悲しみもうすぐ6年が経つ。その長さは、きちんとわたしの人生に上乗せされているけれど、あの日から全く褪せずに、こころのなかに在り続ける思いもあって。人生は、時間は、有限だということ。人生は長さではない。けれど。それを病気によって奪われるのは、辛く、非情さに声を失う。病気は誰が悪くてなるわけではない。誰も悪くない。だからなおさら。美しければ美しいほど、悲しみが増す。