3ヶ月ぶり乳腺外科受診~一問一答、先生ありがとう~ | QOL ~Quality of Life~

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前回、4月の受診から、


3ヶ月ぶりの、乳腺外科の診察。


あれだけ通った病院への道。


懐かしい反面、


少し切ないような。


なんでだろう。


病院の建物が見えた頃に、気がついた。


病院は、わたしが癌であることを


否が応でも向き合う場所だからなんだな。



こんにちは、よろしくお願いします、と、


扉を開けて、まずは挨拶。


乳腺外科のドクターは、


常勤非常勤合わせて、4人。


今日診てもらうのは、若い女性の先生。


いろいろな先生に診てもらえることは、


もちろんメリットもあるけれど、


完全主治医制とは違って、


いつまでたっても、お互い慣れないというか、


距離が縮みにくいというか、


ええと、こんにちは、なんていう、


固い?挨拶から始まってしまう。



眠れていますか、


体調はどうですか、


いくつかのやり取りのあと、


エコーと、触診。


両胸と脇を丁寧に診てくれているのがわかる。


先生の手が、同じ所を何度もなぞったり、


止まったりすると、


やはりドキっとする。


「大丈夫ですよ~」の声を聞いて、一安心。



先生、いくつか教えて頂いていいですか?と、


ノートを取り出し、質問タイム。



Q、生理が再開しません、今後はどのように?

  このまま閉経しちゃう可能性はありますか?


A、年齢的にこのまま閉経は、可能性としては低い。

  もう少し、様子をみましょう。


Q、今のわたしの身体は、急激に老化しているの?


A、老化とは違う、ホルモンバランスの崩れ。

  ホルモンの影響で、あちこち変化が出ているけれど、

  筋力や心肺機能までが低下するわけではないからね、老化とは違うんですよ。


Q、肌質がとても変わったようで、

  手のささくれが酷く治らず、日に当たった場所が鮫肌状になったり、

  顔に脂も浮かなくなったり、カサカサです。

  ビーソフテンローションというのを試してみたいのですが。


A、はいはい、あれはどこに使ってもいいローションですからね、

  出しましょう。


Q、多発癌の予後について知りたい。

  (※ わたしには全部で3つのしこりがあり、それが一箇所にぎゅっとくっついていた)

  いちばん大きなしこりをメインに考えるという話が病理説明のときにあったけれど、

  残りのふたつのしこりをどう考えればいいの?

  3つ全て、癌のタイプは同じ?

  しこりが1つと3つじゃ、3つのほうが予後が悪い?

  

A、3つ全て硬癌で同じです。

  残りの2つのことは考えなくていいですよ。

  3つあったから予後が悪いということではなく、

  大事なのは、取りきれているということですから大丈夫。

  

Q、娘にとって、母も祖母も乳がん。

  遺伝性の乳がんの検査をしたほうがいいのでしょうか。


A、(近親者にそれ以外の乳がんに罹患した者がいるかを確認してから)

  検査等で不安を払拭したい気持ちはとてもわかるけれど、

  遺伝性の可能性は、とても低いと思う。

  20歳過ぎから、丁寧に観察することで良いと思う。


Q、今後の検査はどんな風に?


A、血液検査 1回/年

  CT 1回/年

  それ以外にエコー

  3ヶ月に一度、なんらかの検査をします。



いまノートを見ながら、自分の書き留めたことと、


記憶を繋ぎあわせて、これを書いており、


先生の言ったことも、要点をまとめて記した。


実際は、どの質問にも、


小気味良く、ぽんぽんぽーんと即答で解説してくれ、


とても頼もしく、ありがたかった。


本日のいちばんの案件(笑)である、


ビーソフテンローションも出してもらえて、大満足。

ん太郎さんのおかげです~、ありがとうございます♪



先生、最後に聞いてもいいですか?


長くなってしまった質問だけれど、


最後にどうしても聞きたいことがあった。



先生。


いまわたし、大きな治療が終わって、


ホルモン療法じゃないですか。


日常生活に支障があるような副作用もなくて、


元気に過ごせているけれど、


やっぱり、どうしても時々、


再発したら、転移したら、ということを考えてしまう。


すごく気持ちが落ち込むこともあったりして、


自分の気持ちを上げることが、


時折とても難しくて、しんどかったりもする。


どういう風に、過ごしていけばいいと思いますか。


こうやって過ごせばいいんだよ!というような、


先生のお考えはありますか?



そんなの自分で考えろ、


と言われそうなことを、思い切って聞いてみた。



うんうんと話を聞いてくれた先生は、


「それはね、正解はこれ!というのはないと思うんです」


でもね、待ってね、と、


一枚のプリントを渡してくれた。


週に一度、自身も乳がんの経験がある、


臨床心理学博士の先生が、


ここでカウンセリングを行なっているのだそうだ。


知らなかった。


「わたしなんかよりも、ずっと心強いと思うの!」


プリントを指差しながら、


一度、会ってみてはどうかと、一生懸命説明してくれた。



先生、ありがとう。


いいんです、十分です。


一生懸命説明してくれて、とても嬉しかったです。



先にも書いたけれど、


主治医制ではない、わたしの病院は、


先生達とどうにも親しみというか、


信頼関係を作りにくく、


いままで、なんとなくルーティンワーク的というか、


寂しいような気持ちがあったので、


今後ますます、病院に行く頻度が減るなかで、


先生達は、患者のことをどう思っているんだろう、


ぼんやりしたその思いが、


最後の質問という形になった。


今日は、今まででいちばん、


気持ちがすっきりした診察だったかもしれない。



「じゃあ次回はCTしましょう~」


はーい、ありがとうございましたと、


診察室をあとにした。


次回は、10月。


3ヶ月に1度の診察は、


年に4回、四季と同じ。


次は、秋。



本日のお会計、1,920円

     



                                   →処方箋編へつづく 





診察ごとに季節が変わるって、なんだかすごいな~。










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