Sonic Unleashed(邦題:ソニックワールドアドベンチャー)をクリアー | ゲームを積む男

Sonic Unleashed(邦題:ソニックワールドアドベンチャー)をクリアー

ゲームを積む男-Sonic Unleashed


と、言う訳で先月下旬からプレイしていた「Sonic Unleashed(邦題:ソニックワールドアドベンチャー)」をクリアーしましたよ、新ソニック(操作性の違和感に加えてロードの長さで挫折)やソニックと秘密のリング(Wiiリモコン横持ちでモーションセンサーを活用する操作になじめず挫折)みたいな事にならずに久しぶりに最後までプレイ出来たソニックシリーズでした。


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やっぱり本作の最大の特徴であり利点であるのは日差しの強さを感じられるまでしっかりと作り込まれた世界の中を猛スピードで駆け抜ける事だと思うんです、ステージの構造を覚えるまでは苦戦するかも知れないけれどステージ構成を覚えて最後まで全力で駆け抜けられるようになると爽快感もあって非常に没頭できるんです。


本作では「ソニックラッシュ」でも存在した無敵状態で急発進・急加速出来るブーストが存在していてそれを使用して突っ走れば敵が行く手を遮ってもそのまま突き飛ばすことが出来るし、スピードが落ちた時でもすぐに最高速に復帰できたりとテンポ良く超音速アクションがプレイ出来るようになりましたよ。


速度自体は過去のシリーズよりも早くなっている筈なんだけどそれを上手く操作できるようになったのは3D視点と2D視点が交互に切り替わるシステムが大きいかも、そのおかげてアクションステージの中でもメリハリが付いてだれにくいゲームプレイが可能になったと思うし。


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ウェアホッグに関しては多くの敵を力で叩きのめしていく楽しさと狭い足場を通ってポールや取っ手などに捕まって進んで行くアスレチックアクションとしての楽しさが両立していると感じました、序盤の攻撃力が低い段階では敵を倒すのでも時間が掛かってしかも倒さないと進めなかったりするのでテンポが悪く感じますがある程度レベルが上がればサクサク敵を倒せるので爽快。


ソニック編の超音速アクションに対する比較的オーソドックスなアスレチックアクション+爽快感のあるバトル的な位置づけとしては悪くないと思うんですよね。


確かに超音速アクションが過去の3Dソニックシリーズと比較しても完成度の高い内容だったので相対的に普通な出来であるウェアホッグ編は叩かれやすいのですが水準レベルの完成度はあると思いました、キャラクターとしてのウェアホッグもナックルズとかでは出来ないアクションを持っていますし。


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そんな二つのアクションゲームがあってそれぞれメインステージが8つずつに、ステージの分量が短い代わりに難易度の高いACT2・3があって、ラストステージがあってと、更に街中で住人から様々な依頼を受けてそれにもアクションステージがあったりするのでアクションゲームとしてのボリュームは申し分無かと。


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で、ちょっと気になる所をいくつか。


ゲーム中盤までは初めは苦戦するけど慣れれば非常に気持ちよくプレイ出来るステージ構成になっているのに対してACT2・3や後半のステージでは初めからプレイヤーを苦戦させるような、一つのミスがそのままアウトになってしまうステージ構成になっているのが気になりました。


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特に後半のステージは開始時から気合いを入れてプレイしないとすぐに落下してしまったりとか、罠が非常に多すぎる感じなんですよね、セガのゲームではある程度気軽にプレイ出来たはずなのに突然プレイヤーをたたきのめすような難易度に変わるようないわゆる「難易度セガ」が存在することが多いのですが、今回はまさにそれが発動してしまった感じ。


あと、同じく後半のステージではステージの長さ自体も非常に長くなりすぎているのも気になった所です、特にラストステージ(名称は念のためネタバレ防止)は初プレイでのクリアータイムが1時間オーバーになるってのはアクションゲームとして致命的な欠点じゃないかと思うんですね。


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↑タイムアタックのLv1(第1段階でノーミスクリアーした時の基準値)の目標が1時間15分、アクションゲームで緊張が続く時間を軽くオーバーしてます、キツイ。


あと、もう一つ気になった点はソニックシリーズ初期にあった「簡単操作」って部分が失われてきている事、ソニックシリーズの特徴は勿論超音速アクションなんですけど、もう一つの特徴として少ないボタン数で簡単に操作できると言う部分があったんです。


メガドライブ版の頃はAボタンもBボタンもCボタンも全く同じ役割を持っていますし、3Dアクションになった最初のソニックアドベンチャーでも使用するボタンはギリギリの妥協で二つになったと言う話もありますし。


それに対して本作ではジャンプにブーストにアクションにライトダッシュにクイックステップ左右にとアナログスティック以外に6つのボタンをフル活用する必要があっていつの間にか簡単操作から離れてしまった感じです。


他にもゲーム中に挿入されるとっさのボタン操作もありますし、Xbox360やPS3のボタン配置をしっかり覚えておかないと後半ステージですぐ死んでしまったりとちょっと辛かったりするんですね、この辺りはもう少し配慮が欲しかったかも、たとえば後半でも失敗したら大回りの低難易度ルートになるとか。


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ゲームをクリアーするためにはソニックパートとウェアホッグパートを交互にプレイしていって、更に街中での情報収集なども必要なので超高速アクションだけをプレイしたい人には不満が大きいらしく、それが海外ゲームサイトのレビューで微妙な評価に繋がっているみたいです。


が、超音速アクションとパワフルアクションはある程度メリハリが効いていてそれぞれがそれぞれに楽しめる作りになっていて自分としては満足して楽しめる出来だと思いました、難易度は高いけどね。


ゲームを積む男-体験版タイトル


ちなみにXbox360版とPS3版の体験版がそれぞれの北米アカウント向けに配信されているのでPS3版を軽くプレイしたのですがXbox360版と違って最大フレームレートが60fps出ていてちょっと驚き、その代わりに細かく処理落ちするので若干プレイが安定しない可能性がありますがこちらはこちらで良さそうな感じですね。


なんて言うか、ある程度安定したフレームレートを求めるならXbox360版で60fpsのなめらかな動きを求めるならPS3版がオススメな感じです。


あと、Wii版については基本的にPS3/Xbox360版をベースに短い期間で開発された模様ですが、ある程度ゲームのエッセンスを残しながらハード性能に合わせたアレンジが行われている感じですね、流石にグラフィックは大きく劣っていますが雰囲気は出ている感じ。


ステージ構成はPS3/Xbox360版より難易度が押さえられておりある程度スピードを出しながら走ることが出来たりします、ただ一部のステージか削られていたりソニックステージよりもウェアホッグステージの方が分量が多かったりとしてその辺りは不満を感じるかも。


ソニックパートの分量が少ないのをミッション要素で補っている感じがするのは不満、一定時間内にリングを特定数集めるとか物にぶつからないように進むとか、そうした要素は本編とは別でプレイさせて欲しい物です、ステージ構成が遊びやすく作られているだけにそこも不満。

全体的に端折ってる箇所が多いのは残念ですけどね、それでもPS3/Xbox360版とは違ったもう一つのソニックワールドアドベンチャーとして楽しめる感じです、Wiiリモコンとヌンチャクでのプレイは若干腕が疲れますが。