できないで済ませるのはプロじゃない。 | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

久しぶりの記事になってしまいました。
最近職場で色々忙しくて………
(_ _).。o○


最近は男性利用者が増え始め、また女性利用者と比べて体格も良いので女性職員が苦労している噂や愚痴が私の耳に入って来ます。
まあ〜確かに私が移乗介助してみても苦労するくらいですから、体の小さい職員が一人で移乗するのは大変だと思います。
しかも認知症もあり、トイレ介助も一筋縄でいかないようです。
介護拒否があったり暴言があったり…………


普段の移乗介助の様子を見てみると、職員3人がかりで移乗介助している時もありました。
相当重い利用者さん。Σ(゚д゚lll)
(そんな利用者がフロアに3人ほどいる…)



ある時、一人の職員が私に文句を言ってきました。

「こんな利用者ばかりで女の職員だけでは到底介助できない」
(おもいっきりできないと言われる)


その時は私も返す言葉もなく、只々黙ってその職員の愚痴を聞くことしかできませんでした。
普段懸命に移乗している姿を見ていましたからね……
相当な体の負担もあったのでしょう。



そこで他のフロアで使っていたリフトを認知症棟でも使うことを提案…
また女性でも比較的楽に移乗できる方法を指導しました。


でも実際はリフトを使うとなっても、認知症の利用者に使うのは一苦労なようです。
特殊な器具に吊るされて移乗する訳ですから、意味のわからない本人にとっては恐怖しかないのでしょう。


結局リフトを使ったのは最初の数回だけ……

しかも一番使ってもらいたい女性職員は一回も使用しないまま、そのリフトは倉庫にしまう羽目になってしまいました。

ならば私が指導した椅子を使って移乗する方法をおこなうしかありません。
正直、正面から抱えて移乗する介護は今では古い考えです。
最近ではもっと楽な方法が考案されていますからね。
またYouTubeなどでも色々な方法が紹介されているので、自分で勉強する手段はいくらでもありますから…………



でも実際は従来式の正面から抱える方法しかやっていません。
結局移乗の方法を教えても、そんな特殊のやり方なんてできないというのがその職員の言い分でした。




流石に私も考えました…
結局この職員は文句を言いたいだけなのかって。
それに介護のプロとして、大変大変と言っているだけじゃプロじゃありませんからね。
リフトも使わない、移乗方法も勉強しないなら介護職員として働いていることに疑問にしかありません。

最初のうちは私も「男性職員に移乗を代わってもらいなよ」と声をかけていましたが、毎回男性職員が出勤しているわけでもありません。
それにできないと済ませていたら、その職員はこの先もできないままで文句を言い続けるだろうし。
最近では男性職員に代わってもらいなと促すことも言いませんし、私も率先して移乗を交代することはしないようにしています。
努力をした結果、どうしても移乗に無理があるなら私も交代してあげようと思いますが、文句しか言わないのなら手伝いたくありません。
心が狭いという自分なりの葛藤もあるのですが、リフトを用意したり、楽な移乗方法を伝授しても結局最後は、その職員がその方法を「使うか、使わないか」の問題なんだと諦めました。


また今度私に文句を言ってきたら怒鳴ってやろうと考えましたが、それはやっぱりやめておきます。それは不味いですからね。
(^_^;)

もう一度説明し、それでも無理なら介護職員として向いていないのでしょう。





リフトを使用したりするのもそれなりの準備が必要なので、複数人利用者がいれば、それだけ時間がかかります。
面倒だと思う気持ちは私も理解できます。


また移乗も従来式の抱える介護は、まだまだ世間では多く使われているのではないのでしょうか。
しかし介護技術も日進月歩で進歩しており、より新しく、より楽な介助方法は沢山考案されています。
それを考えると介護の分野は本当に遅れていると思うしかありません。



(_ _).。o○