赤木リツコ | 『エヴァンゲリオン』って?

赤木リツコ


『エヴァンゲリオン』って?-赤木リツコ

赤木リツコ
NERV技術開発部技術局第一課所属。E計画担当・エヴァンゲリオン開発責任者。スーパーコンピューターシステム「MAGI」の管理・運営担当者。加持・ミサトとは大学時代からの親友。TV版では加持のことを「加持君」、新劇場版においては「リョウちゃん」と呼んでいる。ヘビースモーカーで、デスク上の灰皿は常に吸殻でいっぱいである。趣味で猫の小物を集めており、猫を飼っていたこともあるがTV版においては祖母に預けており、祖母から猫が死んだ連絡を受けるシーンがある。

MAGI開発者・赤木ナオコの娘である。父親については不明。コンピューター技術者としては母譲りの優秀な技能を持ち、仕事に関しては時に冷徹とさえ思えるほどにこなすが、一方で碇ゲンドウと愛人関係にあったのも母同様であった。ゲンドウのためなら「どんな陵辱にも耐えられた」と発言するほど彼のことを愛しており、後にその感情に囚われるあまり悲劇を招く。自分を祖母に預けて研究に没頭していた母親のナオコには愛憎が交じり合う複雑な感情を抱えており、「科学者としての母は尊敬していたが、女としての母は憎んでさえいた」と語っている。母がゲンドウの愛人であることも知っていた。母の人格を移植したMAGIをどこかで母と同一視している部分があり、MAGIに「母さん」と声をかけるシーンもある。大学時代から髪を金色に染めている。左目の下に印象的な泣きぼくろがあり、劇中で加持から「涙の通り道にほくろのある人は一生泣き続ける運命にある」と評されたこともある。

ミサトを含む一般職員の知らないNERVの持つ数々の秘密を知る者の1人であり、冬月と共にゲンドウを支え彼の計画を推進することを己の役割としている。しかし、ゲンドウの真意をすべて知らされている訳ではなく、それが彼女の悲劇へと繋がっていく。第弐拾参話でゼーレに召喚され、全裸にされた上で尋問された際も、気丈に振舞っていたが、自分が綾波レイの代わりに差し出されたことを知り動揺。その後、ターミナルドグマの大量の綾波レイ(のイレモノ)を「破壊」し泣き崩れた。シンジに対してはほとんど関心を持たなかったが、レイのイレモノを破壊する時に彼だけを同行させようとしていた事から、含む所があった模様である。

漫画においては「女としての自分なんていらない」、「母さんのようには絶対ならない」と、女としての自分を捨てようとしていた反面、シンジと親密になったレイに対して「父親と息子を一度に手玉に取ろうとするなんて」と嫌味をいった挙句、反論したレイを感情的になって絞殺しかけてしまっていた。

劇場版では愛したゲンドウのために、MAGIに対するクラッキングを防御。その後ゲンドウをセントラルドグマで待ちうけ復讐と愛を貫こうとするも、逆に射殺された。その際、ゲンドウから何らかの言葉を掛けられるが、寂しげな笑みを浮かべて「嘘つき・・・」と答えている。

新劇場版「序」及び「破」ではゲンドウとの愛人関係を臭わす描写がない。NERVやゲンドウの秘密や計画に深く通じ、それを支えているような様子も、冬月に比べて薄くなっている。そのためか漫画版含め、旧作ではゲンドウをめぐって露骨に嫉妬を見せていたレイとの関係も悪くないようであり、指の傷の手当やアスカへの電話の取り次ぎなど色々と世話を焼いている。 PSP版新世紀エヴァンゲリオン2では、ゲンドウとの密会(と見られる)の後、シンジを初め全NERV関係者である男性を手玉に取っていく(会話内容から性的な手段と思われる。但し、直接的な表現ではなく匂わせる程度)。最終的にゲンドウに対して優位的立場を獲得するシナリオがある。

名前の由来は、大日本帝国海軍航空母艦「赤城(あかぎ)」と、庵野秀明の中学校時代の友人から。