世のなか仕事納めの今日。
病院にいました。
2週間前の体がんの細胞診の結果を聞くために。
こんな日だからかいつもは人がひしめいているような待合室もまばら。
5分も待たずに呼ばれた診察室には、
初めてお会いする若い、とても若い男の先生。
すっと用紙を差し出し、
異常は認められませんでしたよ、
今後は頸癌と同じ間隔での経過観察で良いと思います、と先生。
大丈夫だった。
それをゆっくり理解してから、
「ホッとしました」
そう言うと、ああ、そうですよね、と、
コンピューターから顔を上げて柔らかい声で先生が言った。
ご相談させていただいてよろしいでしょうか、と話した。
おそらくタモキシフェンをあと4年は服用すること。
年齢的にも必要とは思わないこと。
子宮筋腫も少しずつ大きくなっていっていること。
今回頸癌、体がん、ふたつのすべての検査結果が出るまでの数ヶ月、
メンタルがキツかったこと。
そして、これから先、いま以上にリスクが上がっていくことを考えたとき、
取ってしまうという選択はあるものですか?
聞いてみた。
うーん。
片手をぎゅっと頬に押し当てて、
いったいどう言ったもんだか、という様子で、
先生はしばらく唸ったあと、
現状では手術の必要性は高くはない。
頸癌の状態も、要手術の手前の手前であること。
子宮筋腫にも緊急性はない。
ただ、言っていることはわかりますよ、と先生。
手術自体は難しいものではなく、
現状、そして心情を加味すると、絶対にNOではない。
たぶんこの先生がいま言えるのはそこまでなのだろうな、と思った。
小さくはないクリニックだけれど、
おそらくオーナーである院長が判断するのだろうな、と。
これから上がるであろうリスクと、
子宮を取ってしまうことのリスクを天秤にかけたとき、
取るという選択があるのなら、わたしは取ってしまいたいです、
そう伝えて、
次回の診察の春にもう一度話し合いましょう、ということになった。
8月の大腸がんから始まり、
子宮頸がん、
子宮体がん。
新しい年まであと3日、という今日。
ようやく終わった。
終わったよーーー。
疲れた(笑)
自分がどんなときも。
美しいものは美しい。
そう思えるように。