フジミのエヴォ2

ベルリン2000カラーのが再販になってたんで買ってくる。

 

古参のモデラーの方ならご存知のようにフジミお得意の使い廻し板シャーシの雰囲気キット。

 

キットノーマルでも滅茶苦茶強引なトレッド拡幅具合。

 

スクラブ半径なんぼやねん?

ステアするとホイールアーチの中にタイヤが消えるキングピンオフセット。

 

とりあえず仮組んでみると田舎のヤンキーテイストなシャコタン具合。

 

キットのパーツをなんとかこねくり回してこんな感じ。

 

イマイチ実車のベッタベタな凶暴さが再現できない。

 

サイドシルスカートが邪魔か?

 

いつものごとくプラパイプ使ってアライメントをいじくりまわす。

 

フロントはロワアームの中央に1.5ミリ噛ませてネガキャン化

 

この頃のドイツ車というと強烈な前傾姿勢が印象的なんでボデイ勘合部リアは嵩上げ。

 

フロントは下げる

 

サイドシルスカートも削り込んでタイトな感じに。

 

トレッドはもうちょい出してもいいか。

 

ほんとはホイールアーチをシュリンクしたいとこだけど。

 

こうやって見るとホイールのコレジャナイ感が・・。

 

実車はこんな感じ。

 

キットパーツの削り込みじゃコレが限界?

 

内装は一瞬、レース仕様か?と期待してたらレアなW201連続速度記録挑戦車のやつ。

 

ワイパーとかコイルとか車載してるのは流石に許容できないんで切り落とす。

 

まあなんとかなるだろう。

 

アライメントの方はここまで持ってきた。

 

もうちょっとリアの車高は上げるか?

 

ホイールとタイヤの位置関係も見直す。

引っ張り気味のタイヤは好みじゃない。

 

ボディ下処理はサイドシルスカート削ったのと筋彫り彫りなおしたくらい。

 

実車では別パーツのフェンダーも方向に気をつけて筋彫る。

 

#400で磨いた傷を均すのメンドくさかったんで#1200のサフ吹いて時短。

 

意外と言ったらフジミに失礼かもしれないがプロポーションは悪くない。

 

ボディカラーはフィニッシャーズのCLKシルバー。

 

#1500のペーパーで研いだサフの上に直接吹いた。

 

シルバー吹くとより一層シルエットやディテールが際立つ。

 

カッコイイんじゃないか?

 

一層クリアを吹いてからデカール貼り。

馴染みが良くて貼りやすいけどクレオスの新しいマークセッターは白い曇りがどれだけやっても取れなくて困る。

 

で、ルーフにデカール貼ろうかというところでモヒカンルーフのモールにデカールが掛かるのを忘れてたことに気づく。

 

デカールはしっかり溶着できてれば直接マスキングテープ貼っても没問題。

 

W201がモヒカンルーフ構造の嚆矢だったと思う。

 

実車のモール類は押し出しアルミにアルマイト処理だったと思うんでメタルブラックに黒を少々混ぜた色に。

たしか経年で色が薄くなってくると茶色くなるんだよなコレ。

 

こんな大面積のデカールでもマスキングに持ってかれることはない。

要はデカール自体をビニル系接着材にしてしまう様にすればいい。

 

述べ10時間の格闘。

 

最後のあがきでもう少しホイールを外に出してみる。

 

ボディの取り付け位置も0.1のプラペーパーで微調整。

 

フロントタイヤにフェンダーが被るまで落とした

 

昔見たDTM車両の整備風景。

アクスル位置がホイールアーチの中心よりもかなり上にある。

 

室内筒抜けのシャーシにアレコレ細工。

 

キットのままだと全然合わないドア内張りもなんやかんやして嵌合させると・・

 

あかん、内装が干渉してボディが上がってしまった。

 

フロントはそれほどでもなかったんでこのまま行くか。

(でも後でちょっとだけ内装削って落とした)

 

市販車のままのキットのシートは使えないんでジャンクパーツから漁ったけどスパルコしかなかったんでレカロに改造。

 

シートレールもそれっぽくでっち上げる。

 

ロールケージ形状はイマイチ参考になる資料がなかったんで想像でテキトーに。

 

ボディの方はクリアを三層吹いて#1500で中研ぎしてデカール段差を均す。

 

もう一層クリア吹いて研ぎ出し始めたら角の下地を出してしまう。

 

なぜか角ではないこんなところも。

 

タッチアップ塗装。

周りとうまく馴染ませるのが難しい。

 

シャーシはカツオのタタキの炙り棒状態で塗装。

 

こちらは隠蔽力の高いクレオス8番シルバーで。

 

レカロはモケットの感じをいつもの塗装方法で。

「RECARO」は手書きしたけどまぁほとんど見えないからヨシ。

 

今回研ぎ出しは#1500ペーパーからフィニッシャーズの3点セット。

ハード、ファイン、ミクロの順で。

 

びっくりするくらい簡単にツヤが出るけどミクロでも研磨力が強いんで角出し注意。

 

フロントグリルはマスキングして塗装。

黒下地にクレオスのスーパークロームシルバー2

(写真は塗装前)

 

シートベルトはタミヤのロータスヨーロッパに付いてたシール式のやつを組み合わせて6点式に

 

ダッシュボードとか知恵の輪状態で組み付けた。

 

細々と艤装類付けて最後にスリーポインテッドスターを取り付けて・・

 

完成!

 

キットのままだとこの佇まいにはならない。

 

ホイールはもっと大径でタイヤの扁平率ももっと低くしたいけど。

 

それなりにカッコ良いんでは?

 

フジミのキットはメーカー完成見本で損してる。

 

確かにシャーシの改造は大変だけど基本工作でなんとかなるレベルなんで手を動かしてみるべし。

 

ハマると病みつきになること請け合い。

 

次もフジミのキットを作りたくなってるけど次作は企画モノになりそう。