1週間前。
久しぶりの姉と。
待ち合わせの場所で、
満面の笑顔で駆け寄ってきた姉を見て、
すごくすごく嬉しくなった。
街はあちこちクリスマス。
ぶらぶら歩いて、
あれこれお店を見たり。
小食な姉とはんぶんこ。
美味しい美味しいパンケーキ。
ランチで、
すっかり腰が落ち着いてしまったけれど、
これからが今日のメインイベントなんだよね、と、
開演30分前に到着。
凱旋公演へ。
姉もずっと楽しみにしていてくれて、
頑張ってチケット取って本当に良かった。
今度はわたしは何を思うのかな。
レ・ミゼラブルはわたしにとって、
心の奥底を揺さぶる物語なので、
今日は何を思うんだろうと、
自分の反応が楽しみでもあり、
怖くもあり。
けれど、途中で少し不思議になった。
ただただ、世界に浸り、
ただただ、美しい歌声を楽しめたから。
前回は、
多くの場面で胸が痛み、泣いていたのに。
なんでだろう。
感動の種類が違う。
気がついてほくそ笑んでしまった。
そうか。
わたしは成長したんだな、と。
わたしに決定的に欠けていたことは、
誰かを愛すること、だった。
乳がんがわかって以降、
目を背け続けてきたことと向き合い、
すごくすごく苦しかったけれど、
いくつもの鱗を目から落として、
わたしは少しずつ、
成長できたんだと思う。
まだ間に合う。
まだやり直すことができる。
違う人生を、わたしは歩くことができる。
ひとつひとつ確信するたびに、
強くなっていった気がする。
そんなわけで、
レ・ミゼラブル、心から楽しめました。
けれど、やっぱり、
最後の、
「誰かを愛することは神様のおそばにいることだ」
ここで涙が流れた。
わたしのいちばん好きな言葉。
この言葉の意味が、わたしなりに、
でも心からわかったことも、
わたしが強くなった理由のひとつかもしれない。
東京ってきれいだよねぇ、
なんて言いながら歩くオノボリさんふたり。
お姉ちゃんと観れて、
本当に嬉しかったよ。
ありがとう。