要素が加わって丁寧に世界観が作り込まれているかな。

ゲームとしては難易度が低めに設定されている他に一つのエピソードが30分前後で終わるように調整されているので連続して一気に遊ぶよりも毎日少しずつ楽しんでいくスタイルを意識して作られた作品になっていたかな。

その一方で難易度が低すぎると言う意見もあって、歯ごたえのあるゲームを期待すると肩透かしになる部分もあったかな。

ポーチのキャラクターボイスや幕間のナレーションは人気声優の坂本真綾さんが担当しており、サウンドは数多くのゲームやアニメに映画などの劇伴や坂本真綾さんの歌手としての楽曲も数多く手掛けている菅野よう子さんが手掛けていて本作の主題歌である「しっぽのうた」は坂本真綾さんの7枚目のシングルとしてCDが販売されていたりもしたかな、ちなみにカップリング曲もナップルテール関連の楽曲だったり。

ドリームキャストの劣勢がほぼ確定してしまった時期の発売だったり完全新作だった事もあり売上はそこまで多くなかったけどセガのドリキャス撤退後に徐々に知名度が上がってきた作品でもあったので中古とかは比較的高値で取引されているんだよね。

現在までに復刻やリマスターもされてないタイトルなので遊ぶにはドリキャス実機とソフトを探さないと行けないのが大変かな。

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「Nintendo Switch版『BURAI 上巻』が2つある」ことを権利元が謝罪。“原作者が許可していない”「EGGコンソール」の方は販売終了に

「BURAI」と言うゲームは1989年にPC向けに発売されたRPG。

8人の主役キャラクターが登場するオムニバス形式の作品となっておりそれぞれのストーリーが一つの大きな流れに集結していくと言う大作である事が話題になってそのボリュームと開発期間の都合で上巻と下巻に分かれて発売される事になった作品でもあるかな。

「ラストハルマゲドン」がヒットしたことで名前が売れて独立して活動していた飯島多紀哉さん(当時は本名の飯島健男として活動)がシナリオやゲームデザインを手掛けてアニメーターとして知名度のある荒木伸吾さんやそのプロダクションがキャラクターデザインや原画を担当してリバーヒルソフトと言う会社が開発と販売を担当していた作品だったかな。

当時は大きな話題になった作品なので家庭用にも移植されたけど上下巻が揃って移植されたのはPCエンジンのみでスーパーファミコンやメガドライブ向けには上巻に当たる部分のみが移植された事もあったり、それでも有名な作品なのは確か。

そんなBURAIの上巻がSwitch向けに移植されているんだけど、何故か2種類のバージョンがあることがちょっとした話題になっていたんだよね。

一方はレトロゲームの復刻や移植を数多く手掛けるメビウスと言う会社からリリースされているMSX2版をベースとした作品、そしてもう一つはSwitch向けにPCゲームを復刻しているEGGコンソール名義で出たPC-8801版をベースとしたバージョン。

そのうちのEGGコンソール版が先日販売終了になったみたいで、公式な許諾を出しているのがMSX2版をベースとしたバージョンのみになったみたい。

BURAIの権利はシナリオやゲームデザインを手掛けた飯島さんがリバーヒルソフトと共同で所有していたけれどそのうちのリバーヒルソフトは倒産しており同社の権利は元スタッフが設立した「アルティ」と言う会社が継承していたみたいで。

EGGコンソール版はそのアルティから許諾を受けてリリースしていたんだけど飯島さんは許可を出していなかったと言う事で販売停止を求めていたのが通って販売停止になったみたい、これに関してはEGGコンソールを展開しているD4エンタープライズの権利関係の調整が足りてなかったのも問題はあるけどアルティ側も問題あったかな。

飯島さんとしては近年メビウスと共同でゲームをいくつかリリースしているのでその流れでBURAIの復刻もやっていたけれどそこに全く違う方向から出されるのは納得行かないと言う考えがあるのかしら、あとEGGコンソール版には飯島さんの著作権表記がなかったからそこも納得行かなかったのかも。

ゲームのアーカイブとして考えると同じゲームとは言えベースとなったバージョンによる違いがあるわけで両方とも遊べる環境があったほうが良いんだけど、古いゲームは権利が複雑だからそれを復刻する際はしっかりと調査を行って必要な許諾を得ていくのが大事だろうなぁ。

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板垣伴信氏が逝去、58歳。『NINJA GAIDEN』『デッド オア アライブ』生み出したレジェンド。SNSに代理人が投稿したとみられるメッセージが公開され「この文章が投稿されたということは、遂にその時が来たということだ。私はもうこの世にはいない」と記した

かつてのデッドオアアライブシリーズやNINJA GAIDENシリーズを手掛けた事で知られるゲームクリエイターの板垣伴信さんが亡くなられたんだとか。

SNSにて本人が亡くなられたときにアップすることを依頼していた文章を代理人がアップロードした事で明らかになったみたい。

板垣さんは1990年代に旧テクモへ入社してプログラマーなどを担当していたけれど有名になったのは格闘ゲームのデッドオアアライブがきっかけ。

そんなデッドオアアライブのヒットを受けてそこからかつての「忍者龍剣伝」をデッドオアアライブの世界観も合わせてリブートした「NINJA GAIDEN」を生み出した事でこちらもヒットしてその2作を主に手掛ける「Team NINJA」を立ち上げた事で同チームの顔としても有名になったかな。

ただ、2008年頃に当時のテクモ社長に対して成功報酬の未払やその慰謝料を巡って裁判となりテクモを退社、テクモ側も板垣さんを解雇させるなど泥沼な状況に陥ったんだよね。

その後当時のTeam NINJAの主要スタッフも板垣さんを追うようにテクモから離れてそうしたスタッフたちと「ヴァルハラゲームスタジオ」を立ち上げたんだけど、2017年頃に一身上の都合でその代表から離れて2021年頃に「板垣ゲームズ」を立ち上げていたけど特にタイトルを出さないまま2024年に解散しており、そして亡くなったと言う話になったと。

個性の強いゲームと強烈な発言が多かった人だけど業界内での交流は多かったみたいで今回の訃報を受けて多くの業界人がコメントを出しているみたい。

ちなみに旧テクモとの裁判に関しては当時の社長が退社したのもあってコーエーテクモゲームスになっていた2010年に和解しておりTeam NINJAの公式SNSも今回の訃報に関してコメントを発していたり。

板垣さんが亡くなった年齢は58歳、ファミコンやスーパーファミコンなどのコンシューマーゲームの黎明期から活躍しているクリエイターは多くが50代とか60代になっており体が無理を出来ない年代になっているのはあるんだろうなぁ。

2017年にヴァルハラゲームスタジオの代表から退いた段階ですでに体調が悪かったのかなぁ、ゲームづくりには体力も必要だって考えると体作り大切よね。

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『カービィ』『スマブラ』のゲームクリエイター・桜井政博氏の“学習マンガ”が誕生! 11月18日に発売決定。「桜井政博 年表」など桜井氏やゲーム業界を知るためのコラムも充実

そんな板垣さんと同年代であり今も一線級で活動している桜井政博さんがまさかの学習マンガに。

「日本のゲームクリエイター」として名前が上がる代表的な一人であり近年やスマブラなどの「~~の使い方」の動画や自身のYouTubeチャンネル、それに最近でもカービィのエアライダーのダイレクトにて実演プレイしながら紹介する事で話題になっており象徴的になっているかな。

学習マンガになったのは特にYouTubeでわかりやすい活動がある事からそうした動画配信と親和性が高い今の若い世代に受け入れられやすいってのがあったのかしら。

桜井政博さんと言えばゲームづくりには体力が必要と言っており動画やニュースを見ながらエアバイクで体力づくりをする事などのエピソードを本人が語っていたりもしているんだけどまだまだ現役なのかもなぁ。

ちなみにこの学習マンガはカービィのエアライダーの発売2日前に出るみたい、つまりはエアライダーに備えてまず桜井政博を知る事になるんだね。