【今日のテーマ】
あくまでもこれは仮説の話です。そう決まったわけではありません。ただこういう記事をご紹介したいと思いました。
DAYRY EXPRESS
これはイギリスのメディアですが、【9/12に習近平失脚の可能性】というテーマで、結構長い記事を出していました。
この手の、習近平が失脚になるんじゃないかという記事は色んなメディアで出てきますし、色んなコメンテーターの人とか、ネットでもよく出てまいります。
ですのでそんな珍しい話ではないんですが、ただこの記事というか、裏付けがちゃんとあったので、その《論理》ということで取り上げてみました。
その《論理》というのがこれです。
WHO 年次総会
独立調査委員会設置
今年の5月WHO世界保健機構の年次総会がありました。なんと言っても今年はパンデミックが最大のテーマだったんですが、この時にサプライズがありました。
オーストラリアが突然、「パンデミックの原因について、WHOとして正式に調査すべきだ」ということを提議したんです。これはあたかも中国を批判する動議をてい出してきたんです。
これに関しては、中国がかんかんに怒ったわけなんですが、結局どうなったかというと、このオーストラリアの動議に多くの国が賛同しまして、この独立調査委員会が設置されることになっていたんです。そしてこの調査の中間報告が11月には出てくるわけです。
調査結果次第では2つの選択肢
DAIRY EXPRESSの記事では、この調査の結果次第では、国際社会の圧力によって、中国共産党は2つの選択肢を迫られることになるだろうと、言っています。
その2つの選択肢とは?
⒈習近平の解任か、それとも
⒉西側諸国と冷戦状態に入るか
どちらかだろう。このどちらかに中国共産党自身が追い込まれるという内容なんです。
WHO 独立調査委員会
改めて、WHOの独立調査委員会というんですが、ここで「WHOの調査委員会なら、独立とは言いながらどうせ中国に都合のいい結果を出してくるんだろう?」という風に考えます。
ただ、ちょっと調べてみたんですけど、「そうでもないかもしれない」という気がしてきました。
7/10 The Guardian
7/10 イギリスのガーディアンの記事で、WHOが設置することになった調査委員会の委員長・責任者は誰かというと、《元ニュージーランドの首相で、ヘレン・クラーク(写真)》という方なんです。
この記事によると、ヘレンクラークはあの評判の悪いWHOのテドロス事務局長と会って話をしたんだけど、正直、こりゃダメだと思ったと。この男では。
それで、徹底的にこれは追求しなきゃいけないと感じたということを言っています。
元々このヘレン・クラーク元首相はファイターだというんですね。真実のために戦う人だということですので、この人がこの調査委員会の委員長になったというのは、いい事かもしれませんし、面白い結果になるかもしれません笑。
ということで、期待ができる感じが致しました。
9/12 DAILY EXPRESS
その上で、この元の記事なんですが、『習近平失脚の可能性』ということで、DAILY EXPRESSが言いたいというのもあるんでしょうが、記事の中では、この人物に言わせています。
ニコラス・ドラモンド
この方はイギリス軍の元将校で、現在は軍事評論家でコメンテーターをされてる方です。
写真はニコラスさんのツイッターのアカウントなんですけど、完全に写真を見ても、この下のツイートを見ても100%軍事の人ですね。軍事の特に兵器について解説のツイートを次から次へと出しています。
問題は欧米との関係悪化
同時に国際関係についてもコメンテーターとして発言をされています。今回この記事の中で、ドラモンドさんは、『中国にとって今の問題は欧米との関係が悪化してしまった。これが中国にとって最大の問題なんだ』と言っています。これがメインの原因ですけど。
中国共産党がこの欧米との関係を修復する必要があるはずなんです。ただこれを修復したいなら、今のままではダメで、“習近平の解任が選択肢”になってくるだろう』と語っています。
その背景にあるのが、今、よく言われている《党内抗争》、《党内の対立関係》です。
❶このまま習近平の体制でいくと、党内の権力闘争がエスカレートすることになる。
そうすると❷党内部から中国共産党が瓦解する可能性も出てくる。
そういう意味でいくと、今回のWHOの報告次第では、習近平というよりも、中国共産党自体が選択を迫られる。
この習近平を下ろすということが、現実味が出てくるということなんですね。
このことに関して、実はインドのメディアも言っています。
7/30 The Print
ここでは、【習近平が3つの重大な政策のミスを犯した】。これによって中国は習近平を解任するのではないか、というふうに言ってるんですね。
(3つのミスとは❓)
欧米ビジネスとの関係を悪化させてしまった。
米国との軍事関係を悪化させた。元々中国の人民解放軍とアメリカの軍隊とはいい関係だったんです。とても対立するような関係ではなくて、実に近い関係だった。トランプさんの前までは。その関係が今、いつ戦争やるかわからないような対立関係にしてしまった。
アジアの隣国の国々。南シナ海やインドとの関係も悪化させてしまった。これは中国の外交の失敗です。【戦狼外交】という高飛車な脅しの外交によって、アジアの近隣諸国との関係も悪化させてしまった。
この3つの重大ミスというのは全て政策ミスです。
習近平の政策ミス
この3つの習近平のミスによって、共産党内の各派閥が利益を損失している。
特につ目の欧米とのビジネスの関係が悪化したということは、欧米のビジネスで儲かっていた人たちが、習近平だけじゃなくて、各派閥に上海の人たちとか、いっぱいいたわけです。この人たちの利益が今、失われている。
ということで、当然のごとく、習近平への不満が増大して、これが党内闘争にどんどんなってるわけです。
5/21 Hindustan Times
ここでは、先程の反習近平派が増加中ですと、5月の時点で言っていました。
言ってるのは、まずは若い学生。それから中国のインテリ層。それから党の幹部までが、反習近平派になりつつあると言っています。
特に中国共産党の幹部が、国営のメディアで堂々と現政権批判を書くようになってるという自体まで起きてる。
かなり党の内部の権力闘争というのが表に目に見える形で出てきている。
きっかけは”任期廃止”
そのきっかけはつい最近ではないです。随分前からで、2018年に習近平が自らの任期を廃止しました。
中国のトップ・国家主席は1期5年で、2期までで、10年という決まりがありました。
これを自ら任期を廃止したんですね。
これに関しては、内部で色々と意見があったようです。しかしまぁ、成果が出てるようだったら、まぁ、いいだろうという事だったんですが、しかし、その後経済政策に失敗してるわけですね。
任期を廃止したけど、その後、【経済政策を失敗】し、それによって、多くの中国共産党の長老達が自らのビジネスの利権を失ってるとしたら不満になるのは当たり前です。
🔸このニコラス・ドラモンドさんの分析にもう一度帰りますけど、
このパンデミックについて、習近平政権は1/22に、正式に国際社会に伝達しています。
➡︎『これはシリアスな問題だ。』
➡︎しかし中国は2019年11月の時点で、この事を知っていたのは、ほぼ明らかです。
➡︎ということは、【2ヶ月以上にわたって、習近平政権は故意に、国際社会に伝えなかった】ということになります。
➡︎このことが【問題】になってるわけです。
このことが中国と西側諸国の関係を最悪にしています。
🟥欧米の論理はここにあるわけです。
ウイルスが中国の生物研究所から出てきたものか、それは中国が故意にばら撒いたかどうか、これも大きな問題なんですが、
🟥それ以前に、ファクトとしてはっきり認識されているのが、2ヶ月も国際社会に黙っていた。これ自体が《国際社会に対する犯罪行為》なんですね。
🟥これがどうなのか❓というのを今回の報告書で明確になってくるのが期待されています。
それが明確になってしまったら、
中国は、西側諸国との関係を修復したければ、もう習近平を降ろすしかないということになるわけ
なんです。
しかし、そんな簡単に習近平が降りるわけないですよね。
もし習近平が内部から辞任の圧力を受けて、『これを拒否したらどうなるか❓』というと、まず、
❶党内抗争がエスカレートします。内部からどうなるか?そして、❷西側との関係は、完全に新冷戦時代に入ってしまいます。ただこの新冷戦というのは、アメリカだけじゃなくて欧米も含めて、《欧米対中国》の新冷戦になってしまうと、双方にとって、コストが高すぎる。
軍事費の事です。
なので、両方とも避けたいはずなんです。
という事で、どういう事になるのか❓
習近平の解任の可能性は高いか低いか別としてあるのは確かだと思われます。
ただ、最後に、仮にどういう結果になったとしても、中国共産党の本質は変わらないはずです。
問題はこの本質にあります。
中国共産党の全体主義で、唯物論で、無神論で、独裁政権であるという、この本質。
これが変わらない限り、誰に代わったとしても、この自由と民主主義が蝕まれる不幸な状態は終わらないでしょう。
その事は押さえた上で、この後の動向を見て行きたいと思います。
今日はここまでです。ご視聴誠にありがとうございました。