2012年が暮れていきます。
この1年。
生きてきて、
こんなに濃く、深い年はありませんでした。
告知を受けた2011年が、
ただひたすら、
渦に放り込まれ、
もみくちゃにされた年なら、
この1年は、
ただただ、
自分と向き合った時間だったように思います。
嫌でも、
「生きるとは」、を考え続け、
頭の中の一部が、
考えることをやめてくれなかった1年でもありました。
どこかでずっと、
わたしのこれまでの生き方が、
乳がん、という結果につながったような気がして仕方がありませんでした。
蓋をしてきたこと。
曖昧に逃げてきたこと。
認められなかったこと。
乳がんになり、
自分の土台が崩れ、
見えてきた自分のなかの醜い部分と、
嫌でも向き合うことになりました。
それは、けして楽な作業ではなく、
何もかも放り出したくなったり、
壁にぶち当たったり、
ぐるぐると袋小路から出られないときもありました。
それでも、向き合い、
考え続けたのは、
ただただ、
いつか自分の人生が終わるときに、
後悔したくなかったから。
病気以降、
あらゆるハードルが低くなりました。
小さな幸せをたくさん感じることができました。
あたしはいま、
幸せだと思います。
病気以降、
いちばん辛かったのは、孤独でした。
苦しすぎると、涙も出ない、
初めての体験でした。
この1年半、
いまこうして、わたしがここにいるのは、
ブログを通じて、
一緒に歩いてきてくれた、
たくさんの人のおかげです。
どれだけ励まされたかわかりません。
皆さんからのたくさんの言葉が、
わたしの胸のなかにしまわれています。
いつの間にか、
もうひとつ家族が出来ていたような、
それくらい大切な存在でした。
治療が一段落し、
元気にはなったけれど、
乳がんになったことが、
たとえどんなに過去のことになっても、
わたしがこれから生きていく限り、
わたしと関わってくださった人の力が、
ずっとずっと、
この先もわたしには必要です。
これからも、
どうぞ一緒に歩いてください。
よろしくお願いします。
2013年が、全ての皆さんにとって、
良い年になりますように。
へび年。
へびのようにしつこくにょろにょろ生きていきましょう。
本当に本当に、ありがとう!
2012年 12月 31日
haruco