胸のざわざわ | QOL ~Quality of Life~

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日々のいろいろ、仕事、乳がん。
でも、より良い人生のために。
毎日笑って、生きていこう。

乾いた良いお天気の休日。

衣替えしました。

と同時に、かなりの勢いで断捨離。

もったいなくても寂しくても、

きれいになった空間は気持ち良いな。


やっと昨日あたりから報道?が落ち着いたけれど、

たぶん多くの人がそうだったように、

わたしもすごく胸がザワザワした。

ここまで、ザワザワするとは思わなかった。

ひとりでいるときならまだいいけれど、

家族でいるときに、

TVから、「乳がんの5年生存率が...」なんて聞こえると、

なんだかやりきれなかった。

どう説明したらいいの、これ?って。

有無をいわさず十把一絡げにされて、

ボーン!って投げられたような気分がした。


普段、わたしは周囲に乳がんのことはまず黙っている。

何故言わないか。

ただしく理解してもらいたいと思えば思うほど、

簡単には言えないからだ。

誤解されて伝わって傷つきたくないから、というのもある。


乳房にできるから、乳がん。

でも、乳がんといっても、

100人いたら100通りの病理があって、

乳がんになった全ての人が同じではない。

病理が違えば、治療法だって違う。

そして治療法を含め、

何をどう選択するかは人ぞれぞれ違う。


乳がんを告知されてすぐの頃、

ネットや雑誌やTVで、

見聞きしたことはすぐ鵜呑みにしてしまいがちになり、

ただでさえ不安定な気持ちがさらに上下して、

本当にしんどかった。

何が正しいことなのかを知るには、

自分で勉強するしかなく、

様々な媒体から入ってくる情報を、

上手に取捨選択できるようになるまでは、

それなりに時間もかかった。

いま思うと、

誤解していたこともあったし、

間違って認識していたことも多かった。

いまでも自分の病理から少しでも離れたことになると、

まだよくわからないこともいっぱいある。

だから時々、自重が必要だ、と思うこともある。


このところ、

乳がん検診にいく人が増えた、

というニュースを聞くと良かった!と思う。

何もないことが何よりだけれど、

万一でも、早期発見であってほしいと思うから。

影響力のある人の発言はすごい。

それをもっと上手く正しく使ってほしいと心から思う。

使命感を持つ気持ちもすごくわかる。

勇気を持って公表したのだとも思う。

同じ女性として同じ病気を経験したものとして、

頑張ってほしいと思う。

だからこそ、

ご本人が傷つくようなことにもなってほしくないし、

今後も情報を発信するのであれば、

専門医の監修をつけたらどうなのかな。

正しい情報が真っ直ぐ伝わるように。