認知症介護においての身体拘束。
昨日の記事ではあのように書きましたが、現場はかなり切迫した状態で毎日介護をしているんですよね。
きっと身体拘束が良い対応とは皆んな思っていません。
私だって完璧ではないので、イライラしたり強い口調で利用者の対応をすることはあるのですから。
でも私も含めて
ならぬものは、ならぬ…………
とは言っても少人数の人員配置で大勢の認知症利用者を介護しているのだから、多少の拘束は起こってしまうものです。
先日もリーダーに注意したのは、正すべき事なのに、NOと言えなかったことに注意したかったのです。
身体拘束は禁じられていること。
ならば何故その利用者がそのような行動を起こすのかカンファレンスしてほしいです。
結果としてそれが解決に至らなくても、その利用者にとっては大きな意味がある事だと思います。
現状として、人員配置の問題が、このような行動を招いてしまいます。
これは介護人材が集まらないこともありますが、そもそも国の政策自体に問題があるのでしょう。
国が考えている人員配置では、認知症高齢者の尊厳は守れません。
私の法人でも人員が足らず、このようなことになってしまいましたが、一度このように現場が崩れてしまうと、仮に人員が潤っても一度ついた悪い癖は治らないものです。
なので私もダメなものはダメと言っています。
でも本当は心の中で、皆んな頑張ってくれていると感謝しているんですよ。
でも私がNOと言わなかったら、現場は崖が崩れるように瞬く間に崩壊するでしょう。
あえて私が悪者になるしかありません。
そもそもどのような考えでこの人員配置が決まったのか疑問です。
政府は高齢者の尊厳、ウンタラカンタラと言っていますが、これで尊厳なんか守れるわけないでしょ?………
我慢して我慢して、その挙句に虐待が起こっているのですから。
まあ……
ここで政府のことをあれこれ言ったてしょうがないけど。
私がやらなきゃいけないことは、一人でも多くの職員が、今の認知症介護に疑問を持ち、利用者の思いに近づけられるようにすることしかありません。
「何故そのような行動をするのか………」
答えは見つからず解決に至らなくても重要なことだと思います。