第④話   『別れ』 | とある高校球児の苦い人生。~甘くてほろ苦い恋愛と共に~

第④話   『別れ』

彼女が帰った後、僕は一人で泣き続けた。






普段はちょっとのことで泣かない俺が、家で1人でわんわん泣いた。






彼女への謝り、そして自分でのもどかしさ、せつなさ、悔しさ、憤り、
何もかもが重なって泣いた。







ただ、願うことは一つだけ、












「投げたい。」





ただ、それだけだった。








明くる日、病院へいって先生にこっぴどく叱られたことは言うまでもない。

状況は、そこまでは変わらなかったみたいだが、それでも自分の体、自分で守れと何回も言われた。






僕の病名は、筋挫傷。
つまり、肩の筋肉が断裂しているのだ。3か所。






この日、医者は僕にある提案をした。






痛み止めの注射を打つことを。






ただ痛み止めにはかなりのリスクはある。

副作用だってある。それに、痛みを感じさせずに野球をやるわけだから、後遺症だって残る。
大学で野球ができなくなるかも知れない。






その日に、結論は出せなかった。






その結論で、自分の人生が決まってしまうかもしれないのだから。






練習中に、ずぅっと走り込みをしながら、どおしようかずっと考えていた。

練習終わってからも、誰にも相談することはできず、1人でずぅっと考えていた。






そんな時だった。






携帯からオレンジの光が放たれた。






彼女だ。






「話したいことあるから、今から行っていい?」






( ̄□ ̄;)!!






まさか、このパターンは…





この時、一瞬我に返った。






彼女とは、あれ以来、普通にメールで仲直りをし、普通にメールをしていた。

ただ、会ってはいなかった。






彼女が来て、久しぶりに彼女は僕と目を合わせた。








彼女の目は、真っ赤に充血していた。