バーチャルコンソールで移植を味わおう
Wiiの目玉機能の一つに「バーチャルコンソール」があるのはみんな知っての通りだと思う。
任天堂がゲームキューブ以前に発売したファミリーコンピューター・スーパーファミコン・ニンテンドー64に加えてセガのメガドライブやハドソンとNECが共同開発したPCエンジンで発売されたゲームソフトがインターネットを経由してWiiと言うゲーム機で楽しむことが出来る機能なんよね。
今では初期の5ハードに加えてPCエンジンCD-ROMやスーパーグラフィクス、セガのマスターシステムにSNKのNEG・GEOや(数は少ないながらも)MSXのゲームソフトなんかも配信されて多彩なゲームソフトが楽しめるんだ。
昔のゲームソフトはそれぞれ移植されていたりしていたんだな、今のゲーム機はマルチプラットフォーム戦略とか言って例えばPS3とXbox360に同じソフトが発売されていたりするけど基本的にゲーム機の性能が似通っているので殆ど同じゲームになっているのに対して昔の移植作品は本体性能がそれぞれ違うので違いが大きかったりするんだ。
そしてバーチャルコンソールでは同じゲームが別々のゲーム機に移植されたバージョンをWiiと言う一つのゲーム機で楽しむことが出来るんだ、これって実は凄い時代なんだと思うんだよ。
そんな訳で軽くバーチャルコンソールで楽しめる同じゲームのハード違いをまとめてみよう。
(2月8日に若干追加)
----------------
ワンダーボーイ
http://vc.sega.jp/vc_ms_wonderboy/
・マスターシステム/スーパーワンダーボーイ
http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_tmb/index.html
・ファミコン/高橋名人の冒険島
これらは両方ともアーケードのワンダーボーイの移植作品なんだね、「ワンダーボーイ」と言うタイトルはセガが権利を持っていてゲーム内容は開発会社のウエストンが持っているみたいで、キャラクターを差し替えればセガハード以外にも移植が出来るのです。
ウエストン自体が関わった移植で更に難易度が上がった高橋名人の冒険島はその後もシリーズが続いてワンダーボーイシリーズよりも知名度が上がってしまうのはご愛敬。
ワンダーボーイIII モンスター・レアー
http://vc.sega.jp/vc_lair/
・メガドライブ/ワンダーボーイIII モンスターレア
http://vc-pce.com/jpn/j/title/monsterlair.html
・PCエンジン/モンスター・レアー
こちらもアーケードタイトルが原作、途中までワンダーボーイを継承した横スクロールアクションで進行してステージ後半からシューティングになる内容なんだね、PCエンジン版は素直に「ワンダーボーイIII」のタイトルが消されて移植、メガドライブ版は何故かモンスターレアと「・」や「ー」が無くなっているんだよね。
ワンダーボーイV モンスターワールドIII
http://vc.sega.jp/vc_mw3/
・メガドライブ/ワンダーボーイV モンスターワールドIII
http://vc-pce.com/jpn/j/title/dynastic_hero.html
・PCエンジン/超英雄伝説 ダイナスティックヒーロー
ワンダーボーイシリーズの最終作でモンスターワールドシリーズのシステムを継承し横スクロールの探索型アクションRPGとして進化した名作だね、PCエンジン版は世界観やキャラクターを差し替えて移植されたゲームですが発売時期的にモンスターワールドIVが出た後だったのが辛い所。
ちなみにワンダーボーイ2作目がモンスターランド(モンスターワールド)で、マスターシステムに移植された物がバーチャルコンソールでプレイ可能(http://vc.sega.jp/vc_ms_mw/ )な他にもバーチャルコンソールになっていませんがPCエンジン版として「ビックリマンワールド」とかファミコンに「西遊記ワールド」としてキャラクター差し替え移植されている。
そして4作目がモンスターワールドII ドラゴンの罠になる訳で、こちらは海外マスターシステムとゲームギアで出ている他に「アドベンチャーアイランド」と言うタイトルでPCエンジンに移植されてこちらがバーチャルコンソールでプレイ可能(http://vc-pce.com/jpn/j/title/adventureisland.html )なんだ。
純粋にワンダーボーイシリーズではないがモンスターワールドIV(http://vc.sega.jp/vc_mw4/ )も傑作なので是非とも一度プレイして貰いたい所、キャラクターの動きとかペペログゥを使用したアクションとか、メガドライブ末期の良作として是非オススメ。
PS2を持っているならシリーズを一気に楽しめるモンスターワールド コンプリートコレクション(http://ages.sega.jp/vol29/ )でアーケード版を含めた全シリーズがプレイ出来るのでそちらでも可…と言ったら本エントリーの意味が無くなるか。
ストリートファイターIIダッシュターボ
http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_sft/index.html
・スーパーファミコン/ストリートファイターII ターボ ハイパーファイティング
http://vc.sega.jp/vc_streetfighter2/
・メガドライブ/ストリートファイターII ダッシュプラス CHANPION EDHITION
ストリートファイターII、いわゆるストIIの3バージョン目にあたるダッシュターボを移植したソフト、スーファミ版は3バージョン目にあたるターボを再現したバランスに加えて2バージョン目になるダッシュを再現したバランスが収録されているんだ。
そしてメガドラ版はストIIの2バージョン目のダッシュを再現したバランスに加えてプラスとしてターボを再現したバランスの「エキサイトモード」が収録されている、要するに同じような作りになっているんだね、追加モードとかも同じ感じになっておりまさに同じソフトと言って良いかも。
大魔界村
http://vc.sega.jp/vc_daimakaimura/
・メガドライブ/大魔界村
http://vc-pce.com/jpn/j/title/daimakaimura.html
・PCエンジン/大魔界村
魔界村シリーズの2作目にあたる「大魔界村」もメガドライブやPCエンジンに移植されているんだ、メガドライブ版はセガの天才プログラマー「中祐司」氏が移植を手がけて後のソニックシリーズに繋がるプログラム技術を身につけたことでも有名、裏技で無敵モードがあるので殆どの人が真のエンディングまで見られるよ。
PCエンジン版はそれから遅れて発売されたけれど「PCエンジンスーパーグラフィクス」専用ソフトとしてメガドライブ版より更にアーケード版に忠実な内容になっているんだ、当時としても高額だったスーパーグラフィクスを持っているユーザーのみに与えられた特権みたいなソフトだね。
グラディウス
http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_gr/index.html
・ファミコン/グラディウス
http://vc-pce.com/jpn/j/title/gradius.html
・PCエンジン/グラディウス
グラディウスII GOFERの野望
http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_gr2/index.html
・ファミコン/グラディウスII
http://vc-pce.com/jpn/j/title/gradius2.html
・PCエンジン/グラディウスII GOFERの野望
アーケードの人気横スクロールシューティングゲームの移植、ファミコン版はハード性能から色々な部分が省略されていたけれどそれなりにグラディウスしている感じで良かった印象、ゲーム中にポーズして「↑↑↓↓←→←→AB」の順番でボタンを押すとパワーアップするいわゆる「コナミコマンド」が初めて導入されたソフトとしても有名だね。
ファミコン版グラディウスIIは前作の移植から技術力の向上がよくわかる作り、ファミコン版1で再現できなかった伸びるレーザーとか驚かされた物です。
PCエンジン版はファミコン版からしばらく経ってからの登場、ハード性能が大幅に向上していたのでアーケード版の再現度が向上していますよ、当然コナミコマンドもOK、PCエンジン版グラディウスIIはCD-ROM2のソフト。
スーパーファミコン版のグラディウスIIIとかもバーチャルコンソールで配信されている(http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_gr3/ )のでWiiwareのグラディウスリバース(http://www.konami.jp/products/dl_wii_gradius_re_ww/ )共々ダウンロードしてみると面白いかも、グラディウスリバースの元ネタ探しとしても楽しめるし。
ドラゴンスレイヤー 英雄伝説
http://vc-pce.com/jpn/j/title/dragonslayer.html
・PCエンジン/ドラゴンスレイヤー 英雄伝説
・メガドライブ/ドラゴンスレイヤー 英雄伝説
原作はPC(今のWindowsとかじゃなくてPC9801とかの系統)で発売された作品、英雄伝説はその後もドラゴンスレイヤーシリーズから離れてシリーズ化されてPSP等で発売された空の軌跡シリーズもこの系統にあたるのかな、何かワンダーボーイシリーズを思い起こさせる。
PCエンジン版はオリジナル版に近い画面構成でテレビ画面を生かせてない感じがあるけどCD-ROMの大容量を利用したビジュアルシーン等が盛り込まれている作り、メガドライブ版は家庭用ゲーム機的な味付けが加わっているけどROMカセットのソフトなのでビジュアルシーンは寂しい感じ。
熱血高校ドッジボール部
http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_nkd/index.html
・ファミコン/熱血高校ドッジボール部
http://vc-pce.com/jpn/j/title/nekketu_pc.html
・PCエンジン/熱血高校ドッジボール部PC番外編
熱血高校ドッジボール部 サッカー編
http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_nkds/index.html
・ファミコン/熱血高校ドッジボール部 サッカー編
http://vc-pce.com/jpn/j/title/nekketu_cd.html
・PCエンジン/熱血高校ドッジボール部 CDサッカー編
傑作対戦スポーツゲームである熱血高校ドッジボール部とそのシリーズにあたるサッカー編もファミコンの他にPCエンジンに移植されているんだね、ドッジボール部はアーケードゲームが原作で家庭用向けのアレンジが施されている感じ、ファミコン版はキャラクターのサイズがどのキャラクターも一緒に対してPCエンジン版はメインと雑魚でサイズが違ってよりアーケード版に近くなった感じ。
サッカー編はファミコン版がオリジナル、PCエンジン版は様々な追加要素を加えて移植された形になるのかな、バーチャルコンソールで配信されているCDサッカー編の他にHuカードで販売されたPCサッカー編も存在するみたいだけどこちらはバーチャルコンソール未配信の模様。
スペースインベーダー
http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_si/index.html
・スーパーファミコン/スペースインベーダー The Original Game
http://vc-pce.com/jpn/j/title/fukkatu.html
・PCエンジン/スペースインベーダーズ 復活の日
原作は日本で始めてブームになったコンピューターゲームだね、スーパーファミコン版は当時のグラフィックを再現したモードに加えて対戦プレイ専用のモードが収録されたのがポイント、PCエンジン版は若干画面配置が違っているけどオリジナル版のゲーム性を再現できるモードに加えてアレンジされたゲームモードが収録されている訳です。
って言うかこれはちょっと変化球かも。
----------------
とりあえず自分でざっと見渡した感じで気付いたのはこんな感じで、抜けがあるかも知れないけどそのあたりがご愛敬、まだ全体の量を考えるとハードを超えて移植されているソフトは少ないからこれからもっとこうしたソフトが増えるかもなぁ。
今のゲーム機とは違って同じ時期に出たハードでも性能差が大きかったりするのでそれぞれに合わせたアレンジ移植がされていて面白いんだよな、そしてそれらのゲームがWiiと言う一つのゲーム機でプレイできる事も結構面白い事だと思うんだ。
あとは、出来ればSDカード起動を早い段階で実現して貰いたい所だが…春はまだか?