グランディア | ゲームを積む男

グランディア

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GRANDIA(グランディア)はセガサターン後期の1997年に発売されたロールプレイングゲームです、開発はメガCD~セガサターンとセガのゲーム機向けに多くの名作を送り出してきたゲームアーツ で販売はゲームアーツの他に多数の中堅ゲーム開発会社の共同出資で設立されたESP が行なっていました。


世界はファンタジーの中にも蒸気機関の発達したような感じでその中に「冒険者」と言う存在が確実にいる所、世界の果てに見つかった壁の存在で冒険者の終焉とささやかれている様な状況で主人公の少年は冒険者だった父親と同じように見知らぬ世界の冒険へと憧れて、やがて世界を冒険し、そして古代文明の秘密を解き明かしたり世界の危機を救うことになる物語です。


ゲームは非常に丁寧に作り込まれた3Dポリゴンの背景と多彩なパターンで描かれた手書きのドット絵のキャラクターで構成されており、立体的なフィールドを駆け回ることが出来ます、そんな舞台も古代遺跡や草原とか、鬱蒼とした森とか幽霊船など多彩な場面がありプレイヤーを飽きさせません。


このゲームのフィールドは単純な綺麗さだけじゃなくて手書きのキャラクターに合わせたような暖かみを持っているのが特徴なのです、家の中でも一つ一つ丁寧に家具や食器や掃除道具まで書き込まれていたり、非常に手間の掛かっているのがわかります。


ただ、基本的なストーリーの流れ上どんな街でも一方通行になってしまう事が多くて細かい書き込みを改めて確認しに行けないのはちょっとだけ残念かも、そう思ってしまうくらいの作り込みなんですね。



戦闘システムも特徴的、戦闘中はリアルタイムに時間が流れるように展開していますが主人公達の行動を選択する場面になると時間経過がストップするのです、そして行動を選択するとまた次の操作キャラの時間が回ってくるまでリアルタイムに戻るんです。


通常の攻撃でも「コンボ」と「クリティカル」と言う2種類の方法が用意されており、「コンボ」は一定の回数を攻撃できてトータルダメージが多くなったり複数の敵を一気に撃破できる攻撃、「クリティカル」は攻撃回数こそ1回のみになりますが威力は大きめでダメージを与えた敵の行動を遅らせる事が出来たり。


更に敵が攻撃しようとしている最中にクリティカルを当てると敵の攻撃をキャンセルさせて行動を封じることが出来たりするんですね、そんな感じで上手く戦う事が出来れば完全ノーダメージで戦闘を終了できたりして、半リアルタイムの駆け引きが出来る戦闘システムになっており、これが非常に面白いシステムなんですね。


ゲームの難易度は高すぎず低すぎない良い感じのバランス、ダンジョンのセーブポイントが回復スポットも兼ねているので何度も行ったり来たりしながらレベルを上げればモンスター相手に苦戦することもないでしょうし、隠しダンジョンもあったりするので幅広く楽しめるんじゃないかと思うんです。



で、一番の魅力はストーリーだと思うんですよ、大まかな物語はネタバレ防止のために割愛しますが人々との出会いや別れの非常にしっかりと作られており涙腺が弱い人なら様々な場面でボロボロ来るはず、それでも最後にはキチンとした大団円で終わるストーリーは少年向けの冒険活劇として王道と言うべき内容じゃないかと。


何て言うか、前向きな主人公の存在がゲームを暗くさせてないのです。



ちなみに本作のゲームシステムを利用した「デジタルミュージアム」と言うソフトもありますよ、これは新規に作成されたオリジナルダンジョンを攻略しながら本作に関する設定資料やミニゲームとかオリジナルドラマなどを集めることが出来る内容で、戦闘の難易度も高くして本編を楽しんだユーザーならより楽しめるゲームになってます。



○こんな人にオススメ

・王道の冒険活劇物が好きな人

・RPGの戦闘システムにこだわりのある人

・ローポリゴン背景フェチ

・ドット絵フェチ


○オススメプレイ環境

・PS1に移植されているのでPS2やPS3でもプレイ可能

・でもデジタルミュージアムはセガサターン版のみなので注意