日本語敬語は我々日本人には何の違和感も感じませんし、単に普通の敬語、と思いますが、我々が話している会話はどれだけ内容があるか考えたことはありますが。日本語の敬語には敬意を表すために外国では無駄と思われるような言葉が数々使われます。もちろんこれは日本語の特徴であって丁寧に話すためには必要な言葉ですが英語を話す際に同じような言葉を使って話すと非常に分かりにくく混乱する恐れがあります。
ある外国のホテルで日本人のスタッフが日本語で電話対応をした際周りの外人スタッフは「たったこれだけの内容のためにそんなに話さなければならないのか」とつぶやきます。外国人の反応もごもっとも、こんな例を見ると長さの違いがよく分かります。何かをお願いする場合日本語には以下の文章がよく使われます。
お客様のご理解とご協力をお願いいたします。
よくこの文章は日本の電車のアナウンスなのでこのように翻訳されます。
Thank you for your understanding and your cooperation.
けれども、そのようなフレーズは全くと言っていいほど外国では使われません。もし同じようなアナウンス等がされる場合単純に、
Thank you
で済まされます。日本語から翻訳された案内などにはこのような不要な敬語翻訳が多々あります。丁寧に物事を解説する事は良い事ですが、あまりに解説が長くなり読者が混乱するようでは英語で書いた意味がありません。翻訳された文がたとえ日本語では失礼にあたるようでもそれが翻訳された言語の自然な書き方であればその文を使用するべきです。
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