生かすことよりも、残された日々をいかにどう生きるか。 | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

前回の記事からかなり日にちが経ってしまいました。
サボっているつもりは無いのですが毎日が忙しすぎてね〜。
クタクタなんです。
σ^_^;


さて、今私を悩ませている利用者さんの話し…………

もともと感情失禁があり、ずいぶん前から自分の感情とは異なる言動があったのですが、最近では自分の頭を叩いたり、テーブルを叩き続けるようになった利用者さんがいます。
急にピーピー泣き出したり、ワーワー声を張り上げたり……
そして一日中自分の頭を叩いたり、またテーブルを叩き続ける………

流石にこれが一番厄介で、手のひらが二倍に腫れ上がってしまいました。
とりあえず少しでも手のひらの吸収ができるならと手袋をしています。
(5本指の普通の軍手)
ミトンなどは拘束になってしまうので、ミトンはつかえません。


一日中落ち着かず、また殆ど休むことなく叩き続けるので常同行動なのか?
それとも何かに注意をひかれるために起こるものなのか?
今のところ不明なんです。
(ーー;)


一応、二つの可能性を考え、それ相応の対策をとっています。


そして大きな問題……


食事ができない。


休むことなく手をバタバタさせているので、食事を口元まで運べないのです。
口元までスプーンを近づけると、みんなボロボロとスプーンの平からこぼれ落ちてしまいます。

流石に手を押さえつけて食べさせる訳にも行かず、軽く手を握りながら食事を口元まで持っていくと、急に大声出すし……
そんな理由もあって、二ヶ月間で10キロも体重が減ってしまいました。
(ご家族は胃瘻は望んでいない)
精神科医師も認知症も末期なので、薬によるコントロルは期待できないと言っていました。






今後の我々が考えるケアは、無理に食事を提供することよりも、毎日が安楽で充実したケアを目指すことになりそうです。