タイトルの日本人留学生とはもちろん私のこと。

留学中飲食店のテレビに映る母親たちの姿が忘れられない。

自分の子供が入隊する日、母親たちが部隊のゲート前で

泣き叫んでいるのだ。子供の無事を祈り手を合わせ続ける姿。

政治や社会問題、歴史などに疎かった私。

どうして泣いているのかが分からなかった。

「2年したらちゃんと戻ってくるんだから。。。。」

「そんなに。。。。」

なんて思っていた。

もう本当に情けない20代の私。

申し訳ない。

軍隊は通常の生活とは全く違う。

常に命の危険が付きまとう。

序列が重要視され、道理が通らないこともある。

意味なくぶたれることもある。

すべてのことに制限がかかる。

そんな生活に精神が病んでしまう若者がいる。

そんな若者の銃乱射事件で若者たちが死ぬ。

そんな実態を知ったのは留学生活が1年を過ぎたろだったかな。

短期留学では学べないものを学んだと思う。

今一人の男のこの母になり、留学中に見た

ゲートの前で泣き叫ぶ母親たちの気持ちが手に取るようにわかる。

この目の前にいる子供が戦争を経験しませんように。

この子の子供が戦争を経験しませんように。

そのために今を生きている私たちができることは何だろうか。

何に目を向け、何を考え、何を選択すべきなのか。

しっかり考えることが必要だと思う。