長年認知症介護に携わっていると色々な認知症高齢者と出会って来ました。
特に珍しかった思い出は、唸り声のようないびき…?
「ああ〜〜」
「ううん〜〜 」
「おお〜〜」
唸るというより叫びですね。
完全にいびきでは無く声です……………
ちょっと説明できないけど……………
これが二階のフロアにも聞こえるほどの声なので、在宅介護は無理だという理由で入所してきました。
精神科の医師の診断でもその唸り声の原因は解らず仕舞いです。
これに似た症状で、一晩中お経のような独語を喋りつずける利用者もいましたね。毎晩朝まで…
布団に入って目は瞑っているのですが、多分ちゃんと眠れていないのでしょう…
でも翌朝、本人に「良く眠れたの?」と聞くと…
「良く眠れた」
「気持ちもスッキリしている」
と笑顔で応えてくれます……………
どちらの利用者も日中は活動的で歩行状態も良い…
昼夜逆転している様子も無いので、施設の医師も特別に眠剤を処方する必要はないだろうとの判断でした。
認知症介護において、いびきや独語は別に珍しいことでは無いのですけど、これが毎晩朝まであることは非常に珍しかったです。
毎晩ですからね…………… (ーー;)
スゴイです。
これらは認知症による影響から来るものだろうと医師も言っていましたが、はっきりとした原因は解らないまま…
結局老衰で動けなくなるまでこの症状はありました。
今でも思い出として仲間と話すこともあります。
;^_^A
良い思い出とは言えませんが、認知症の不思議として、ずっと語り継がれる利用者さんだと思います。