半年ぶりに。
婦人科定期検診。
子宮を手術することが決まったのが一年前。
久しぶりに、本当に久しぶりにクリニックまでの道を歩く。
さんざん通った道。
あの頃は通院の頻度が高かったのでなんとも思わなかったけれど、
今日は婦人科の検査前特有の気の重たさを持って駅から歩く。
今日は何しに病院に行くんだっけ。
ああ、そうか、わたし子宮ないんだっけ。
忘れてた、
今日は術後の経過と卵巣のチェックだった。
普段、自分に子宮がないことをあまり意識しない。
時折、本当に時折だけれど、
いまも卵巣はあるので、排卵は感じる。
なので、「生理前」の心身の変調はいまでも感じる。
少しのイライラや、悲しみ、不眠や、胸が固く張ったりだとか。
生理として流れないだけで、
結構そういう症状は普通に感じる。
でも一言でいうと、楽。
それに尽きる。
生理の煩わしさ、それによる行動の制限。
子宮がんの検査。
なにより子宮がんの心配をしなくて良いこと。
でも、それでも、
軽度異形成にまでならなければ、
検査やだなあとぶつぶつ言いながら、
きっと子宮と一緒に生きていたんだろうなあ。
なんてことを考える。
エコーでの内診。
いいですよ、と言われて診察台を降りる。
その時間、ほんのわずか。
ああ、そうか、
わたしはもう、
あの痛い体がんの検査とかしなくていいんだな。
なんだか不思議な気分。
普段なにも感じない、
なにも意識しない、ていうことは、
きっとそれでいいのだろう。
わたしにとって。
長谷寺へ。
日曜日の朝9時前。
とんでもない人出でした。
紫陽花を見に。
紫陽花鑑賞までに120分待ち。
頑張って待つ。
やはり好きな色は白。
今年も、紫陽花。
会えた気がしたよ、今年も。