2016年4〜7月、球数と距離を少しずつ伸ばしていった。
リハビリで通院するのは週1回。
理学療法やトレーニングをして、痛みを最小限に抑えながら、徐々に野球ができるようになった。

診察は月に1回。
レントゲンでのチェックも続いたが、良くも悪くも変化はなかった。

この調子なら、手術をせずに野球を続けられるのではないかと言われた。


2016年3月末。
投球禁止になって2ヶ月が経過し、再びレントゲンを撮った。
結果は前回、前々回と変わらなかった。

骨折は半年以内のものではないと言われた。
1年くらい前の可能性もあるとのことだった。
ただ、この部位の場合、骨が元通りにならなくても、競技復帰できる可能性は十分あると言われた。

1〜2ヶ月に1度レントゲンを撮って悪化していないか観察しつつ、リハビリを続けて少しずつ投げ始めることになった。
2016年2月末。
投球禁止になって1ヶ月が経過し、再びレントゲンを撮った。
結果は前回と変わらなかった。
あと1ヶ月待って変わらなければ、もう骨がくっつくことはないと言われた。
肘周辺の炎症もおさまっていないし、肘以外に整えるべき場所もまだあるので、もう1ヶ月投球禁止となった。
転院を考えて真っ先に思い浮かんだのが、高校で膝を痛めた時に数ヶ月だけ通った病院だった。
自宅から1時間半くらいの距離にある病院で、野球のケガに強いと有名なスポーツ整形外科だった。

通うのは大変になるが、あの病院ならきっと治してくれる。そう思って転院を決めた。

転院するにあたって必要になったのは、元々通院していた病院からの紹介状と、今までの検査データ。
1年半以上もお世話になった病院へそれを貰いにいくのは気まずかったが、覚悟を決めて貰いにいった。

2016年1月30日、転院先の病院を受診した。
前の病院の検査データは提出したが、改めてレントゲン撮影やエコー検査を行なった。
そうして出た診断は尺骨鉤状結節裂離骨折
『ん?骨折?』という感じだった。

〈肘関節〉
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〈レントゲン〉
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肘の内側の骨が出っぱっているだけでなく、割れているということだった。
この骨折、どれくらい前に生じたのかわからない。
だから安静にしてもくっつくのかわからない。
ただ、くっつく可能性は0じゃないということで、1ヶ月後にもう一度レントゲンを撮ることになった。
もちろんその間は投球禁止で、骨をつきやすくする超音波治療やリハビリをすることになった。
(固定はなし。バッティングも制限なし。)


2016年1月。
新しい年になったが、あいかわらず思うように投げられない。
このままじゃダメだと思った。

2014年5月から通院してきた病院では、診察や検査をされたのは最初の1回だけ。
そのあとはリハビリのみだった。
そのことにも不信感が出てきていた。
1年半以上通院して改善しないのに、検査や診察もなく、毎回同じメニューのリハビリ(ほぼ筋トレ)だけで良いはずがないだろうと。

思いきって、もう一度レントゲンやエコー検査をしてほしいと申し出た。

検査後の先生の話がメモに残っていた↓

『骨は出っぱり、靭帯は分厚くなっている。

靭帯は強い炎症を起こしてる。

靭帯の緩みはそれほど感じない。


1度出た骨は自然に消えることはない。


12ヶ月安静。

痛みが取れたら週1回でもトレーニング。

痛み繰り返すようなら注射や手術。

(今はまだおすすめしない。)

手術をしたからといって良くなるもんでもない。


いつでも相談はのる。

手術になれば病院も紹介する。』


最初のレントゲンでは異常のなかった骨に異常がみられた。

1年半以上通院して、良くなるどころか悪くなっていた。

それでもなお、同じリハビリを指示する。

転院を決心した。