dear…


***** digimon/ Koshiro x Mimi



会いたい時に会えない。
それが本当にもどかしい。

それでも、貴方が絶えず言葉をくれるから、
私は寂しくても、頑張れるの。


『ミミさん 元気ですか。アメリカはどうですか。』

『ミミさん こちらは試験期間です。そちらも試験中だったりするんですか。』

『ミミさん 大学院への進学が決まりました。また一歩、夢に近づきました。』

『ミミさん もうすぐ誕生日ですね。会えるのを楽しみにしています。』

決して、長くは無い彼からの言葉。
でも、彼から届くメールが、二人を繋ぐ唯一のもの。
辛い時、悲しい時、切ない時・・・何度も、彼からの言葉を読み返す。
彼からの言葉を読むと、彼のことを少しでも身近に感じられるから。

ただ、会えない時間が寂しいのは変わらない。
日本とアメリカの遠距離恋愛。
簡単に会えないのは仕方がないけれど、
やっぱり彼に会いたい。
心はいつだって、そう叫んでいる。

いつか、一緒に過ごせる日々のために。
今はお互いがお互いの場所で頑張るしかない。

彼に私の気持ちが少しでも通じます様に。
そう願って、彼に送る言葉を紡ぐ。


"Dear my love -愛する大切な人へ-"








【メモ】
光子郎とミミは、ミミがわがままを言っているようで、
最終的には献身的に支えるパターンだと思っている。
むしろ、わがままに聞こえることも、巡り巡って光子郎のためだったりすると思う。
本棚をキッチンに置いたり(部屋から出てこさせる、食事を食べさせる)とか。
でも、ミミが支えている以上に光子郎はミミのことが好きだとも思う。
可愛いけど危なっかしくて、彼はヒヤヒヤしていればいいと思う。
どうしても君を諦められなくて


*****Digimon/ Taichi→Sora

わぁ、という歓声に、自分がゴールを決めたのだと気がつく。
チームメイトが俺の肩を叩きながら、
ナイスシュート、と声をかける。
それに、俺は短くサンキュと答える。

ふっと視線を上げ、教室に目を向ける。
思ったとおり、窓際にあいつが座っていた。
けれど、あいつはさっと踵を返すと窓際を離れてしまった。
そばにいたヤマトと共に。

2人の姿に、胸がきゅっと締め付けられるような気がする。
(あいつの隣にいたのは、俺だったのにな)


もっと早く気づいていれば、
あの手を掴むことができたんだろうか。

後悔ばかりが胸を占める。



【メモ】
「切なくて苦しい」の太一視点。
大好きなサッカーをしていても、気になってしまうぐらい心乱れてます。
さっさと言えば良かったのに、とサッカー部全員に思われてます。
でも、本人は留学に行くのがわかっているから、
信頼できるヤマトならいいか、とも思ってます。
大人なような大人じゃない太一。
切なくて恋しい


*****Digimon/ Sora→Taichi


あなたのことが好き。
この気持ちを自覚したのは、何時だっただろう。

「空、帰らないのか?」
急に声をかけられ、自分が思った以上に考えに更けていたことに気がつく。
ごめん、すぐ片付けるから、と彼に返す。
さっと机の上に広げていたものを鞄にしまって立ち上がる。

その瞬間、校庭からわぁっと歓声が聞こえた。
「太一のやつ、また大勢のギャラリー集めてるな。
まぁ、もうすぐ海外に留学するから見納めってところか。」

同意を求めるように彼が私のほうを向く。
私は期待されているだろう言葉がわかっていたけれど、
何も言わずただ彼の腕に手を絡めた。



私には付き合っている人がいる。

…でも、あいつのことを考えると、胸が苦しくて切ない。

同じサッカー部のメンバーとして、フィールドを駆けた日々が懐かしい。
楽しいことも悲しいことも、いつも一緒だったのに。

この気持ちに気付くのが、ほんの少し、
本当に少しだけ、遅かった。

切なくて苦しい。
もう、あなたの隣にはいられない。





【メモ】
太一と空はお互い好きなんだけれど、うまく噛み合わなくて、
空は中学高校はヤマトと付き合う。
そして、太一は途中から留学。
ヤマトは、空の気持ちに気がついてるけど、
自分にとっても必要な人ってわかっているから言わない。
でも、結局は空の幸せを願って背中を押すというイケメン。
ヤマトの一押しがあり、大学になって、やっと思いが通じて、彼氏彼女、結婚、となる予定。
愛を一輪のバラとしよう
全ての人は、たくさんのバラを抱えて生きている

たくさんのバラを持っているけれど、
ちゃんと渡せる人はきっと多くない

渡すことも難しければ、
受け取ってもらうことはもっと難しい

一輪のバラを、受け取ってくれる人がいるということ
それは本当に尊いことなんです




*****digimon/ Hikari & Daisuke


チャペルの鐘が鳴り響く

俺のよく知る二人が、バージンロードを歩いて来る
長身のタケルは、タキシードがよく似合う
ジューンブライドの名にふさわしく、ヒカリは純白のドレスに身を包んでいる

いつかはこの日が来ると思っていた

ヒカリちゃん
俺の青春をかけた人
ずっとずっと好きだった
本当に、誰よりも愛してた

ただ彼女が俺と同じ気持ちにはならなかった

それだけなんだ

二人は俺に気がつくと笑顔で手を振った
幸せそうにタケルに寄り添うヒカリ

その様子に、心から喜べていない自分に気づく
どうしても切なさが胸に広がる

(あっやぱい、俺泣きそう)

そう頭の片隅で思いながら、必死で平静を装う
そして、後ろに持っていたものを彼女の方に差し出す

「ひかりちゃん!
 これ・・・受け取って下さい!」

差し出したのは、一輪のバラ
俺の行動に周りが少しざわつく
・・・他の人の視線が痛い
でも、今渡さなければもうきっと渡せなくなる
俺自身の気持ちに、区切りをつけることが出来なくなる

だから俺はただひたすらバラを差し出して彼女を見つめる

彼女は一瞬驚いた様に目をぱちくりさせた
けれど、次の瞬間ふわっと笑った

そして、
「ありがとう、大輔くん」
そう言って、俺の手からバラを受け取った

本当は、こんな場所で受け取るのは非常識かもしれない
それでも、彼女は俺のバラを笑顔で受け取った

その時、誰かが言っていた言葉を思いだす
「このバラが愛だとする
どんな形であれ、バラを受け取ってくれる人がいるのは幸せなことよ」

ずっと好きだった
でも、報われないことは前からわかってもいた

ただきっぱりと踏ん切りをつけるきっかけがなかっただけなんだ
彼女もきっと気づいてる
気づいていて、バラを受け取ってくれたんだ
俺が新しく前に進むために

俺は、大声で叫んだ

「ヒカリちゃん、タケル、結婚おめでとう!」
咲き乱れる沢山の花
全てがそれぞれ美しい

でも、僕にとっては君という花が、世界で一番美しい


*****digimon/ Koshiro x Mimi


僕は、店内に並ぶ数々の花を前に驚いた
(・・・花って、こんなにも沢山の種類があるんですね)

そこには僕の予想を超える色とりどりの花が、並んでいた
名前を知らない花ばかりで、僕はどうしたものかと困り果てた

『IT関係の知識は豊富だけど、その他の事に関する知識はだめよねー』
という彼女の言葉を今更ながらに痛感する

今度からは、もう少し視野を広くする努力をしよう、と一人ながら心に誓った

「なにかお探しですか?」
「えっあ、はい、あの」
「プレゼントの花束なども、お作り致します」

そう言うとニコニコと笑いながら、僕の反応を待っている
困り果てた様子の僕に声をかけてくれたのだろう
・・・正直助かった

「あの、彼女へのプレゼントで花束を・・・お願いしたいんですが」
「まぁそれは素敵ですね」

『彼女』というキーワードに、更に笑顔になる店員
そのあと、彼女の雰囲気や入れて欲しい色などを伝えると慣れた手つきで花を選んでくれた

・・・さすが本職は違う、と変な所で感心してしまう

そして僕はピンクを基調とした、可愛らしい花束を手に、約束の場所へと向かう
出会ってから10年の月日が経った
僕も君も、もう子供じゃない

だから、この関係をハッキリさせなくてはダメだと思うんだ

君と迎える10回目の8月1日
勇気を出して、君に伝えるよ

「僕と結婚して下さい」