タミヤの5ターボ。
超久々の再版のヤツを発売と同時に買ってきて即作る。
ラリー仕様のは往時に作ったしキットも初版のヤツ積んでるけど市販車版は初めて購入。
まずは何時ものホイール内側のフランジ切除から。
ホイール リムに対するタイヤの被り方を調節出来るのと単に裏側見えた時に見っともないから何時もやる工作。
車高が高いクルマだと目立つんで作り始めたら真っ先にやる。
キットそのままで組むと車高はこんな感じ。
ラリー仕様とのコンパチ化でフロントはナックルの左右入れ替えで車高を調節出来る様になってる。
上下この方向に組む様にすると車高は1ミリ近く下がる。
リアは金属車軸通すとこを削り込んで3ミリプラパイプ突っ込んでこっちも1ミリ近く下げた。
こんな感じ。
ホイールのメッキを落とすとミリタリーな成形色が・・。
同時期に生産したMMシリーズのペレットの余りか?w
トレッドも前後ともに0.5ミリ広げてみた。
実は「フェンダーツライチ」というのは好みではない。
微妙なフェンダーの被り具合の調整に心血を注ぐ。
カーモデルって足回りさえ決まってれば多少塗装がヘタクソだろうが接着剤ハミ出て様が見られるものにはなる。
逆に隙の無いツヤピカ塗装で微に入り細を穿つ作り込みがされているのにホイール裏のフランジそのままとかだと、その一滴がワインを泥水に変えてしまうんじゃないかと。
要は力の入れ方のバランスこそが大事なんじゃ無いかと最近は思ってる。
元モーターライズキットの弊害。
強烈なトーインはタイロッドをヒン曲げ手て矯正しておこう。
ボディに対してシャーシの寸法が長い様な気がするんで取り付けタブを細工する。
タブのサイズを短縮するとともについでにボディの高さ方向の取り付け位置も調整する。
上側は0.5ほど削り下側にはプラ板貼り付けておいた。
これでホイールアーチとホイールの位置関係も是正できた。
シャーシのモーターライズ時の名残り、電池端子やスイッチの穴を目立つとこだけ埋めておく。
ボディの作業。
ここのところ窓枠塗装が苦にならなくなったのは筋彫り道具を変えたから。
切れなくなって廃棄してたデザインナイフの刃の先端を欠けさせて峰打ち方向に罫描く。
欠けさせる幅やレーキ角を調整することで自分にとってちょうどいい工具を自由自在に作れる。
脱線することも無くなったし0.1mmの幅も可能なんで小スケールのものにも対応できる。
デザインナイフは1キットにつき最低二本は刃を交換するんで替えは無尽蔵とも言えるほどあるからコスパ抜群。
アチコチの金型の損耗からくる型崩れを#320ペーパーで一皮剥いたんで黒サフ1500番で傷埋め。
十分乾燥させてから(←コレ重要)全体のザラ感消えるまで研ぎ出す。
研ぎ出すのはタミヤフィニッシングペーパーの2000番。
角で傷つけない様に丸く切っておく。
フィニッシャーズのピュアブラックで塗装。
出来る限り平滑な塗面となる様に注意して吹き付ける。
吹き付け後は逆さまにして乾燥。
こうすると表面張力による塗膜の偏りが是正される様な気がする(個人の感想ですw)
乾燥待ちの間に他の工作を進める。
ホイールはグロスの黒塗装した上にクレオスのスーパークロームシルバー2を吹き付け。
簡単に落ち着いたメッキ感が出せる良い塗料。
間違っても黒サフの梨地の上なんかに吹いちゃダメ。
マットな白アルマイトのアルミ風ならドンピシャに仕上がるけどクローム感が欲しいなら平滑なグロス黒を下地に。
此の塗料の何が良いって塗膜の強さが他のメッキ調塗装とは比べものにならない程強固なこと。
エナメルの差し色入れた後にエナメル溶剤綿棒に付けてゴシゴシやっても大丈夫。
(キットのままのメッキだとエナメル溶剤で下地が出てしまう)
ホイールついでにもう一つ。
フロントホイールの固定が半丸頭部のリベットなんでフラットに削る。
こんな感じで実車っぽくなった。
フジミやアオジマの一部のキットみたいに平リベットにしてくれたらいいのになぁ。
内装は作り込むほどの情報量も無いんでアッサリと
シートはデカール貼る事になってるけどシルク印刷らしく、なかなかソフターで溶けてくれない。
馴染ませるのに一苦労。
ボディが乾燥したんで研ぎ出しにかかる。
吹きっぱなしだけど黒サフ研いだ時の研ぎ傷が浮かんでくる。
そこから2000番のペーパー、タミヤコンパウンドの赤蓋、青蓋、白蓋で研ぎ出して研ぎ傷を消す。
塗膜がクリアに比べると柔らかいんで細心の注意を払いながら。
ガンメタルとセミグロスブラックのところを残してマスキング。
セミグロスブラックを梨地が目立たないように吹き付ける。
セミグロスブラックのところをマスキングして・・。
クレオスのメタリックカラーGXのグラファイトブラックを吹き付ける
グラファイトブラックは言ってみれば超微粒子のガンメタル。
グンゼ産業時代の黒鉄色よりもメタリック粒子が細かい。
今のガンメタル系の塗料の銀粒子の粗さが気になる人にはオススメ。
さぁ擬装類の組み立てというところで洋白線で再現しようとしたルーフアンテナ取り付けにミスって瞬着が塗面に・・
・・(つД`)ノ
はぁまた神経使う研ぎ出しやり直しだよ。
で、なんとかリカバリして完成!
こういう凸凹したボディに黒が映える。研ぎ出しは地獄だけど(´・Д・)」
脚周りのアライメントもちょうど良いんじゃないかと。
実車は新車当時はややヒップアップ気味でしばらくするとお尻が下がってくるそうだけど、その中間くらいの塩梅になったんじゃないか?
センタールーフアンテナはウィンドウスクリーンと角度を揃えるのがセオリー。
ホイールの差し色が上手く行ったんで満足。
ヘッドライトハウジングの塗装は2回ほどやり直している。
パーツ見ただけではどういうふうに透過するか分からない。
そういえば5ターボからノーマル5に改造した人もいたな。
初版1982年の発売だけど破綻の少ない造りがさすがはタミヤ。
この頃のキットは造りがあっさりしてる分、ボディに傾注出来るんでボディ塗装の鍛錬にはもってこい。
次はアレだ。
自分が乗ってたヤツ。