第壱話『使徒、襲来』 その2 | 『エヴァンゲリオン』って?

第壱話『使徒、襲来』 その2

「NEON GENESIS EVANGELION EPISODE:1 ANGEL ATTACK」

『エヴァンゲリオン』って?


ミサト:おっかしいなぁ・・・確かこの道 のはずよねぇ。

「セントラルドグマの閉鎖通路は現状を維持。B-26ブロックは順次開放してください。」


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ミサト:これだからスカート履き辛いのよねぇ、ここ・・・ しっかしリツコはどこ行っち
ゃったのかしら?ごめんね、まだ慣れてなくて。

シンジ:さっき通りましたよ、ここ。

ミ サト:・・・でも大丈夫。システムは利用するために有るものね。





「技術局1課E計画担当の赤木リツコ 博 士赤木リツコ博士。至急作戦部第1課葛城ミサト一
尉までご連絡ください。」

リツコ:あきれた・・・また迷ったのね。

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ミサト:あらっリツコ・・・

リツ コ:何やってたの葛城一尉?人出も無ければ時間も無いのよ。

ミサト:ヘヘッ、ゴメン。

リツコ:ふぅ・・・。例の男の子 ね。

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ミサト:そう。マルドゥックの報告書によるサード チルドレン。

リツコ:よろしくね。

シンジ:はい・・・。

ミサト:これまた父親そっくりなのよ、可愛げの 無い所とかねぇ。


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ゲンドウ:では後を頼む。

冬 月:3年ぶりの対面、か。

日向:副指令、目標が再び移動を始めました。

冬月:よし。総員第一種戦闘配置。






「繰 り返す。総員第一種先頭配置。対地迎撃戦用意。」

ミサト:ですって。

リツコ:これは一大事ね。

ミサト: で、初号機はどうなの?

リツコ:B型装備のまま現在冷却中。

ミサト:それ本当に動くの?まだ一度も動いた事無いんで しょ。

リツコ:起動確率は0.000000001%。オーナインシステムとはよく言ったものだわ。

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ミサト:それって動かないって事ぉ?

リ ツコ:あら失礼ね。ゼロではなくってよ。

ミサト:数字の上ではね。まっ、どの道動きませんでしたではもう済まされないわ。

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シンジ:あっ、真っ暗ですよ?

シ ンジ:ハッ!顔・・・巨大ロボット・・・

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リツコ:探しても載ってないわよ。

シ ンジ:へっ?

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リツコ:人の作り出した究極の人型汎用決戦兵器人 造人間エヴァ ンゲリオン
その初号機。建造は極秘裏に行われた。我々 人類の最後の切り札よ。

シンジ:これも父の仕事ですか。

ゲンドウ:そうだ。久しぶりだな。
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シンジ:父さん・・・

ゲ ンドウ:出撃。

ミサト:出撃?零号機 は 凍結中でしょ?まさか初号機を使うつもりなの?

リツコ:他に道は無いわ。
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ミサト:ちょっと、レイ は まだ動かせないでしょ?パイロットがいないわよ。

リツコ:さっき届いたわ。

ミサト:マジなの?

リツコ: 碇シンジ君、

シンジ:ハイ・・・

リツコ:あなたが乗るのよ。

シンジ:ヘッ?

ミサト:で も、綾波レイでさえエヴァにシンクロするのに7ヶ月もかかったんでしょ?今
着たばかりのこの子にはとても無理よ!

リツコ:座って いればいいわ。それ以上は望みません。

ミサト:しかし・・・

リツコ:今は使徒殲滅が最優先事項です。そのためには誰で有 れエヴァとわずかでもシン
クロ可能と思われる人間を乗せるしか方法は無いわ。分かっているはずよ?葛城一尉。

ミサト:・・・そう ね

シンジ:父さんなぜ呼んだの?

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ゲンドウ:お前の考えているとおりだ。

シ ンジ:じゃあ僕がこれに乗ってさっきのと戦えって言うの?

ゲンドウ:そうだ。

シンジ::嫌だよそんなのっ!何を今更なん だよ!父さんは僕が要らないんじゃ
なかったの?

ゲンドウ:必要だから呼んだまでだ。

シンジ:なぜ僕なの・・・

ゲ ンドウ:他の人間には無理だからな。

シンジ:無理だよそんなの・・・見た事も聴いたことも無いのにできるわけないよ!

ゲ ンドウ:説明を受けろ。

シンジ:そんな・・・できっこないよ、こんなの載れるわけ無いよ!

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ゲンドウ:載るなら早くしろ。でなければ帰れ!

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ゲンドウ:奴め、ここに気づいたか・・・

リ ツコ:シンジ君時間が無いわ。

ミサト:載りなさい。

シンジ:やだよ・・・せっかく来たのに・・・こんなの無いよ!

ミ サト:シンジ君、何のためにここに来たの?駄目よ逃げちゃ!お父さんから、何よりも
自分から。

シンジ:分かってるよ、でもできる わけ無いよ!!!





ゲンドウ:冬月、レイを起こしてくれ。

冬月:使えるかね?

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ゲンドウ:死んでいるわけではない。

冬 月:・・・分かった。

ゲンドウ:レイ、予備が使えなくなった。もう一度だ。

レイ:はい。

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リツコ:初号機のシステムをレイに書き直して。再 起動。

「了解、全作業を中断。再起動にはいります。」

シンジ:やっぱり僕は要らない人間なんだ・・・

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レイ:キャッ!

シンジ:あっ・・・

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ミサト:危ない!

シンジ:う わぁ!
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「エヴァが動いた!」「どういうこと だ?」
「右腕の拘束具を引きちぎっています。」


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リツコ:まさか?ありえないわ。エントリープラグ も 挿入していないのよ。動くはず無いわ。

ミサト:インターフェースも無しに反応している、というより守ったの・・・彼を?
・・・行 ける!
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シンジ:(にげちゃだめだ・・にげちゃだ めだ・・にげちゃだめだ・・にげちゃだめだ・・
にげちゃだめだ・・っ)

シンジ:やります・・・僕が乗ります。





「冷 却終了。右腕の再固定完了。ケージ無い全てドッキング位置」

マヤ : 停止信号プラグ排出終了


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「了解。エントリープラグ挿入。」

「プ ラグ固定終了。第一次接続開始。」

マヤ:エントリープラグ注水。

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シンジ:え?なんですかこれ?

リツコ:大 丈夫。肺がLCLで満たされれば直接血液に酸素を取り込んでくれます。すぐに
慣れるわ。

シンジ:ぶはぁ・・・気持ちわるい・・・

ミ サト:我慢なさい!男の子でしょ!

シンジ:うぅ・・・

「主電源接続。全回路動力伝達。」

リツコ:了解。

マ ヤ:第2時コンタクトに入ります。A10神経接続異常なし。

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リツコ:思考形態は日本語を基礎原則としてフィッ クス。初期コンタクト全て異常なし。

マヤ:双方向回線開きます。シンクロ率、41.3%。

リツコ:すごいわね。

マ ヤ:ハーモニクス、全て正常値。暴走ありません。

リツコ:行けるわ。

ミサト:発信準備!


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「発信準備。」


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「第一ロックボルト外せ。」

「解 除確認。アンビリカルブリッジ移動開始。」

「第二ロックボルト外せ。」

「第一拘束具除去。おなじく第二拘束具を除去。」

「1 番から15番までの安全装置を解除。」

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「内部電源充電完了。」

「内 部電源用コンセント異常なし。」

マヤ:了解。エヴァ初号機射出口へ。

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マヤ:進路クリアー、オールグリーン。

リ ツコ:発信準備完了。

ミサト:了解。構いませんね?

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ゲンドウ:もちろんだ。使徒を倒さぬ限り我々に未 来は無い。

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冬月:碇、本当にこれでいいんだな?

ゲ ンドウ:・・・

ミサト:発進!!!

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ミサト:・・・シンジ君、死なないでよ・・・