いいかげんが良い加減。 | 介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

介護職員の本音 「認知症介護を楽しく乗り切ろう」

世間の介護事情や認知症介護についてあれこれ言いあう場。政府だけに頼らず手っ取り早く現場を変えられるのは介護職員です。

元介護士のEXITりんたろー。が明かす現実「自分の家族だとしたら、どこかでパンクする瞬間が訪れると思う」


 8年にわたって介護の現場でアルバイトをしていたEXITのりんたろー。は「高齢者に手を上げちゃった、殺しちゃったというようなニュースがあるが、本当に誰にでも起こり得ると思うし、“あ、こういうタイミングで手をあげちゃうんだ”ということが分かる。僕はお金をもらい仕事としてやっていたし、他人だからこそできたという部分があったと思うが、もし親が認知症になったらと考えると、同じことができるかなと考えてしまう。しかも、それが毎日となると、どこかでパンクする瞬間が訪れると思う。やはり周りの人がサポートしたり、施設が助けたりするなどのサポートが必要だと思う」と話す。

 「僕はバイトだったので時給だったが、正社員は給料が安く、入れ替わりが激しい職場だった。老老介護の問題で言えば、僕が働いていた現場にも、65歳の男性が面接を受けに来ていた。本当に、どっちが利用者かよく分からない状態が起こりうると思った。特に今はコロナでめちゃくちゃ大変だろうと想像している。特に高齢者の方は重症化しやすいし、一つのミスが死に繋がる可能性もある。認知症の方は自分で予防をすることができない」。

 EXITの兼近大樹は「僕はりんたろー。さんから介護の話を聞いて、自分には無理だなと思った。そうなれば施設に預けるといったことが必要だが、経済的な問題もあるし、“お前、自分の親の面倒も見れねえのかよ”と世間に言われてしまうんじゃないかという不安もある」と話す。



ネットニュース一部抜粋




昨日の耳たぶ事件もそうだけど、家族は勿論、施設で働く職員も相当なストレスの中で仕事をしてるんですよね。
確かに昨日の耳たぶちぎった事件に関しては理解できないけど。

でも認知症介護ってそれほど大変なんでしょう。


認知症介護と職場での人間関係が合わさったら、そりゃ〜職員だっていつかは爆発するかもしれません。




認知症棟で働く職員にはいつもこう諭します…


「いいかげんが良い加減」


日本人は根が真面目なので、これがなかなか出来ないみたいですね。

これは認知症介護に手を抜くという意味ではありません。

認知症介護ってマニュアルに沿って介護するってすごく難しいじゃないですか…
決まった時間に起床して、決まった時間に食事する、排泄の定時誘導があったり、そして決まった時間に就寝する。


集団生活ですから他の利用者と共に、ある程度のルールの中で生活するのはしょうがないけど、認知症の人は一定の時期を過ぎるとこれらが難しくなりますから…


ルールの中で利用者を縛ろうとすると、いつかきっと職員が爆発するのは目に見えています。

だとしても私もこの原理を解っていながらもイライラする時はありますが。σ(^_^;)




認知症介護においてパーソン・センタード・ケアという理念があります。
この理念には「その人を中心に考えたケア」という意味が込められています。


いいかげんが良い加減を意識しつつ、職員主導の介護を見直せたら少しは虐待も減るような気がするんだけどなぁ〜
まあ〜 無くなりはしないかも…(・・;)


「いいかげんが良い加減」と「その人を中心に考えたケア」は相反する考えのように思えますが、実は認知症介護において切っても切れない重要な考えです。

一度職場の皆さんと話し合ってみてください。