カレンダーを見て思った。
もうすぐ6月になるんだな。
あれから2年になるんだな。
ちょうど2年前の今頃、
右胸のしこりに気づき、
6月の初診から、
一気にわたしの人生が変わっていった。
去年もそうだったように、
今年もその時期が近づいてきて、
胸がざわつくような、
感慨深いような、
2年を振り返り、
思うことは、本当にたくさん。
髪ももうベリーショートの域を脱し、
告知前と変わらない生活を送れている。
見た目にも、
元気いっぱいになって、
周りもきっと、安心しているのだろうと思う。
東日本大震災が起きた2011年。
その3ヶ月後に、乳がんを告知。
告知後何度か、
「震災で大変な人に比べたら...」
と、言われたことがあった。
わたしにはその言葉には、
かなりの違和感があった。
比べる、という発想が分からなかった。
被災された方の思いと、
その当時のわたしと、
どう比べてどう感じれば良かったのか。
わたしは違うと思う。
人は皆、それぞれの苦しみがあり、
それはけして比べられるものなどではなく、
それは自分の苦しみを否定しろと言っているのと、
同じことだ思うほど、違和感があった。
皆、胸のうちの辛さや苦しみを認めていいのだ、
何故なら、まずそこを認めなければ、
先へ進むことができない。
泣きたいときは泣いていいのだ。
辛ければ辛いって言っていいのだ。
その上で、自分にできることをすればいい。
いま3年目という節目が近づいてきて、
時々思う。
もう少し、自然に感じるままでいいのかな、と。
仕事復帰したんだから、
頑張らなきゃ、とか、
もう3年目になるんだから、
もっと元気でいなきゃ、とか、
なんだかこれまでは、
常に常に、
きちんと気持ちを整理しなければ、
消化しなければ、
それをステップににして、
どんどん以前の自分に戻らなければ、
という風にどこかで思っていたけれど。
いい。
二年目には二年目の、
三年目には三年目の、
これから感じる様々な思いを、
肯定していきたいと思う。
いろんな思いを、その都度否定しないで、
そうかそうか、
そう思うのか、と。
肯定した上での自分の成長を、
褒めてあげようと思う。
病気になったことは辛いことだったけれど、
人生が終わったわけじゃない。
辛いことがあったなら、
シンプルにただ、
いいことをたくさん作り出せばいい。
いいことが少しだけ、
そうじゃないことを上回ればいい。
病気後、やたらと豊かになった感情は、
わたしにきっと、
良い方向へ作用する。
小さくていいから、
いいことをたくさん見つけよう。
生きている限り、
必ずそれはできるのだから。
頑張っているすべての皆さんに、
今日が良い一日になりますように。

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