よく、寝るだとか、寝てしまうだとか、眠っているうちに終わってしまうというけれど、
ずっと回っていたフイルムが、あるところでブチッとちぎれて、
画面が真っ黒になってしまうような、
わたしにとって麻酔は、意識がちぎれて途絶えた、という表現がいちばん近い気がする。
告知前、癌だったらどうしようと思うのと同時に、
癌だったら手術しなきゃいけない、麻酔しなきゃいけない、ということが同じくらい怖かった。
親知らずを抜くときは、「もうこれ以上麻酔かけられないから、我慢して」と言われ、
帝王切開のときは、「これ感じる?...まだ感じるかな?...うん、もう効いてるはずだから切りますよ」と、
「感じる感じる、全然効いてないですっ」と言っているのに、切られ。
暴れるわたしの身体に、どんどん人の手が伸びてきて、大絶叫のなか、娘が生まれ、
15年前、乳がんで全摘の手術を受けた母も、全然麻酔が効かず、
手術室の外まで母の悲鳴が響き、家族の待ち合い室に看護師さんがわざわざ、
「大丈夫ですからね」と言いに来てくれたけれど、母が言うには、全然大丈夫じゃなかったそうだ。
こんな話をすると、「大酒飲みなんだろう~~」などと言われるけれど、全くそうではないし、
きっと何か、麻酔が効きにくい体質なんだろうと思っていた。
帝王切開後、この先麻酔をかけなければいけないような事態にはけしてなりませんように、とも。
それが全身麻酔だなんて
告知前の看護師さんとの面談で、麻酔が怖いことを伝えると、
看護師さんは優しく微笑み、大丈夫、いまの全身麻酔は必ず効くよ、
術前に麻酔の医師との面談もあるから、不安なことはそのときに必ず解決できるから、と言ってもらう。
それでも怖いモノは怖い。
入院まで、最近全身麻酔で手術した人の話を聞いたり、看護師をしている友人に質問したり。
だってもう、
生でぶった切られるのは、イヤなんだもの
長くなりそうなので、2に続く→
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