伝わらないものですね | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

転倒事故を優先的に防ぐことにより失敗した経験を先日は紹介しました。


事故を防ぐことを優先するあまりスピーチロックや身体拘束が横行した……………
私はスピーチロックや拘束をしろとは言ってはいないのですが……………



今ではゆっくりですが私の考えに賛同してくれる職員が増えてきました。
~(・・?)) うん!?
?増えてはいないか…
極一部に浸透してきた感じです。

「転倒を防ぐことを優先するより、その人らしい生活をサポートして欲しい」
「過剰に転倒を恐れるよりも自分のメンタルの維持に努めて欲しい」



これは昨日の記事でも紹介した「いいかげんは良い加減」「パーソンセンタードケアの理念」にも通じる考えです。

でもこの考えはなかなか伝わらないものですね……………

時々自分の考えに自信が無くなります。



スピーチロックや拘束は無くなったものの、私の考えに反対する者もいます。

因みに対立はしていません。




真面目な職員は全力で利用者の為に尽くしてあげたいという気持ちがあるのでしょう。
たとえば転倒リスクが高い利用者にセンサーマットを使いたがったり、全ての転倒リスクがある利用者を均等に付き添うとか…

転倒リスクがある訳ですからこれは当然な考えだと思います。

ですがこれが行き過ぎると、夜間1人では対応しきれないセンサー反応が起こったり、その全ての利用者に付き添わなければならなくなります。
最悪また身体拘束が起こりかねません。


重要なのは優先順位が必要。



その職員も対応する優先順位に関しては理解してくれていますが理解していることと言っていることが違うんですよね……………



またリハビリ科やケアマネが「あの利用者さんは転倒リスクが高いから毎回付き添って欲しい」と言ってきます。
私もそう言ってくるリハ科やケアマネの気持ちは大いに分かります。
ですがそれを全て「ハイわかりましたと」済ませたら到底今の人員数ではまかないきれません。

勿論「それはできません」とは言いませんけどね。優先順位をつけて可能な範囲で付き添いますとは話します。

正直今でも限界ですから。


まあ〜リハ科やケアマネの話し合いは、私だけで処理できるので大きな問題にはなりませんが、ただ職員にそれを徹底させるには一筋縄で行きません。
私のような考えもいれば、転倒事故は絶対イヤという職員もいます。







「転倒を防ぐことを優先するより、その人らしい生活をサポートして欲しい」
「過剰に転倒を恐れるよりも自分のメンタルの維持に努めて欲しい」



そう言っても伝わらないものですね……………


いずれまた私の施設でも虐待に関する問題が起きるかもしれません。