エッシー・グンゼのフェラーリ512B.B.

無性に365B.B.が作りたくなって改造のベースとしてゲット。

元の金型はスーパーカーブーム当時の日東科学のもの。

当時はサーキットの狼シリーズの大きい方(1/24)で小学生には手が出なかったやつ。

 

ちょっとノーズが短い感じもするがプロポーションは良好。

そこかしこに365の痕跡があるんで改造にはちょうどいいかも。

 

サイドシル断面形状の解釈が巷溢れるB.B.のキットと同じ間違いが。。

こういう緩い曲線では絞られず、ドア下端まで平面でドア下端から折れ曲がってるのが正解。

ここはなんとかしたい。

 

超シャコタンw

328とかだとこんな感じなんだけどB.B.(特に365は)はもっとヒップアップ気味。

 

これくらいのイメージ

 

512と365の大きな違い。

リアオーバーハングの寸法。

実車は4cm差なんで約1.6mm詰める。

 

イメージ的にはもっと詰めても良かったかも。

 

あんまり違いが分かんない。

 

フロントのエアダムも取っ払う。

バンパーのボリュームが足りない気もするんでパテ盛りするか。

 

365も後期になると放熱のためのルーバーが増えていくけど原初の365が欲しいんでリアカウルのルーバーは埋める

 

サイドシルのNACAダクトも埋める。

 

巷溢れるB.B.の模型のサイドシルは大抵こんな感じ。

 

でも実車はこう。(反対側だけど)

パッキパキの平面(といってもFRPなんでダラリとした平面)

 

Fバンパーのボリューム不足というかノーズが尖り過ぎ?

 

ノーズが短く見えるのもそのせいか?

 

とりあえずポリパテを盛る。

実車の板金作業ではポリパテは盛る作業には使わない。

モケー界のみなぜか盛ることになってる。

(パテはワークのモリモリ)

 

512から前後でホイール幅が異なるんでリアホイールの幅を詰める。

 

でもホイール径は違わないはずだぞ。

この違和感はなんとかしたい。

 

ホイールハウスが元々がモーターライズのキットだったからデカ過ぎる。

B.B.はホイールアーチとインナーの径がほぼ同一なのも特徴なんでなんとかしたい。

 

Fバンパー部とシャーシを接着して・・。

 

ノコを入れる。

 

実車はこういう構造なんで理に叶ったやりかた。

 

バンパーは下端をせり出させてグリルの角度を立ち上げるようにする。

 

ここにきて買いためてたカーグラの1971トリノショーの記事を発掘。

発売前年にピニンファリナブースで出展されてた”フェラーリB.B.”

其処彼処に見えるプレーンなディテールがカッコ良いんでコレの作成に方針転換。

 

このプロトタイプはあんまりヒップアップしてないんで車高を再調整。

 

ノーズの形状修正も相まって良い感じ。

 

プロトにはリアバンパーのマフラーカバーがないんで切り抜く。

 

内装組んでみたけど流石は元日東科学の金型。

ほんの少しプラ板足しただけで組めなくなるほどの精度の高さ。

 

筒抜けのリアバルクヘッドを追加。

ついでにボディに取り付けることになっているドアインナーパーツも一体化。

 

元モーターライズキットのため大き過ぎるホイールハウスを幅詰め。

 

プラ板細工はわりと得意。

 

実車はこんな感じでホイールアーチとインナーがツライチ。

ほとんどサスストロークがないんだろうか?

 

市販型とプロトの違い。

リトラのカバー先端のC面が無い。

 

さらに謎の見切り線もあるんで筋彫り追加。

 

ここにきて救世主が。

フジミのエンスーシリーズをサーキットの狼シリーズに転用したデイトナが再販。

ホイールがB.B.と共通なんでドナーとして購入。

デイトナのキットにはスポークホイールも付いてるんでキットは無駄にならない。

 

やっぱコレですよ。

 

あかん。

「カッコ良過ぎて仮組みだけで満足する症候群」発症。

 

アライメントをしつこい位に詰める。

 

さすがにタイヤは狼キットには2セット付いてないんでジャンクパーツのタイヤに合わせて幅詰め。

 

よく見えるようになったホイール内側にジャンクパーツからブレーキディスクとかアップライトを追加。

後ろから見たときよく見えるロアアームやダンパーも見えるとこだけ追加。

 

今回はポリパテ使って改造したんでサフを吹く。

ポリパテは木材みたいな多孔質で塗料を吸ってしまうので目止めの意味もある。

 

さて角度を変えてしまってる上にキットのものは使い物にならないフロントグリルをどうするか?

 

0.2mmのプラ板でなんとかしよう。

 

罫書きとカッターナイフの世界ではイマイチ精度は期待できない。

 

まぁ実車も歪んでるから気にしない。

 

案ずるより産むが易し。

手を動かせばなんとかなる。

作ってナンボ。

 

リアのホイールハウスもフロントと同様に処置を施す。

 

インパネもなんか違うとこをアレコレ

 

デフロの吹き出し口を筋彫りとかしちゃったりなんかしてぇ(広川太一郎風)

 

シートもプロトは365の極初期型と同じファブリックなんでパターンを埋める必要がある。

というか、コレってリクライン無しヘッドレスト無しの365のシートやん。

 

穴あけたりモールド埋めたり。

 

ファブリック調塗装したけどちょっと失敗。

 

赤のボディ塗装はいつものごとく黒立ち上げ。

フィニッシャーズのピュアブラックで下地。

 

ピュアレッド一層目

 

ピュアレッド二層目

 

ピュアレッド三層目

 

#2000で中研ぎ入れてから希釈高めで拭きっぱなしでコレくらいのツヤ。

 

Fグリルと共に悩んでたテールのグリル。

メッシュパターンが角丸長方形という厄介者なんで流用できるエッチングなどもなくとりあえず紙にパターンを印刷してみた。

 

貼り付けたらそれなりに見えるんでこれでヨシ。

ということにしておこう。

 

ドアのウィンドウが開いたままの表現のサイドウィンドウをダイソーのカードケースから切り出す。

お手軽に透明度高く薄いガラス表現できるんでオススメ。

 

ラジエーターアウトレットとウィンカーハウジングのシルバー塗り分けも滞りなく終わり。

 

B.B.最大の特徴だと思ってる腰下のつや消し黒塗装を窓枠塗り分けと共に敢行。

 

つや消し黒はクレオスの1500黒サフ使ったけどまるでB.B.腰下専用塗料かと思える程つや消し具合といい色味といいドンピシャで満足。

 

跳ね馬エンブレムとかリアのライセンスプレートとかコンビニのコート紙印刷でそのまま貼り付ける。

 

512とは直径の違う二連ランプは5mmアクリル棒を切り出し。

基部のメッキ部はプラ板で。

 

パラレルリンクシングルアーム二連ワイパーはここまできたら意地でもエッチングパーツは使わないw

(コレだけの為にフジミの512のディテールアップパーツ買うの躊躇したw)

 

マフラーは出口のみ再現。

ほんとはエキマニがのたくってるのも再現したかったけどキットの許されたスペースでは物理的に無理。

 

Fフェンダーに付くピニンファリナのエンブレム。

跳ね馬と一緒に印刷しときゃ良かったのに・・。

 

ちょっと浮いてしまってる前後のカウルを強引に接着して・・

 

完成!

 

やっぱりノーズが短い?

 

でもこうやって撮るとまるで実車のショーモデルのように見える(自画自賛)

 

あーフロントグリル折れとる。

実は実車もよくひん曲がってるの見かける。

なにせアルミだしね。

 

知らないに人は「365なのに二連テールランプで4本マフラーじゃん」と揶揄されるかも。

 

でも期待外れだったF社の365に比べたら断然コッチの方が良いだろと溜飲を下げる。

 

何気に久々にフェラーリのロードカーを作った(ショーモデルだけど)

 

もう1台くらいエッシーのキットで作ってみたい。

フジミのデイトナは置いといてw