癌の話をたくさんした日 | QOL ~Quality of Life~

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日々のいろいろ、仕事、乳がん。
でも、より良い人生のために。
毎日笑って、生きていこう。

昨日のこと。



お店が暇で暇で暇で。


同僚と売り場の隅でこそこそおしゃべり。


生活のあれこれから、


保険の話になり、


健康大事だよね、


検診も行ってね、と、


わたしの病気の話になり。


けっこうなんのためらいもなく、


淡々と話せるんだな、なんて思った。


少し前までは、


カミングアウトしていても、


話題にするのは少し抵抗もあったのだけれど。



そして、午後。


本社からエライ方がご来店。


この1ヶ月ほど、


お店でいろんなことがあった。


ややこしい話だし長くなるので書かなかったんだけれど、


ちょっと心が折れていた。


何故折れたかというと、


お店で、あるルール変更があったのだけれど、


それは、「癌になっちゃったわたし」としては、


ちょっと受け入れ難い変更だった。


周囲も、気を使ってくれたりして、


最終的には、


わたしだけルール変更なし、ということになったのだけれど、


それはそれで、


「普通の枠に当てはまらない人」だから免除なんだね、


というような卑屈な気持ちにもつながってしまい、


なんだか、ウツウツとした日が続いていた。



エライ方、部長に呼ばれ、


いやな思いをさせてすみませんでしたね、


と声をかけられてびっくりした。


もう解決済の話だし、


ほとんど接点のないエライ人が、


そんなことを言うなんて?と驚いていたら、


「いや、僕もそうなんだよね」と話し出した。


腎臓がんから5年になるのだそうだ。


「いやぁ、僕ほんと癌家系でさぁ」という部長に、


わたしもなんですよぅと、なんだか盛り上がった(笑)


本社には40代で癌に罹患した人が、


他にも何人もいるのだそうだ。


みんな元気で頑張ってるよ!と言われ、


わたしのいまの治療や副作用、


体調まで気にかけてくださり、


驚いたけれど、なんだか心が温かくなった。



そして極めつけは夕方。


お客さまとお話が弾んだ。


60代後半のとても明るい女性の方。


お孫さんのこと、お嫁さんのこと、


なんて愛情に満ち溢れている方なんだろうと、


お話を聞きながら、ジンとしていた。


こんなお姑さんがいらして、


お嫁さんは本当に幸せですねと言ったところ、


大きな病気をして、


いつ何があるかわからないと思ったの、


できることはなんでもしてやりたいのよ、と、


手を胸のあたりでぐるぐるしながら、


わたしこれなものでね、とお客さま。


もしやと思い、


「失礼ですけれど、もしかして乳がんですか」


「そうなのよー」


即わたしもカミングアウト!


この方も5年になるのだそうだ。


化学療法も頑張って、


ホルモン治療もじきに完走予定らしい。


そして、本当に驚いたことに、


同じ病院、同じ主治医!!


もう、2人で手を取り合って、



「キャーーーーーーッ!!(≧▽≦)」



大騒ぎ(笑)


病院のいろんなイベントにも参加されていて、


病院でのがん友さんもいっぱいいるのだそうだ。


○○町とか××町とかの人もいるわよー、


あなたと同じくらいの年の人も、


この辺りに何人かいるわよー。


みんな頑張ってるわよー、


毎日を楽しみましょうね、と、


最後は明るく手を振って帰っていかれた。



なんだか元気をもらえた一日でした。













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