気持ちのなかに~お月さまのゆくえ~ | QOL ~Quality of Life~

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日々のいろいろ、仕事、乳がん。
でも、より良い人生のために。
毎日笑って、生きていこう。

肌がとんでもなく荒れてしまい、


お休みの今日は、


すっぴんで軟膏をつけ、


お買い物は、


眉だけ描いて、


マスクですっぽり顔を覆って。



熱を持った赤いブツブツ。


TC1クール目も、こんなのが出たなあ。



わたしは肌が弱い。


子供の頃から、


原っぱで遊べば、草木でかぶれ、


虫取りに行けば、虫にかぶれ。


大人になれば、化粧品でかぶれ。


何かっていっちゃ、トラブルだらけで、


年がら年中、皮膚科通い。


だから、肌は、


ずーっとコンプレックスで。


大人になってからは、


化粧品、日差し、身に付けるもの、


人一倍気をつけてきた。



コンプレックスだったから、


スキンケアは、本当にがんばって、


肌、まあまあキレイだね、


と言われるくらいのレベルまでがんばった(笑)



でもいつか、老いと共に、


肌も萎れて、柔らかく垂れて、


シミができて、


シワができて、


ゆるやかに、


年を取っていくのだな、と思っていた。


いつか、遠い先に。



思いがけず、病気をし、


遥か遠くにあると思っていた、


「死」が、一気に近づいてきて、


そして、


緩やかにやってくると思った、


「老い」が、わたしの身体のあちこちを変えて。



正確には「老い」ではないのだろうけれど、


ハリが失われて、


つまめるようになってしまった手の甲は、


なんだか一気に年を取った人のよう。



あれだけがんばったけど。


急激にガタガタになっちゃった肌。



わたしはホントにアホなことを考えていたんだ。


ホルモン療法が終わる4年後、


44歳のときに。


お月さまがもし戻ってきたら。


女性ホルモンが戻ってきたら。


肌、また少しは良くなるかもしれない。


少しはまた、瑞々しくなるかもしれない。


そんなことを想像したら、


ウケケ♪と楽しくなって、


あと4年の我慢だな~なんて。



そんなときに、


「閉経」と言われ、


ああ、もう戻ってこないんだ、


もう良くなることはないんだ、と思ったら、


自分でもびっくりするほど、


動揺して悲しくなって。



あれだけ、


もうこなくていいだの、ないと楽だの、


大口叩いていたくせに、


いざ、もうこないです、閉店ですと言われて、


オロオロしている自分も情けなくて。


治療のためだ、よーし、持ってけ!


持っていきやがれって、


思えなかった自分にがっかりして。



抗がん剤で、


宇宙の果てにふっ飛ばされた、


あたしのお月さまはいまどこにいるのかな。


元の軌道に戻ってこずに、


遠いどこかで、


キラキラ光っているのかも。


どうせ光るんなら、あたしの中で光れや。



いろんなケースがあるようだから、


この先のお月さまの行方はわからない。


でも考えたって仕方がないことだから。




髪が長くなくても、


閉経したとしても、


女であることは、ソコとイコールではないんだよ、


女らしさは、気持ちのなかにあるんだよ。


笑顔できっぱりそう言い切れたら、


こんなに格好良いことはないよね。
















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