ハセガワのフライングパンケーキ。
模型店ホビースポットuが企画した金型をハセガワが引き継いで商品化したと云う丁度タミヤのX-1に似た経緯のキット。
一見良さげなモールドに見えますがヒケとか各部の嵌合には難有りのキット。
まあでも当時はハセガワやフジミならこんなもんかな?とも思う。
ヒコーキモデルのセオリーに則れば組み立てが困難ということもない。
でもプロペラ軸とか芯がズレてる様なのは軸の構造まで含めて手直ししておく。
外観上のチャームポイントでもあるし。
キットのままだとスピンナーのラインがうまく繋がらない。
ズレてるとメチャクチャ目立つんで要改修ポイント。
どこから見てもヘンテコなカタチの機体。
こういうのは作ってて楽しい。
部品精度はそれほど良くないので足回りの組み立てが難儀する。
金型がズレてて脚柱断面の真円出てないし。。
ターボファンのインテークがお茶目な印象。
推力線が水平になるとペラが地上に接触する設計。
翼端失速という概念の無い円形翼だからか?
嵌合が良くない各部をパテと共に#320のペーパーでガシガシ削る。
消えたモールドを再生。
一番苦手な作業(´・ω・)
脱線しまくるのをパテで埋めて削ってまた脱線して…
取り敢えずキャノピー閉じて機内色をキャノピーフレームに吹くついでに嵌合部分にも吹いて確認。
塗色はグロスシーブルー。持ち手がカツオのたたきの炙り作業みたいな・・。
ここのところクルマばっかり作ってたんで、ついツヤを出し過ぎる。
ビカビカの米海軍機もキライじゃないけど。
デカールは半分死んでた。
ニスは黄変してるし柔軟性は失われてるしで結構大変。
脚庫カバーに掛かる国籍標識
分割して貼れということか・・。
まあなんとかなるだろう。
濃色にはライトグレイのスミ入れ。
全体をウォッシングする感じで塗りたくり拭き取ってから全体をツヤを落としたクリアでオーバーコート。
脚の接着は瞬着一発勝負で。
なんかカワイイ。
未発見のツノゼミといった風体。
キャノピー内部に吹き込みがあったんで剥がして拭き取る。
流し込み接着剤使ってたんで隙間にエナメルシンナー流し込んでやれば簡単に剥がせる。
プロペラの接着に苦労する。
全然角度やピッチが決まんない(´・ω・)
でもなんだかんだで完成!
これ離着陸は怖かっただろうな。
前面投影面積の大半を占めるプロペラのためロケットミサイルとか固定武装を装備出来なくてボツになったとか設計段階で気が付かんかったんか?
正式採用されて甲板にこんなのが沢山並んでたら笑ってしまうだろう。
異形機好きとしては外せない機体だけどもう少し入手性がよければなぁ。
最近のフォーマットでキット化されたら売れると思うんだが。
久々のヒコーキは楽しかった。
次は何作ろうか?