療育界隈では、
「自己肯定感を上げることが大切」とよく言われる。
しかし、
当事者視点で考えるとき、
自己肯定感とは
ひどく
難しいものだなと思う。


褒められれば
上がるほど
単純なものではないし、
逆に、
褒められれば
褒められるほど、
現実の自分との乖離に
気付かされ、
傷つく時もあると思うのです。


自己肯定感を上げることって
難しいものだなと思う。



昔の話。
自己肯定感が死ぬほど低かった頃の
自分を振り返ると、
【幸せになることが怖い】
なんて感情や思考が
確実にそこにあったことに気づく。
こういう思考になってはいけない。
自分が不幸になることを
喜びと置き換えてしまうからだ。
あの頃の自分は、
自己肯定感が低いことが
自分の存在価値を確かなものにしていた。
だから幸せになれなかった。
だから
「いつも私はずっと不幸だ」
と思っていた。

つまり、
「幸せになれなかった」のではなくて、
「幸せな方を選ぶことができなかった」のだな。





そう考えると、
今のわたしは、
幸せになることが
年々
怖くなくなっていることに気づいた。


死ぬことが怖いとか、
不幸になることが嫌だとか、
こういう気持ちが
「弱さ」ではないよと
気づくことができるまで、
かなり時間がかかってしまったみたいだ。



死ぬのが怖い。
不幸は嫌だ。
こんな気持ちを大事にしたい。

「自己肯定感をあげよう!」
と言われた時に感じた
密度の低さ。

その理由が
なんとなくわかった気がした。