以前書いた、幻臭の話。
いまも忘れた頃にやってきます。
鼻先が強烈な煙臭に包まれるので、
いまだにかなりびっくりします。
前回7月の乳腺外科の検診のとき、
幻臭があるのですが、と、
診察の最後に聞いてみました。
煙の臭いがするのだ、と説明したけれど、
ゲンシュウ?...ちょっと聞いたことないですね、と、
先生ははて?という反応でしたが、
先生の後ろで、
乳がんを経験されたことがある看護師さんは、
目を見開いて、うんうんうん!と頷いてくれ、
鼻のあたりを手でぐるぐるしながら、
ある、あるよね!と同意してくれました。
ずいぶん頻度は減ったものの、
いまだに抜けない幻臭。
あるとき職場で、なに?なんか燃えてる?と言ってしまい、
ああ!幻臭だ、と思ったときにはもう遅くて、
数人でなに?なに?なにが燃えてるの!?ということになり、
ごめん、ちょっと時々あるはずのない臭いを感じてしまうんだ、
そう言ったところ、
ひとりの同僚が、
「言いにくいけど、脳ではないだろうか」と、
親戚の方が幻臭を感じた少しあとに、
脳の病気で亡くなられた話をしていた。
抗がん剤の影響ではないかと思っていたけれど、
やっぱりそんなことを聞いてしまうとね。
すっきりしたかったので、
がん専門医である友人に相談。
TCは神経毒であり、
嗅覚/味覚障害は多々報告されていること、
頻度重症度ともに、
時間経過とともに改善されていること、
今年の1月に造影剤頭部CTが異常なしだったこと、
まず、問題ないよ、
嗅覚は鼻の奥から前頭葉に直接つながる経路だから、
病気があれば頭部CTで十分見つかるから、とのこと。
そう言ってもらい、一安心。
友人とのこのやりとりは、わたしの話を聞き、
「おそらく」という前提で話してくれたものです。
人ぞれぞれなので、全てに「問題ない」というわけではないです。
けれど、すごいよね、
なんてしつこいんだろう。
幻臭もそうだけれど、
わたしはいまだに味覚のおかしさも残っている。
TC療法中の全ての期間、
ずっと感じ続けた味覚障害。
いろんなものに反応したけれど、
いちばん酷かったのは、魚の脂。
脂ののった鯖、とかもう吐き出して何度も口をゆすいだほど。
口の中にべっとり腐った苦い油を塗られたような不快感。
最後の投与から4年半以上経ったというのに。
魚の脂はいまだに苦くておかしな味がする。
脂ののったお魚なんて本当においしいのにね。
苦くて苦くて、とても残念な味なのです、いまだに。
苦い、しょっぱい、
人より強く感じてしまうようです。
嗅覚も味覚のおかしさも、
早く抜けてくれるといいんだけれどね。
がん・幻臭という検索ワードで、
このブログに来られるかたもいるようです。
抗がん剤を経験した皆さん、
いま、幻臭・味覚はどうですか。
情報交換の場になればいいな、
今日はコメント開けてみまーす。
皆さま、よい週末を!