精神論じゃ介護はできない。 | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

全国で認知症条例の取り組みが広がる!認知症でも変わらず暮らせる社会のために
全国で広がる認知症条例

世田谷区では都内で初の認知症条例を制定
現在、「認知症条例」の制定に向けた動きが全国の自治体で始まっています。

東京都世田谷区では昨年10月1日に「世田谷区認知症とともに生きる希望条例」を施行。首都圏初となる認知症施策推進に関する条例として話題を呼んでいます。



ネットニュース一部抜粋



全国で認知症高齢者の為の、認知症条例が進んでいるようです。



がっ!
理想を掲げる事は立派ですが、今の介護福祉の中で本当にこれが現実的なのか?
住み慣れた地域で暮らせることは認知症の人にとって凄く良いことです。
ですが世間はそんなに甘くないし、理解のある人ばかりではありません。
むしろ理解がある地域の人の方が少ないんじゃないかなぁ〜。

私もこの活動には賛成です。
ですが政府や行政が考えている制作のままじゃ絵に描いた餅です。



施設介護においても同じことです。
政府が掲げている尊厳に対しても、色々うんたらかんたら言っていますが、結局は財源が無く、職員は集まらない、離職は多い、挙げ句の果てには虐待、殺人まで起こっています。

良い介護を目指すなら人も金も必要だということですよね。





地域に根付いた認知症介護や、認知症の人でも我々と同じように尊厳を維持できる為の目標は、無いよりはあったほうが良いに決まっています。
ですがそれをおこなうだけの力が、日本の介護にはありませんから。



「気合入れて認知症高齢者を介護していこう」という呼びかけだけじゃ、いずれ介護者は力尽きます。
精神論じゃ介護は出来ません。