2025年6月17日の虎と馬 | ゲームを積む男

2025年6月17日の虎と馬

今日は家庭用ゲーム機版の「OMORI」の発売日でした、2022年6月17日が発売日だったので今日で発売3周年ですね。



OMORIはアメリカのインディーゲーム開発集団である「OMOCAT」によって開発されたRPG。

主人公はひきこもりの少年の2人を操作して彼らの友人たちと一緒に現実と夢の世界を冒険しながらその裏にある秘密やトラウマに立ち向かっていくと言うストーリー。

物語の多くは夢の世界を舞台としておりそこは様々な雰囲気になっていて時には支離滅裂な場面もあったりするけれど現実のパートでその出来事を補完するようなストーリーが書かれて物語が進んでいく事になるかな。

本作の原作者は日本のゲームや漫画などのカルチャーから大きな影響を受けており本作は特にMOTHERシリーズの影響が強いかな、実際に作者自身もMOTHER 2の大ファンである事を公言しており同作のトリビュートコミックが発売された際に参加していたりもしていたり。

元々は2014年ごろにWeb上のコミックとして制作された作品となっておりそれをRPGツクールMVを使ってゲーム化したのが本作、開発は様々な紆余曲折があってPC向けに発売されたのが2020年になってから。

そこから日本語版を含む多言語対応が行われて家庭用ゲーム機向けに発売したのが2022年6月だったと、同年11月には少量生産ながらパッケージ版も発売されたかな。

前述通り多くのゲームや漫画の影響を受けた作品だけどそれらとは違った独特の世界観を実現しており本作だけで多くのファンを獲得しており2024年には月刊アフタヌーンにてコミカライズ連載も始まっていて最近その単行本も発売されていたり。

そんなOMORIはXbox版は諸般の事情で販売終了してしまっているけどSwitch・PS4・Steamでは現在も販売中。

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マイクロソフトが「自社製携帯型Xbox」を事実上“開発中止”したとの報道。ハードウェアに囚われない、ソフトウェア戦略に注力方針か

先週にマイクロソフトがPCメーカーのASUSと共同でXboxブランドを冠した携帯型ゲーミングPCである「ROG Xbox Ally」と「ROG Xbox Ally X」の2機種を発表したんだけど、その一方でマイクロソフト独自で携帯型Xboxを開発する計画は中止になったと言う報道が出ているみたい。

ROG Xbox Allyシリーズは2023年から発売されている携帯型ゲーミングPCである「ROG Ally」シリーズの新機種と言う立ち位置だけど搭載されているWindows 11にはマイクロソフトがゲームに特化したカスタマイズを行っておりマイクロソフトストアのゲームやSteamのゲームを遊びやすくなっているんだよね。

ただ、ゲーム機としてのXboxがそのまま携帯ゲーム機になっているわけじゃなくてあくまでもPC、遊べるゲームもXbox用ではなくWindows用のゲームだから「Xboxの携帯ゲーム機」とはちょっと違うハードなんだよね。

じゃあ「Xboxの携帯ゲーム機」の計画は何度か出ていたけど結局中止になったのはマイクロソフトの方針の大きな変更ってのが大きいのかな。

マイクロソフトは昨年あたりからマルチプラットフォーム戦略を推進しておりこれまでXboxとPCでのみ展開されていたForza Horizon 5のPS5版をリリースしたりと話題になったんだけど、ハードウェアの面でも今あるXboxから広げすぎない、Xboxと言うブランドをマイクロソフトのゲーム事業全般にしていくって感じじゃないかしら。

Windows自体がマイクロソフトの重要なブランドでもあるし、そことXboxでゲームを共有できる「Xbox Play Anywhere」を推し進めるのもありそうかな、実際に先週のマイクロソフトの動画配信でもPlay Anywhereを推していたのもあったし。

「Xboxの携帯ゲーム機」がなくてもPlay Anywhereにてゲームを両方で遊べる形で購入してもらうし、Xbox限定のゲームでもクラウド対応で遊べるようにしたりすれば据置と携帯の両方を使えるって感じかな。

あと、ハードウェア展開を考えるとゲーム機としてのXboxは継続すると思うけどその立ち位置はPCであるSurfaceとかと近い立ち位置になりそう、マイクロソフトのゲーム事業としてXboxブランドがあってそれを象徴するハードウェアがゲーム機のXboxだけどそれに対応したハードウェアは様々な形で出るし、マルチプラットフォーム戦略で他機種でもXboxゲームスタジオのブランドが出るって感じにしていくんだろうなぁ。

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AC版『リッジレーサー』は当初期待されていないタイトルだった?F1ブーム終盤に入れ換わるように誕生した新時代のドリフトレースゲーム【アケアカ2移植記念特集】

先々週にアーケードアーカイブス及びアーケードアーカイブス2にて配信された「リッジレーサー」についての話。

リッジレーサーは元々アーケードで1993年にアーケードで稼働した作品で立体映像であるポリゴンに画像を貼り付けるテクスチャーマッピングの技術を本格的に採用したレースゲームとしてアーケードで稼働したものは本作が初めてかな。

それまでのレースゲームと言えば大半がF1及びそれをイメージしたフォーミュラーカーによるものが大半だったのがあって、リッジレーサーの前にアーケードで大ヒットした3DレースゲームであるバーチャレーシングもF1っぽいフォーミュラーカーだったんだよね。

リッジレーサーがフォーミュラーカーじゃなくて普通のレーシングカーになったのはポリゴン数の都合もありそうだしテクスチャーマッピングの関係もありそうだけど、当時はF1自体がブームが終焉に近づいていたのにもあってフォーミュラーカーからの転換期にあったのも大きかったかな。

ゲーム自体もしっかりブレーキングしてコーナーを曲がる作品からハイスピードでコーナーに突っ込んでドリフトして勢いよく曲がっていく豪快さがグラフィックの向上と合わせて迫力があってアーケードでインパクトを上げていたのもあったのかも。

実際にリッジレーサー以降のレースゲームは一般的な乗用車に近いレーシングカーがメインになった作品が増えたからね、まぁF1自体がガチガチに権利が厳しくなったのも大きそうだけど。

ただリッジレーサーってリアルなレースゲームなのかって言うと実際はそうでもない感じよね、豪快なドリフトとかはゲームじゃないとありえない曲がり方だし。

リアルさを売りにしたグランツーリスモが出た後はリッジレーサーはリアル路線にするのか悩んでいた時期もありそうだったけどドリフトを決めるとゲージが溜まってブーストできるなどのゲーム的な要素を強くしたことでリアルから離れたのはあったかな。

近年は新作の発売から遠ざかっているけどアケアカで初代が発売されたりNintendo Switch Onlineの追加パックで日本で未発売のリッジレーサー64が遊べるようになったりとかシリーズに触れる機会が増えているからまた何かしらのアクションがあると面白いけどねぇ。

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「メガドライブ」味あふれる令和のSTG『アーシオン』ダウンロード版が7月31日・パッケージ版が10月30日に発売決定。『アクトレイザー』古代祐三氏が音楽を手がける16bitハードの限界に挑戦した本格作品

「イース」や「アクトレイザー」に「世界樹の迷宮」などのサウンドを手掛けた事で有名な古代祐三氏が率いるゲーム開発会社のエインシャントが開発した横スクロールシューティングゲームが7月末に発売されるみたい。



「Earthion(アーシオン)」と名付けられた同作は懐かしい雰囲気のある横スクロールシューティングゲーム、実際にメガドライブで動作するように開発されておりサウンドもメガドライブのFM音源を活かしたサウンドになっていたりするみたい。

SwitchとPS5向けのパッケージ版が10月に発売される他に来年に実際のメガドライブで動作するカートリッジも発売予定みたいで、一番コアな人はそれがメインになりそうかな。

エインシャントはメガドライブ……というかセガハード向けに数多くのゲームを手掛けていてメガドライブでは「ベアナックル2」や「ストーリーオブトア」などを開発した実績があったり、現在もゲーム開発を行っているけど今の時代の技術で当時のゲーム機でゲームを作るってのが面白いところだろうなぁ。

古代氏自身もメガドライブの音源に思い入れがあるみたいで今の時代にあえてメガドライブの音源で作った楽曲をゲームに収録した事とかもあったりしたからねぇ。