介護ロボット使っていますか。 | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

前回は移乗について記事にしましたが
今回は介護ロボット。
うちの職場では安っぽいパワーアシストスーツを使っています。
下半身から上半身にかけて、カチ、カチとセッティングして、機械の力で腰の負担を軽減するやつです。
安っぽいと言ってもかなりの金額ですけど。
到底私の給料では買えませんし、職場にあるのは一台だけです。





各メーカーで色々な物が出ていますよね。
呼び名は色々あります。
うちの職場でも一台だけ購入しましたが、最初のうちは私も全く使いませんでした。

だって面倒臭いですもの。
自分の体格に合わせて調整しなくちゃならないし、重いし。

でも最近は私専用の物となっています。
やっぱり皆んな面倒臭いようですし、何よりも女性には少し重いような気がします。




私が使うきっかけになったのは
腰が壊れてしまったことがきっかけ…

最初の頃はモタモタ準備に時間がかかったけど、今では30秒もかからず
カチ、カチっと準備万端。

慣れはやっぱり必要なんですね〜。
最初の頃のような煩わしさは全くありません。




バカにした物じゃ無いですよ。
腰の負担は全くと言っていいほどありません。
今では他の職員にも大いに勧めていますが、誰も使いたがらないです。



最近では多くのメーカーが介護ロボットの開発に取り組んでいます。
最初は私も介護ロボットについては否定的に考えていましたけど、よその介護施設での介護ロボットの話を聞いているうちに考えが変わりました。

人間を相手にした職業ですからロボットを取り入れるなんて以ての外…
心が通い合うことが必要な職業ですからね。

でも思ったんです。
介護ロボットやアシストスーツを使おうが、結局は使う職員の気持ち次第かもしれないって。

正しい知識や、高齢者を思う気持ちがしっかりしていれば決して悪い物では無いと思うようになりました。


全く利用者の気持ちに寄り添わず、只々ロボットだけに、お喋りの対象を押し付けたりしたら、そりゃ〜ダメでしょう。
どうしても傾聴や談話が出来ない少しの時間だけロボット君にお願いをする。
ほんの少しだけの時間潰しです。

忙しいを理由に、ずっとひとりぼっちにさせておくよりはマシかもしれませんね。
その後はじっくり話が出来る時間を作れば良いことです。



それでもまだまだ否定的な思いの人は多くいると思いますが
自分の気持ちも少しだけ変化してきたんでしょうね。