ケモブレインという言葉と意味を知ったとき、
そんなすごいこと、滅多なことで起こることではないのだろうと思った。
抗がん剤治療が始まってからも、
自分には関係ない副作用なんだろうなあ、とも。
「ケモブレイン」と「年だから」
この2つの線引きは、非常ーに難しい。
ケモブレインなんだか、年なんだか、タモブレインなんだか。
おかしいなと思ったのは、
TC療法3クール目の投与が済んだ頃。
まず、携帯の操作が覚つかなくなった。
例えば、アラームをセットする。
同じ機種でもう2年、毎晩翌朝のアラームをセットしてきたので、
何も考えず、親指でするする~っとセットできるはずなのに、
携帯を開き、画面を凝視しても、
どこからどう、アラームをセットするのかがわからなくなった。
アラームって、どこから入るんだっけ...。
ようやく、ツールから入るんだと分かっても、
時刻の変更って、どうやるんだっけ...。
と、きちんとセットできるまでに、えらい時間がかかった。
メールひとつ送信するにしても、
いちいち動作を口に出して、確認したり。
まるで、携帯を握らされたサル状態...(`(エ)´)ノ_彡ウキーッ!
娘の通信教育の教材の丸付けも、日に日に拷問になっていった。
足し算引き算の筆算、漢字の書き順やら、
小学2年生の問題が解けなくなってしまった。
78-49=、とかが、全然わかんないのである。
ええと、引けないから、10の位から1借りてきて、ええと...
あたしまで余白に筆算を書く始末。
それでもわかんなくて、答えを見たり、電卓を使ったり。
面目ねえ!!
ダンナの、ここは出張だよ、ここは夜ゴハンいらないよ、
なんていう伝言も、何度も聞き返すようになり、
心配されながらも嫌がられ、
メモに書いたり、カレンダーに書き込んだり。
何箇所かにメモを出しておいて、なんでもメモした。
そしていちばん顕著だったのは、
頭で考えたことを、文章や言葉に表現するのが苦手になっていったこと。
脳からの指令が上手く伝達できないというか、
頭で考えたことが、ちゃんと変換できないというか。
その頃のブログにも、難しい話は一切出てこない(笑)
PCの前に座っても、書けない~~と思うことがよくあった。
現在、仕事復帰後、お客さんと話したり、
人と会って話したり、
「あれ...?」と思うことが、時々ある。
これだけはいまもちょっと残っている...かも?
集中力も落ちたかな、と思います。
仕事の日、朝礼で周知事項を聞きながらメモを取っているのですが、
2分ほどで、意識があちこち彷徨いだします。
やる気だけはあるのですが(TωT)
でも、その他のケモブレイン?は、一切残っていません。
膜がかかっていたようだった脳みそも、ちゃんとクリアになった気がする。
たぶんね~( ̄▽+ ̄*)テヘ♪
ま、これからは、「年ブレイン」です。
頑張りマース
これは、医師に「ケモブレインです」と言われたなどではなく、
わたしが勝手に、ケモブレインなのかな~と思っていた、いくつかの出来事です。
ランキングに参加しています。
押して頂けると励みになります。
にほんブログ村