2004年に実家に戻り家業を継ぐ準備に入りました。
26歳のころです。
消費者と「つながる」ことの価値。
実家に帰って家業を継ごうと決めたのも、この価値を実現できると考えたからです。
ですが、簡単にはいきませんでした。
僕の実家はいわゆる問屋業をしている会社です。
詳しくはこちら をご覧ください。
100年近く続く会社、その中で培われた商慣習は時代に合わないものも多々ありました。
まずはそこを変えていかなければなりませんでした。
システム構築や社員の意識改革、プレゼンやネゴシエーションの研修など、10年かけて会社は変わっていきました。
配達ルートの改善や新規開拓などにより取引先の数も倍近くになり2008年までは順調に売り上げを伸ばしていきました。
社内からの反発も当然ありました。
自分たちの仕事や負担が増えるように見えたからです。
でも、同じ8時間労働の中で前より1時間、営業に使えるようになれば回れる店数を増やしたり、サービスを向上させることができます。
1日1時間を年単位で積み重ねたときにはな200時間以上。
これはとても大きなことだと思います。
成功したので今では笑い話ですが、当時の非常にピリピリした雰囲気は忘れることはできません。
まさしく四面楚歌の状態でした。
この時に自分を支えたのは、家族や一部の社員、そして自分の中の想いです。
話がそれました。
その間も消費者と「つながる」ためにどうしたら良いのかを模索し、企画を立案し提案し続けてきました。
しかしそれに対する反応は社内にも社外にもありませんでした。
提案内容は理解できるけど、実行力に乏しかったり、採算性が悪かったり、消費者のニーズに合っていなかったり。
そのたびに検証し、改善点や足りない点を補強するを繰り返していました。
ただ一点、消費者と「つながる」という価値だけを追い求めていました。
今でいうPDCA(プラン・ドゥー・チェック・アクション)を無意識にやっていたのでしょうね。
ここがとても大切なのですが、企画を立案し社内や社外に向けて提案をしたときに、今までにないものであればあるほど反発が大きく、反対されたり没にされることがほとんどです。
そこであきらめて全く違う企画に移ることも大切です。
ですが、自分の中に何か引っかかるものがあった場合は、そのことは頭に残したほうが良いと思います。
そのほうが、考えはより深く、視野はより広くなるからです。
自分が今持っているもので勝負するのではなく、足りないものを補うのが大切です。
話は戻ります。
2011年ごろでしょうか。
新規開拓もある程度めどが立ち、店内シェアに目を向けたときです。
ひとつの変化に気付きました。
1店舗あたりの取引高が少しずつ下がってきていたのです。
新規開拓で売り上げは増えていたので気付く事がなかった事実が突然浮き彫りになりました。
調査しても、競合他社が影響しているわけではありませんでした。
原因は取引先の来客数の減少でした。
そこから新たな戦いが始まったのです。
つづく。
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