移乗介助 | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

移乗介助。
数年前に県老健主催で行われた、移乗介助での話しです。

多くの介護職員が行なっているだろうと思いますが、職員が立った状態で正面から利用者を抱える移乗介助………
皆さんイメージわきますかね?
正面から抱き抱えるやつです…………


研修での講師の話では、このやり方は20年遅れているって言っていました。


勿論利用者の身体的なレベルにもよりますので、その移乗介助が
全く悪い訳では無いことを理解して下さい。
今回はそのようなレベルで無い高齢者の話しです。


高齢者介護をしていると全く下肢に力が入らない人や、座位姿勢が保てない人…
また拘縮が顕著であったり、介助する職員よりも体格が大きい高齢者もいるでしょう。
このような高齢者に、従来通りの正面から抱えるオーソドックスな移乗介助をしていたら、いつかは自分が壊れてしまいます。

私が実際いい例です。


まあ〜そんな訳で今後は自分の職場でも、古武術式移乗法や椅子や自分の膝を床について、移乗する方法…その他、色々な移乗介助をマスターしてきたので、それらを広めようと考えているんです。
がっ!!
それが全く広まらないのです。


まあ〜そりゃそうでしょう。
自分だって数年前に研修に行った移乗介助を最近思い出してやりだしたのですから。


自分がそれらの移乗方法を始めたきっかけは、完全に自分の腰が破壊してしまったのがきっかけです。
今では月2回整体に通わなければ、もう介護の仕事はできない状態くらいに悪化しています。



そんな訳ですから、やっぱり時代に沿った移乗介助の方法をした方が良いと思います。
私はもう正面から抱える介護に戻れません。
私もね、最初はそんなのめんどくさい!と思っていましたし、それらの移乗介助をバカにしていた部類です。
自分の体はそんなに柔じゃないと………ね


そんな訳で他の職員には、自分のようになって欲しく無いと
最近になって新しい移乗介護を伝授しているのですが、誰一人実践しようとは思わないみたいです。
まあ〜何となく予想はつきましたが。
自分もそうでしたし……………


介護も時代と共に進化しています。
介護ロボットも徐々に広まりつつあります。

ただ介護職員の進化は当分先になるのでしょうかね。





次回は介護ロボットについて話してみようと思います。