亡くなりました。 | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

先日記事にした精神疾患がある利用者さん…
亡くなりました。


根本的な原因は食事を摂らないことによる
衰弱死……

生きる気力が無いと食事を摂らなくなったのが根本的な原因。

精神病院に入院を薦めたのですが
本人も家族もそれを拒み

病院側も、本人や家族が望まないものは
入院は難しいとの回答…
入院しても拒薬や食事を食べないのは入院しても同じと
いう事なんでしょうかね…
分からないけど……………

施設入所前から重度の鬱病ですので
それも予想の範囲でしたが
このようなケースは私も初めてです。


鬱がある利用者の入所は、私も多く経験済みでした。
鬱があっても大抵は老衰によるものや、精神疾患以外での病気で亡くなるのが
大半を占めています。



なんか複雑ですよね。


死にたく無いと自分では言っているものの
でも生きる気力が無いと言っている。



施設の職員たちも最期は人間らしく穏やかに死を迎えられるように
最善を尽くしましたが、それが叶ったか大いに疑問です。


精神安定の薬も拒み、食事を摂ることも
頑なに拒む……
不安が解消されるように、頻繁に訪室し
不安を取り除けるようこまめに傾聴を心掛けました。

居室を退室する時は行かないでと
泣いてお願いをされた事もありました。
でも次のケアを待つ利用者は一人では無いので、それは毎回は許されません。



こんな状態なので、職員の精神状態も
かなり辛っかったでしょう。







天国では安らかでいて欲しいですね。