乳がんになって、いちばん辛かったこと | QOL ~Quality of Life~

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でも、より良い人生のために。
毎日笑って、生きていこう。

前回の日記で、いただいたコメントを読み、


同じだよ、大丈夫だよと言ってもらえた気がして、


すううっと気持ちが楽になりました。


なにがなんだかわからないうちに、どんどんどんどん、気持ちが落ちていき、


なんとかしようと思うものの、どうにもならず、


いまにもあふれ出そうとしてる水の勢いをなんとかしようと、


ひとりマンホールの蓋を必死で押さえ続けている、そんな状態でしたが、


もういいや~、知ーらんぺ~っと思えるくらい、楽な気持ちです。


わたしにとっては、吐き出す、ということが必要だったのかもしれません。


聞いてくださり、また、コメントをくださった皆さま、ありがとうございます。



乳がんになり、辛いことがいくつかありました。


いちばん辛かったことは、


自分の役割を、それまで通り果たせなくなった、ということでした。


家事をし、週に4日パートへ行き、


母として、妻として、家族として、社会人として。


告知直前は、今後自分がどうなるのか想像もできず、


いままでの全てから、自分が離脱するような悲しみがありました。


その思いは、実際治療が進んでいく中で、少しずつ和らいでいったけれど、


まさかの抗がん剤治療をすることになり、


もう一度、いや、今度はもっと深く、


自分の役割が果たせなくなったという思いにとらわれました。


抗がん剤の前の放射線治療の最中、


「10月が終わったら、元気になるから待っててね」と娘に言い続けてきました。


結局、10月最終日からTC療法がスタートすることになり、


それを告げたとき、ただ黙ってじっと娘はこぶしを目にあて、


これからわたしに起こりうることを説明した主人に向かい、


「病気を治すのにハゲちゃうなんて、そんなのおかしなクスリだ!」と憤ったそうだ。


それを聞き、娘にも、そして主人にも、心底申し訳ないと思った。


ゴールが先に伸びた上に、抗がん剤、そしてその副作用というおまけまでくっつけて、


まだまだわたしは、「復帰」できなくなる。


そう思うと、悲しみと焦りで、なんで乳がんなんかになっちゃったんだよう!と、


思わずにはいられなかった。


そして、ようやく抗がん剤が終わり、


あとはホルモン療法、ホルモン療法は長いけれど、


抗がん剤に比べたら、屁でもないもんね、おまけみたいなものだしー、と、


さあ、社会復帰だ、元気なわたしなのだ、あれもしよう、これもしよう、


どんどんいろんなこと取り戻さなきゃ、と頭で思い、


なのに胸には、不安や焦燥感がどよんとたまり、


にっちもさっちもいかなくなってしまった。


もう、あたしは、病気ではないのに。


もう、こんなだらだらしてる場合じゃないのに。


なんで何もできないんだろう、なんてこんなに駄目なんだろうと、


自暴自棄になりそうでした。



ひとり一生懸命、目標を考え、それを高く掲げ、


ひー、こんなこと出来ないよう~とわあわあ言っている、


誰に頼まれたわけでもないのに。


きっといまのわたしは、そんな状態だったのだろうな。


せっかく乳がんの治療が、ホルモン療法まで進んだというのに、


これじゃなんだか他の病気になっちゃうよ(笑)



いま、気持ちがかなり楽になり、視界が少し広くなりました。


いまわたしは足踏みをしているかもしれないけれど、


長い人生、どれだけのことだよ、と。


あれだけ辛かった抗がん剤の副作用も、


もうすっかり「思い出」になり、いろんなことを忘れつつあります。


いまのこの思いも、きっとすぐに過去になっていくのでしょう。


いまは流れに身を任せ、流れ着いた先でまた、考えようと思います。



だからもう、がんばりません(・ω・)/きらきら




QOL、焦らず、ゆっくりあげていきたいと思います。











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