2025年9月30日の三角 | ゲームを積む男

2025年9月30日の三角

今日はスーパーファミコン版「聖剣伝説3」の発売日でした、1995年9月30日が発売日だったので今日で発売30周年ですね。



「聖剣伝説3」はゲームボーイ向けに発売した「聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-」を初代とした聖剣伝説シリーズの3作目となる作品でスーパーファミコン向けとしては最後となったタイトル。

「マナの樹」を中心とした物語やアクション要素のあるRPGと言う基本的な流れはこれまでのシリーズと同様。

全体的な世界観は前作の「聖剣伝説2」を継承しているけどストーリーの直接的な繋がりはなし、神獣と呼ばれる存在に滅ぼされかけたことがあり「マナの剣」を手にした女神によって再生されたと言う世界が舞台、そこでマナが減少している事態が発生して多くの国と裏で暗躍する人々の思惑のなかで様々な展開が巻き起こっていくかな。

ゲームシステムも基本的には「聖剣伝説2」を発展させた形で主人公と仲間2人の最大3人パーティで物語が展開するのも同じだけど本作としての最大の特徴は6人いるキャラクターから主人公とその仲間となるキャラクターの3人をゲームスタート前に選択する事から始まる事かな。

冒頭のストーリーは主人公ごとに違うけれどそれ以外の大筋のストーリーに関してはどのキャラクターでも共通ではあるけど選んだ仲間やその組み合わせによって細かい部分で違いが発生していく事になり、選ばなかったキャラクターにも出番があったりストーリーの違いが発生するそれを当時のスクウェアは「トライアングルストーリー」と銘打っていたみたい。

また、各キャラクターはある程度物語が進行するとクラスチェンジを行ってさらなる強化が出来るんだけど光魔法や補助能力に優れた「光クラス」と闇魔法や攻撃能力に優れた「闇クラス」で分岐されておりそれが作中で2回行われるので幅広いキャラクターやクラスの組み合わせがあったのも特徴かな。

前作には初期のスクウェアを支えたプログラマーのナーシャ・ジベリさんが関わっていた事でも知られていたけど本作では関わっておらず、そのためかキャラクターの動きの滑らかさとかは劣るんだけどその一方で目立ったバグが発生しなかったってのがあったりもしたかな。

次回作となった「聖剣伝説 LEGEND OF MANA」は少し違った路線の作品になっており更にその先からシリーズは大きな低迷期に入った事から本作が聖剣伝説シリーズの一つの集大成と言える作品になったのかもなぁ。

そんな聖剣伝説シリーズの低迷を払拭したのが本作のリメイクである「聖剣伝説3 TRIALS of MANA」だったのも不思議な流れだったかも。

ちなみに原作は海外向けの展開されておらずSwitch向けに発売された「聖剣伝説コレクション」が海外展開された時に初めて海外で遊べるようになったけどその際に3のタイトルとして「TRIALS of MANA」がつけられていたんだよね。

海外では本作の代わりにスクウェアUSAにて開発された「Secret of Evermore」と言うタイトルがほぼ同じタイミングでスーパーファミコン向けに発売されており、そちらは主人公と飼い犬が不思議な世界に紛れ込んでしまった中から脱出を行うアクションRPGだったんだけどゲームシステムは「聖剣伝説2」をベースにしているから関連性が深かったんだよね、聖剣伝説2の海外タイトルが「Secret of Mana」だった事からも分かる感じ。

リメイク版はSwitchとPS4及びPCでプレイ可能な他に原作は前述のSwitch向けの「聖剣伝説コレクション」の中に収録されているのでそちらでプレイ可能、どうせならSecret of Evermoreもコレクションに入れればよかったのになぁ。

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『ドラゴンクエストVII Reimagined』は、クレージュ、リートルード、プロビナの3シナリオはカットに。また寄り道要素のカジノ、移民の街、モンスターパーク、世界ランキング協会もカットに。代わりに「闘技場」が追加

先日のニンテンドーダイレクトで発表されて2026年2月に発売がされる事でも話題となっているドラクエ7の再リメイク版となる「ドラゴンクエストVII Reimagined」ではシナリオの最適化を行っていたりすることが発表されていたんだけど具体的にカットされるシナリオが明かされたみたい。

具体的にシナリオがカットされるとして名前が上がったのは「クレージュ」「リードルード」「プロビナ」と言う3つのエリア。

ドラクエ7はスタート時は主人公たちが住む島しか存在しない世界だけど不思議な石版の力で過去の世界に向かってそこで発生していた問題を解決する事で現代で消滅していたその島が復活すると言う流れを中心としたストーリーとなっており、複数のショートストーリーを繰返しながら進めていく物語であったんだよね。

石板の数が膨大となっており集めるのも大変でそれに伴いストーリーも膨大な長さになっていたのでオリジナル版ではひたすらプレイ時間がかかるゲームとしても有名、最初のリメイクとなる3DS版では石板を集めやすくするための案内キャラクターが追加されたり一部の長すぎる部分がスムーズになっていたりとある程度短縮する工夫はされていたんだけど再リメイクでは本筋と関わりが薄い部分はばっさりカットすると言う思い切った手段に出たんだと。

更には寄り道要素となる部分も大ナタが振るわれているみたいで、シリーズおなじみの寄り道要素であるカジノや世界中から移民を集めて町を育てていく移民の町やモンスターパークに世界ランキング協会などがカットされているみたいで。

そうしたストーリーや寄り道要素をカットする代わりにより登場キャラクターを深堀りする為の追加ストーリーが加わっていたりとか強敵と対決が行えるエンドコンテンツともなる「闘技場」が追加されるみたい。

キャラクター育成面でも「モンスター職」がカットされた代わりに2つの職業を同時に掛け持ち出来る「サブ職業」のシステムを追加した事でその組み合わせでより強力な特技や魔法を身につける事が出来るようになっていたりと。

全体的なイメージとしては世界や遊びの広さよりもキャラクターや育成の深さを追求した方向に作り直したって感じがあってまさに「再構築」と言えるかもなぁ。

原作であったストーリーや要素のカットはもちろん批判的な意見も多くて、今回カットが明言された3つのエリアにしても本筋と大きな関わりがないとは言っても印象的なストーリーがあったりしたからそれがなくなる事への懸念や、他のストーリーに関わったキャラクターがそれらのエリアに再登場する事をどうするのか心配する声もあったりするかな。

モンスター職の削除にしても象徴的なやりこみ要素だったわけで、闘技場やサブ職業などでそれらをどこまでカバーできるか、ストーリーにしてもカットされた事を不満に思わせないような追加ストーリーを見せられるかがポイントになるんだろうなぁ。

過去にあったドラクエ6のDS向けリメイク版ではまもの使いがカットされてモンスター仲間が大幅に削除されてしまったのでそれが批判されるポイントになったからね。

余談だけど今回の再リメイク版でカットされる「リードルード」の過去の世界の事件の首謀者となっているのが「タイムマスター」と言うモンスターなんだけど、同じ1日を繰り返す展開やシリーズおなじみの「時の砂」を活かしたギミックが印象的でタイムマスターそのものはそこまで印象に残らなかったんだよね。

そんなタイムマスターがドラクエ10のコインボスとして登場した時には「誰だっけ?」って思う人が結構いたと言う笑い話があるんだけど再リメイクで存在そのものが抹消されたとしたら「本当にお前誰だよ」って事になっちゃうんじゃないかしら。

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HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』には、『III』と『I』、『I』と『II』の間の出来事を補完する新要素となるテキスト「世界の思い出」が登場。さらに「赤いロトの剣と盾」が物語に絡み、『ドラクエII』で赤くなる理由が描かれる

そんな再リメイク版ドラクエ7より先に来月末に発売予定のHD-2D版「ドラゴンクエストI&II」は追加ストーリーが盛り沢山。

ドラクエI・II・IIIの時間設定としてはIIIが一番過去の話でその後がIそしてIIと続いていくんだけど、その合間に発生した出来事が描かれていくんだとか。

ドラクエIのオリジナル版では王様との謁見シーンからスタートしてそこで会話や宝箱の入手や鍵の使用などの基本的なチュートリアルを行った後に本格的な冒険がスタートしていたけどHD-2D版ではそれより前が描かれる形かな。

オリジナル版では謁見時点ではすでに攫われており王様からは語られずに城の人からその存在を明かされる事になる「ローラ姫」に関しても攫われた場面が出てくる感じかな。

ドラクエIIに関してはオリジナル版では仲間にならなかったサマルトリアの王子の妹である「サマルトリアの王女」が仲間になる事を始めとして追加ストーリーが盛り沢山みたいで、そうした追加ストーリーやダンジョンをクリアーする事で「世界の記憶」としてシリーズの合間に起こった出来事が語られていくみたい。

昨年に発売したHD-2D版ドラクエIIIでも追加ストーリーがあったけど主人公の父親であるオルテガの冒険を語る話がメインで、それはそれで世界観を深堀りする形ではあったけど今回はより世界そのものを深堀りする感じになるかな。

ドラクエ7ReimaginedとHD-2D版ドラクエI・IIは共に過去に一度リメイクされた中での再リメイクでああるんだけど、方や冗長だった作品を思い切ったカットを行い再構築しているのに対してもう一方は現代で遊ぶには短い作品に肉付けしまくっているのが方向性として真逆なのが面白い違いだなぁ。

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「ゼルダ無双 封印戦記」は正真正銘の“ゼルダ姫が無双するゲーム”:「この無双してる人は誰?」と聞かれたら自信を持って「ゼルダ」と答えよう【TGS2025】

「ゼルダ無双 封印戦記」は「ゼルダの伝説 ティアーズオブキングダム」の作中で過去の世界に飛ばされてしまったゼルダ姫が中心となったストーリーなので当然ながら主人公はゼルダ姫になるかな。

だから「ゼルダ無双」ってタイトルだけどちゃんとゼルダ姫が無双する作品になるんだよね。

「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」もゼルダ姫が主人公でちゃんとゼルダの伝説だったから連続してタイトル通りになっているのがちょっとおもしろいよね。

まぁ、流石に開発が行われているであろう正当な本編はリンクさんが登場するんだろうけど。