【今日のテーマ】
今年中国で起きた大きな問題の一つが「三峡ダムという世界一のダムが決壊するかもしれない」という問題でした。
この問題まだ続いています。というのは、今年の前半、5月6月と、中国で100年に1回とも言われる大雨が続いたわけです。この水が引きません。ずっとこの水害が続いてるわけです。
前にも三峡ダムについては扱いましたが、つい最近、YouTubeのNTDTVというチャンネルがありますが、中国問題専門のチャンネルで、反中国なんですけど、アメリカに本部があって、英語とか日本語でも色々発信されています。
このNTDTVJPのチャンネルで非常に重要な三峡ダムに関する動画がアップされました。その動画がチベットに関係してたんです。この話に関しては動画を見ていただいた方が早いと思うんですが、
《NTDJPTV》
私の関心を持ったところをちょっとコメント加えさせていただきたいと思います。
8/25 NY TIMES
まずこれは8/25のNY Timesの記事なんですが、重慶という超近代都市が水浸しになってる。
まさかこんな姿になるとは、ちょっと前までは誰も想像つかなかったと思うんですけど、重慶だけじゃなくて、あちこちがこうなってます。
でも今まだこれでいいのかもしれない。もし三峡ダムがこの後決壊するようなことがあったら、この後これでは済まない。
これに関して、先ほどご紹介したNTDTVというYouTubeのチャンネルがこういう動画をアップしていました。『中国共産党がアジアの水源を武器化している』
この事を語っているのが、マウラ・モイナハンという方で、チャイナ・ウォッチャーであり、そしてチベットの専門家としては第一人者と言っていいでしょう。
この方がNTDTVの番組の中で非常に長いロングインタビューを受けています。タイトルが『CHINA’S DAM CRISIS』という事で、三峡ダムの事について、非常に独自の視点で、重要な話をしてくれています。
マウラ・モイナハン
マウラさんは、実は2015年にも三峡ダムが決壊するのではないかと警告を発していました。4年前なんですけど、この頃はほとんど注目されなかったと言っています。一部では大きなニュースになったんですけど、今みたいなニュースにはならなかった。関心が持たれてなかったと言っていました。しかし5年前、本当は決壊直前までいったらしいんです。そして今年はもっと酷い状態にんあっているので、本当に危ないかもしれない状態が今でも続いているのかもしれません。
マウラさんがおっしゃってるのは、『中国共産党がチベットを取ってしまった。70年前に侵略したわけです。チベットという独自の文化があるところを土足で踏み込んで行って、どれだけ多くの人を殺したか。正確な数字がわからないぐらい、酷いことをして殺しています。
そうした中で、チベットの水・水源を奪ったわけです。そしてその水を武器にした。➡︎【水の武器化】をやった。この事が実は、今起きている『三峡ダムの危機』の原因になっているという。
三峡ダムの川は長江
水源はチベット高原
地図で見ると、オレンジの部分がチベット高原。長江の水源がチベット高原にある。この長江だけじゃなくて、黄河の水源もチベット高原。
中国だけじゃなくて、タイのメコン川もチベット高原へ。インドのインダス川もチベット高原へ。
🔸アジアの9つぐらいの川
全ての水源が【チベット高原】
そこを中国共産党が占領している。ということは、重要な川の水源を独占している。ここに【大きな問題】がある。
マウラ・モイナハン
中共➡︎水の武器化
『中国共産党が中国だけではなく、アジアの人々がこれまで利用してきているチベットの水➡︎このチベットの水というのは中国だけのものではない。アジアのものだったのが、それを中国共産党が盗んで、自分たちの武器として使っている』
中国の侵略の理由
そもそも何故、中国共産党がチベットやウイグル、内モンゴルを取ったり、南シナ海を取ったりするのか?その理由は明らかです。
まずは石油が欲しい。
そして常に食糧不足。
そして水不足なんです。
この水不足というのは非常に大きな理由です。
このチベット高原はまさにアジア全体の水源にもなるぐらい豊富な水があるので、それがどうも目的だったようです。
『中国共産党はチベットの水が欲しかった。水を取ってダムを作り、そしてこの水を武器化して周へん諸国を脅してますよ』
ただこの時、残念ながらオバマ政権だったんです。オバマ・バイデンの時は、中国と仲良かったので、これは議会で証言してるんですけど、政府は全く取り扱ってくれなかったと言っています。
三峡ダムの真の問題
❶お金の問題
この三峡ダムを中国だけのお金で作れたわけではありません。誰のお金でできたのか?
➡︎世界銀行、アメリカのGE、ヨーロッパの企業、(多分日本の企業も入ってると思うんですけど)こういう欧米の企業がお金を出してみんなで作ってるわけです。
❷グローバリズムの契約
中国は既に経済大国になっているにもかかわらず、【欧米から巧妙に資金を引き出してる】わけですね。
➡︎それはこのダムに出資してくれれば、中国のこの巨大な市場で、車売っていいですよ、工場作っていいですよ、というグローバリズムの契約が取れるから。
➡︎それに乗っかって、みんなこれに出資した。
これが根本にまずある、それから、
2020年の大洪水の原因
それは歴史的な大雨ですが、しかしこう言われています。
【チベット人はこうなることを知っていた】
と、マウラさんは動画のなかで言っています。
何故かというと、チベットに言い伝ええがあって
『チベットの川を窒息させたら必ず報いがある』
ここは非常に宗教的な伝説のある地域でこれだけ大きな川の水源が集中してるということは、人々の水を管理する責任のある地域である。だから、この水は大切に扱わないといけない。しかしもしこのチベットの川の水を窒息させる。つまり自分の自我我欲のために使うものが現れたら、その者は必ず、報いを受けるだろう、という言い伝えがあった。➡︎それをやってるのが【中国共産党】。
中国共産党
❶中国共産党はこのチベットの川を奪いました。そして中国の干魃地帯に水を流したわけです。
カナダの企業を使って、トンネルを掘らせて、そこから水を流していた。それだけではなくて、その地域にダムをいっぱい作って、そのダムを使って、中国共産党にとって都合のいいように、水を調整していた。
❷そうしたら、東南アジアの国々が深刻な干魃になった。ガンジス川とか今まで豊な水が流れていたのが、中国が上流で水源を調整し始めたので、深刻な干魃になってしまった。
当然そうなったらそれらの国々は中国に対して文句を言わなきゃいけないんですが、その頃はグローバリズムの時代で、アメリカ、欧米、日本も中国と仲良くしてるとなってしまうと、この地域のアジアの国々は中国に対してものが言えない雰囲気だったんです。インドでさえ言えなかった。
ところが、トランプ政権になって、アメリカの態度がガラッと変わった。中国に対してはっきりモノが言えるのようになった。インドも変わった。インドは製造を40年ぶりに開始しました。インドも中国に対して敵対するようになった。こうなって初めて、東南アジアの国々も、この問題について、声をあげるようになった、と言われています。
急激な工業化
もう1つ、水ということでは、中国が急激な工業化を全土でやったため、地下水がなくなった。そんな中で、ますます水が欲しいということで、このチベットの水をダムをたくさん作ることで、中国の側に都合のいいように流れてくるようにしたわけです。
マウラ・モイナハン
中国の洪水の原因
(2つ)
数世紀かけて成長した【チベットの地下の原生林】➡︎これが水を地下で吸ってくれることによって、自然の調整装置になっていた。この【原生林】を中共が《伐採》したため。
この森が水を吸って洪水を防いでいたのが、洪水を防いでくれるものがなくなってしまったから。
ですから三峡ダムが決壊するほどの大洪水の原因はどこにあるかというと、もちろん天変地異にもあるわけですが、もう1つは、中国共産党の悪事にある。
もう1つは、チベット高原の氷河。
チベット高原には、実は北極、南極につぐ、第3の規模の氷河があるらしいんですね。
山が雪山になっていて、これが氷河になっている。この氷河が実はこの地域全体のアジア30億人分の恵の水の元のなっていたわけです。
しかしこの地域に中共が入っていって、工場を作ったり、軍事基地を作ったりして、温度が上がって、地球温暖化して、この氷河がものすごいスピードで溶けていって、半分ぐらいになったらしいんです
古代チベットの予言
この地域には古代チベットの予言があります。
予言⇨もし中国がチベットを取ったら雪山は真っ黒になり、アジアの水は血に染まるだろう。
こういう予言があった。これはその通りになってしまった。
現在、チベットの氷河は半分は溶けてしまったため、雪山の白い地肌が溶けて、黒い地肌が見えて真っ黒になってしまった。
川は中国が勝手に水流を変えることによって、まさに血の海のようになってしまった。
ということで、この予言が実現しているわけです。このような話がNTDTVの動画の中で語られています。
非常に重要な内容が語られてるんですが、私はこの動画を見て、確かに中共の悪事が暴かれている話なんですけど、しかし責任があるのは、中国共産党だけではないんじゃないかと思いました。
🟥さっきも言ったように【グローバリズムの問題】があります。
🟥三峡ダムがどうしてできたのか。それはお金があったから。そのお金は欧米が出してるんです。欧米が出さなかったら出来なかったはずです。
🟥欧米が何故お金を出したのか?それは自分たちが、中国の巨大市場でビジネスがしたかったから中国と手を組んだ。
🟥その手を組んだ中国共産党はもう70年前から、こうやってチベットで悲惨なことをやってます。ウイグルだって2、3年前明らかになったんじゃなくて、もう知っていたはずです。
🟥しかしこういうことに全て目を瞑ってきたのは、アメリカの企業であり、ヨーロッパの企業であり、日本の大企業です。これがグローバリズムでした。
🟥中国共産党がどんなに悪いことをしていても、それとビジネスは別というのがグローバリズムだったわけです。
南京・水没
でも、その結果今どうなっているか?三峡ダムがもし決壊したら、【南京という街が水没】します。
この南京には、製薬会社の工場が集まっています。
この南京の製薬工場で作ってる薬は、アメリカの製薬会社の約9割はここで作ってるという。
こんなに過度な依存をしてきたのは安いからです。
アメリカの製薬会社はもし三峡ダムが本当に決壊したらアメリカ人向けの薬がいっぺんになっくなってしまいます。
そのかわりは簡単には出来ません。それが中国と手を組んだグローバリズムのアメリカやヨーロッパの企業の問題なわけです。
中国は確かに自分たちがやってきたことの報いが今きてる。それは自業自得と言っていいでしょう。
しかしそれは欧米にも、日本企業にも言えるかもしれません。40分くらいある動画ですが是非、こちらの動画の方もご覧ください。
《大紀元》
今日はここまでです。ご視聴誠にありがとうございました。