その人は言いました。
「わたしは先にいなくなってしまうけれど、
あなたと友達になりたい」
頭を殴られたかのような衝撃でした。
それまで生きてきて、
そんなことを言われたことがなかったから。
一瞬で思いました。
けして、おためごかし的にしてはいけない。
冗談と受け取ってはいけない。
まっすぐわたしを見つめる目。
その言葉を、思いを、真正面から受け取り、
そして、答えなければいけない。
目を見て、言いました。
どんなに思いがあったとしても、
あなたの気持ちを全てをわかることはできない。
けれど、わかろうと努力したい。
あなたの目線とできるだけ同じ目線でものごとを一緒に見たい。
あなたと過ごした2年半。
楽しかったね。
たくさん話をしたね。
本気のケンカも何度かしたね。
常に本音だったね。
いつも思っていたよ。
わたしはトンチンカンなことも言っていたんだろうね。
でもあなたはいつも、許してくれていたんだよね。
本当はもっと、大丈夫だよって言いたかった。
わたしたちは諦めなかったけれど、
けれど、タブーもなかった。
人は死んだらどこへ行くのか。
生まれ変わることができるのか。
そんな話も真剣にした。
そして、約束した。
どんな状況になっても。
わたしは必ずずっと一緒にいる。
わたしは約束を守れただろうか。
この1年。
思わない日はなかったよ。
あなたに出会えた感謝と、同じくらいの後悔と、
あなたの姿が、笑顔が、声が、
やわらかくわたしを締め付けて、
同じ場所に留め置くみたいに。
でも、いつも胸のなかにある。
いつもいつも、
haruちゃんの気持ちわかるよって言ってくれてありがとう。
haruちゃんはそれでいいんだよって言ってくれてありがとう。
あなたは最高の友達だよ。
いまも、これからも。
いつかまた、続きを話そう。
昨日の続きみたいにね。
あすちゃん。
あなたが教えてくれたこと。
わたしは忘れないよ。
いつも一緒だよ。
あすちゃん。
ありがとう。