Sonic Unleashed(邦題:ソニックワールドアドベンチャー)ファーストインプレッション
セガのコーポレートキャラクターである「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」は日本ではセガのアミューズメント施設とかにキャラクターとして取り扱われたりしていますがキャラクターとしての人気は日本よりも欧米の方が非常に高く、例えばイギリスでは人気のあるゲームキャラクターの人気投票で任天堂のスーパーマリオを抜いて一位になった程なんですね。
そんな訳でソニックシリーズのゲームでも日本向けよりも海外向けの方が大幅(10倍以上)に売り上げが多いので必然的に海外向けにソフトが開発される訳です、本作も当初の予定では海外向けが11月中旬、日本向けが1ヶ月遅れの12月18日に発売が予定されていました。
ただ、Xbox360/PS3版の開発に遅れが生じたことによってそれらの海外向けで1週間~半月、国内向けでは来年以降の発売に変更になってしまったのです。
そんな訳でようやくソニックワールドアドベンチャーの海外向けタイトル「Sonic Unleashed」が発売されました、更に北米向けのソフトがパッケージだけ入れ替えてアジア地域(中国や韓国など)でも発売されるのでそちらのアジア版を購入してみた次第。
アジア版Sonic Unleashedを日本版Xbox360本体に入れた場合に表示されるタイトル画面、なんと日本版のタイトルがそのまま表示されています、おそらくは本体に登録されているユーザータグか本体そのものの地域設定によってそれに合わせた言語設定で始まるようになっているみたいですね。
ゲーム中のメニュー表示とかも既に完全に日本仕様になっているのでおそらく来年以降発売される日本版でも同一の仕様になっていると思われます、バグがあるならばその修正が入るかも知れませんが。
ちなみにタイトル画面から入れる設定にてゲーム中のメッセージの言語を変更する事が出来ますよ、音声は日本語と英語でメッセージは日本語や英語の他数ヶ国語、日本版の声はいつものシリーズと同じ面子がそろっている模様です。
ゲーム自体は3D空間を動き回るタイプのアクションゲームになります、そしてその合間にイベントシーンが入ってストーリーの流れに沿って新しいステージへと向かうことが出来るような感じ、イベントシーンはムービーよりもリアルタイムデモによる演出が多いのですがみての通りグラフィックが非常に綺麗で特に問題ありませんね。
アクションゲームとしては大きく分けて2種類のゲーム性が存在します、一つは「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」として広大なステージを超音速で走り抜けていく高速アクション、こちらはメガドライブで発売された初代シリーズからの流れを汲んだ形でトラップとかを素早く避けて如何に早く駆け抜けるかがポイントになります。
初めはスピードが速くてステージの構造を理解出来ないからすぐにコースアウトしてしまったりダメージを受けたりしてしまいますがスピードになれてステージの構造を覚えてミスをなくせるようになるとシリーズ特有の気持ちよさが出てくるわけです、そこまでのハードルは若干高いけれど乗り越える価値はあると思います。
そしてもう一つが「ソニック・ザ・ウェアホッグ」として夜の街を突き進みながら謎の怪物やロボット達と戦っていくパワフルアクション、こちらは超音速とは縁遠いゲーム性になりますが大量に出てくる怪物を連続攻撃で一気になぎ倒していったりする楽しさがあります。
それに超音速状態では難しいような狭い場所や複雑なエリアを渡り歩いていくようなアスレチックアクションの要素もあります、操作方法も操作感覚も大きく変わっているので全く違うゲームを交互に進行していくような感じになるんですね。
とりあえず第一印象としてはやっぱりグラフィックの綺麗さが上げられるんだけどそれ以外のゲーム性自体に関しても二つの全く違うゲームがそれぞれ両立出来ていたり、ステージ自体も通常の他にも細かいミッションが多そうで長く楽しめる予感がするんですよね。
Xbox360/PS3での前作「ソニック・ザ・ヘッジホッグ(通称:新ソニック)」で問題になりましたロード時間に関しても大きく改善されていますし、途中の読み込みは短くなって回数も減っているのでその点のストレスは殆ど無いと言えます、この辺りは心配していたので本当に良かった。
ここしばらくはセガ社内でも迷走が続いていたように感じられるソニックシリーズがようやく一皮むけたと言うか、ドリームキャストのソニックアドベンチャーシリーズ以来の輝きが見られる様な予感がしますよ。